マスクによる肌荒れの原因
花粉症や感染症対策としてマスクを着用する機会が増えるとともに、マスクの長時間着用による肌トラブルに悩む方が増えています。
マスクによる肌トラブルの原因に摩擦があります。
マスクの素材と肌が擦れて摩擦が生じることによってそれが刺激となり、肌荒れの原因となります。また、摩擦によって皮膚の乾燥が進み、さらに肌荒れのリスクは高くなります。
皮膚の保護にワセリンがおすすめ
摩擦による肌荒れ対策にワセリンがおすすめです。
ワセリンは石油から抽出された油脂が成分となっており、油分が皮膜となって皮膚を保護します。ワセリンをマスクと皮膚が触れる部分に塗ることによって、摩擦による刺激から肌を保護してくれます。
ワセリンを顔に塗っても大丈夫?
ワセリンの原料は石油ですが、皮膚に刺激となる強いミネラル分は除去されたうえでワセリンは精製されます。ワセリンの中でも白色ワセリンやプロペトは精製度が高く、医療用医薬品として取り扱われています。敏感肌の方でも顔に使用できる医薬品です。
マスクによる肌荒れ予防におすすめのワセリン
マスクによる肌荒れ予防方法として、マスクが皮膚に触れる部分にワセリンを塗ることが有効です。ワセリンには皮膚の保護作用があるため、摩擦による肌トラブルを最小限におさえてくれます。
また、プロペトと白色ワセリンに間には以下のような違いがあります。
特徴 | |
白色ワセリン |
・プロペトに比べ安価 ・デリケートな部位にも使用可能 |
プロペト |
・白色ワセリンをさらに精製 ・デリケートな部位にも使用可能 |
プロペト ピュアベールは白色ワセリンをさらに精製することで不純物を極力カットし、医薬品として効能効果が認められています。
防腐剤などの添加物を一切加えておらず、目元や唇など顔のデリケートな部分にもご使用いただけます。
チューブタイプで携帯にも便利です。初めて使うのであれば、容量が少ないチューブタイプを試してみることがおすすめです。
無添加・低刺激の白色ワセリンです。
保存料を使っていないので、赤ちゃんから大人までデリケートな肌にも安心して使用できます。
チューブタイプでコンパクトなので持ち運びにも便利です。
マスクによる肌荒れに効く市販薬
ワセリンには皮膚の保護作用があり、マスクによる肌荒れ防止には有効ですが、抗炎症作用などのすでに起きてしまっている肌荒れを治す効果はありません。
すでにマスクによって肌荒れや乾燥が発生してしまっている方は保湿剤を使用して、肌の水分を補充しましょう。
ヘパリン類似物質がおすすめ
ヘパリン類似物質には保湿効果だけでなく、血行促進・抗炎症作用があります。
肌を保湿しながら、乾燥や肌荒れを修復する働きをもっているため、マスクによる肌荒れ対策として大変おすすめです。乳液タイプ・クリームタイプ・ローションタイプの3つ剤形の特徴と商品を紹介します。
剤形 | 特徴 |
乳液 |
・クリームタイプよりさらっとした使い心地 ・広い範囲の患部をカバー |
クリーム |
・水に溶けにくく、洗い流されにくい |
ローション |
・広い範囲の患部をカバー |
乾燥肌の保湿や肌トラブルの改善に使われる市販薬です。有効成分のヘパリン類似物質が皮膚科で処方される薬と同量配合されています。
乳状液タイプの塗り薬なのでクリームタイプよりべとつきにくく、日中も使いやすいです。
マスクの下に塗布するにあたっては使用感も重要な要素のため、塗っても気になりにくい乳液は使いやすくおすすめです。
また、購入後は、QRコードでLineに登録するだけで、無料で薬剤師に相談することができるため、薬の使い方以外にも肌荒れでお困りの際は安心して問い合わせることができます。
ヘパリン類似物質を配合した市販薬では初めてのW/O(ダブリューオー)型といわれるクリームタイプの塗り薬です。
W/O型クリームは、油分に水分を混ぜて作られており、水に溶けにくいという性質があります。
有効成分のヘパリン類似物質が皮膚科で処方される薬と同量配合されています。
HPローションはアルコール無配合なので刺激も少なく、汗をかくとヒリヒリするような敏感肌の方でも使いやすい商品です。ローションタイプなのでするっと広げることができ、広範囲の患部におすすめです。
※ヘパリン類似物質には血行促進作用があるため、皮膚が赤くなる可能性があります。血行促進による皮膚の赤みは副作用ではないため心配する必要はありません。
マスクによる肌荒れの予防・対策方法
市販薬による対策以外にも、マスクによる肌荒れ対策には次のことに気をつけましょう。
マスクにガーゼを挟む
一般的に、不織布マスクよりもガーゼ素材の方が肌に優しく、通気性が良いため、肌荒れを避けるためにはおすすめですが、現在マスクが入手困難の状態であるため、素材を選ぶことが難しいかもしれません。
その場合は、マスクと顔の間にガーゼを挟む方法が肌荒れ対策としておすすめです。また、ガーゼがマスクと肌の摩擦も防いでくれるため、肌荒れ対策として有効です。
間に挟むガーゼはマスクと同じくらいのサイズがベストです。ガーゼが湿ってきたら交換できるよう、複数枚所持しているのが望ましいです。
マスク内の水分をこまめに拭く
マスクによる肌荒れは、マスク内の雑菌が増殖することによっても引き起こされます。人間の口内はどれだけ清潔に保っていても雑菌が存在しており、呼吸によって雑菌が外へ排出されます。マスク内は湿度が高いため、雑菌が増殖しやすく、肌荒れやニキビが増殖する原因となります。
ムレを解消するために、マスク内が呼気で湿ってきたらタオル等で拭き取るようにしましょう。また、ガーゼを挟むことによって水分が吸収され、マスク内のムレ解消にも繋がります。
長時間の着用を避ける
マスクの着用時間をなるべく減らし、肌への負担を少なくすることも重要です。外に出ている間はマスクを外すことが難しくても、お家にいるときはなるべく外すなどの対策を行いましょう。