水虫の原因
水虫は正式には「白癬(はくせん)」と呼ばれる皮膚の病気です。
水虫の原因菌
「白癬菌(はくせんきん)」という真菌の一種が皮膚の角質層に寄生することによって水虫になります。
白癬菌は高温多湿なところで繁殖しやすい特徴があるため、靴や靴下で蒸れやすい「足」に水虫の症状が出る方が多いです。
水虫の原因は細菌ではなく、真菌というカビの一種であるため、真菌に効果のある治療薬を使用しないと意味がありません。
女性も水虫になる
「水虫=男性がかかる」というイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、水虫は女性でもかかる病気です。女性も同様に靴を履く時間が長かったり、行動範囲が広がれば、水虫に感染するリスクは高くなります。
水虫は年齢性別を問わず発症する病気です。
水虫の感染経路
水虫の原因となる白癬菌は、靴や靴下だけでなく、水虫になっている人からはがれ落ちた皮膚にも多く存在しています。
水虫になると皮膚がカサカサになってポロポロとはがれ落ちやすくなります。
はがれ落ちた皮膚には白癬菌がたくさん存在しているので、皮膚に触れる・踏むなどで接触すると白癬菌に感染するおそれがあるのです。
家庭内の感染経路
家庭内に水虫の人がいる場合、畳・床・足ふきマット・スリッパなどいたるところにはがれ落ちた皮膚がついています。
足ふきマットや絨毯などを長い間共有していると、それらに付着した白癬菌から水虫に感染してしまいます。特に足の水虫は家庭内からの感染が非常に多いため注意が必要です。
そのほかの感染経路
銭湯やプールなどの公共施設では、更衣室の床や足ふきマット・トイレのサンダルなどを日常的に不特定多数の人が利用しています。
中には水虫の人もいることがあるため、気づかないうちに白癬菌を踏んだり触ったりしてしまうおそれがあります。
水虫は市販薬で治療が可能
白癬菌に効果のある水虫薬(抗真菌薬)は、現在市販で購入することが可能です。現在は処方薬と同じ成分が配合されている市販の水虫薬もあるので、過去に処方薬を使用したことがあるのであれば、同じ成分の市販薬を購入すると良いでしょう。
薬は最低でも1ヶ月は塗りつづける
薬を使用して症状が良くなっても、最低1ヶ月は使用を続けるようにしましょう。
白癬菌は自覚症状がなくても患部に残っている危険性があるため、自己判断で薬の使用をストップするのは大変危険です。
病院の受診が必要なケース
水虫は市販薬での治療が可能ですが、それは原因が水虫と断定できている場合に限ります。万が一原因が白癬菌ではなかった場合、水虫の薬を使用しても何も意味がなく、症状が悪化する危険性もあります。原因がはっきりと分からない場合は必ず病院で検査を受けましょう。
また、水虫の中でも爪に感染する「爪白癬」は、塗り薬が浸透しないため、飲み薬での治療が必用となります。水虫の飲み薬は市販では購入できません。爪白癬の場合、もしくは塗り薬を使用しても効果があらわれない場合は必ず病院を受診しましょう。
水虫市販薬の選び方とおすすめ薬
水虫の市販薬にはさまざまな剤形の薬があります。それぞれ特徴があるため、ご自身の症状に合った薬を選びましょう。
剤形 | 特徴 | 適した部位・症状 |
軟膏 |
・患部を保護したり、保湿する効果が高い ・クリームや液体に比べて、刺激が少ない ・べとつく |
・ジュクジュク ・ひび割れ |
クリーム |
・伸びが良く、広範囲に塗りやすい ・薬の浸透性がよい ・軟膏よりも塗布後のべとつきが少ない ・軟膏に比べると多少刺激が出る場合がある |
・指の間 ・ジュクジュク ・角化した足の裏 |
液体 |
・薬の浸透性がよい ・軟膏やクリームより刺激が強いため、患部がただれていたり、皮膚の弱い人には向かない |
・カサカサ ・水泡が破れていない水虫 |
パウダースプレー |
・パウダー状の薬剤をピンポイントでスプレーできる ・塗布できる範囲は広くない ・患部にピンポイントで浸透させることができる ・ジュクジュクした部分の保護、乾燥 |
・指の間 |
クリームタイプのおすすめ水虫市販薬
抗真菌成分 | 有効成分 | 特徴 |
---|---|---|
テルビナフィン塩酸塩 |
・グリチルレチン酸 ・イソプロピルメチルフェノール ・ジフェンヒドラミン塩酸塩 |
・かゆみ、においに効く ・日本初!※購入後に薬剤師に相談できるシステム |
ハイミズムシールは薬剤師によって開発されたクリームタイプの水虫薬です。
抗真菌成分であるテルビナフィン塩酸塩、炎症をおさえるグリチルレチン酸を配合しています。
雑菌の繁殖を抑制するための殺菌成分であるイソプロピルメチルフェノールやかゆみ止め成分であるジフェンヒドラミン塩酸塩も含まれるため、におい・かゆみどちらもお悩みの場合にも対応しています。
ハイミズムシールは日本初※5gサイズの小規格もあり、試し使いにも便利です。
また、商品に添付してあるQRコードを読み取ることで無料で薬剤師へ相談ができるため、「症状がおさまらなくて心配」「使い方は合ってる?」などのお悩みにも安心してご使用いただけます。
※当社調べ
抗真菌成分 | その他成分 | メリット |
---|---|---|
ブテナフィン塩酸塩 |
なし |
・配合成分が抗真菌成分のみ ・かゆみのない水虫におすすめ |
グスタフXクリームは配合成分がブテナフィン塩酸塩のみの非常にシンプルな薬です。
かゆみ止めなどは使い続けると効果を実感しにくくなることがあるため、かゆみの症状が無いのであれば余計な成分が入っていないグスタフXクリームがおすすめです。
液体タイプのおすすめ水虫市販薬
抗真菌成分 | その他成分 | メリット |
---|---|---|
テルビナフィン塩酸塩 |
・リドカイン ・ジフェンヒドラミン塩酸塩 ・グリチルレチン酸 ・イソプロピルメチルフェノール |
・かゆみに効く ・症状が進行している場合におすすめ |
メンソレータムエクシブW液は液体タイプの水虫薬です。抗真菌成分としてテルビナフィン塩酸塩を配合しています。さらにリドカインやジフェンヒドラミン塩酸塩といった2種のかゆみ止め成分や、抗炎症成分のグリチルレチン酸、殺菌成分のイソプロピルメチルフェノールを含んでいるため、強いかゆみや患部からのにおいが気になる方におすすめです。
抗真菌成分 |
有効成分 | 特徴 |
テルビナフィン塩酸塩 |
・クロタミトン ・グリチルレチン酸 ・l-メントール |
・かゆみに効く ・炎症に効く ・清涼感のある使い心地 |
フットラックはかゆみ止めや抗炎症成分を配合。掻いてしまって赤みがあるような患部に適しています。ただし、液体なので傷口には使用しないよう注意してください。
l-メントールが含まれているため、スーとした清涼感のある使い心地となっています。
軟膏タイプのおすすめ水虫市販薬
抗真菌成分 | その他成分 | メリット |
---|---|---|
ラノコナゾール |
・イソプロピルメチルフェノール ・グリチルレチン酸 |
・においに効く ・症状が進行している場合におすすめ |
ピロエースZ軟膏は1日1回塗るだけの、軟膏タイプの水虫薬です。雑菌の繁殖をおさえるイソプロピルメチルフェノールを配合。においの原因をブロックします。
抗真菌成分 | 有効成分 | 特徴 |
---|---|---|
チアントール |
・ジフェンヒドラミン塩酸塩 ・ジブカイン塩酸塩 ・イソプロピルメチルフェノール ・イオウ ・酸化亜鉛 |
・強いかゆみに効く ・症状が進行している場合におすすめ ・ジュクジュクした患部を乾燥、保護する ・硬くなった皮膚を柔らかくする |
アスター軟膏は抗真菌成分として「チアントール」を配合。「ジフェンヒドラミン塩酸塩」「ジブカイン塩酸塩」といった2種のかゆみ止め成分や殺菌成分である「イソプロピルメチルフェノール」も含んでいるため、かゆみ・においのどちらもお悩みの方におすすめです。
また、イオウによる硬くなった皮膚の軟化効果や、酸化亜鉛による分泌物の吸着効果により、カサカサ・ジュクジュクどちらの症状にも使いやすい商品です。
パウダータイプのおすすめ水虫市販薬
抗真菌成分 |
有効成分 | 特徴 |
テルビナフィン塩酸塩 |
・リドカイン ・グリチルレチン酸 |
・かゆみに効く ・炎症に効く ・清涼感 |
抗真菌成分であるテルビナフィン塩酸塩の他、3つの有効成分を配合。パウダースプレータイプは手を汚さずに薬剤が患部に効率よく付着し、成分が浸透します。また、付着したパウダーは表面の水分を吸収し、サラサラに乾燥させるので特にジュクジュクした水虫におすすめです。
抗真菌成分 |
有効成分 | 特徴 |
テルビナフィン塩酸塩 |
・リドカイン ・グリチルレチン酸 |
・かゆみに効く ・炎症に効く ・清涼感 ・シンプルなデザイン |
ダマリンパウダースプレーDXはかゆみや炎症に効果のある成分を配合しており、清涼成分も含まれるため爽やかな使い心地です。シンプルなデザインのため「外に持ち歩きにくい」といった水虫薬特有の悩みにも対応し使いやすい商品です。
お家での水虫予防対策方法
水虫の治療は、ただ薬を塗っておけばいいというわけではなく、日常生活でのケアがとても重要になってきます。日常生活で気を付けるべきポイントについて解説します。
清潔を保つ
患部は常に清潔にしておくことが大切。白癬菌の繁殖をおさえるために入浴は毎日欠かさずにし、指の間までしっかり洗いましょう。
乾燥を心がける
ジメジメした環境では白癬菌が繁殖しやすくなります。患部のむれを防ぎ、日頃から通気性を良くすることを意識しましょう。洗ったあとは水分をしっかりふき取り、しっかり乾燥させましょう。
薬を使用するタイミング
水虫の薬を使うタイミングはお風呂上がりがおすすめです。患部が清潔であり、皮膚がふやけて薬が浸透しやすいためです。同じ時間に塗る習慣をつけておけば塗り忘れを防ぐことができます。
他の人にうつさないために
水虫は足から落ちた皮膚によっても感染するのでバスマット、タオル、スリッパなどは共用しないようにしましょう。