虫刺されによる化膿・搔き壊しの対処方法

夏になると蚊やブヨなどの虫に刺されることが増えますが、虫刺されの症状につきものなのが「かゆみ」です。かゆみの症状は早く対処をしないと、皮膚を搔き壊して化膿してしまう危険性があります。また、小さな子供はかゆみを我慢できなかったり、大人でも夜寝ている間に無意識にかいてしまうことによって、症状が悪化するケースが多いです。

虫刺されによる化膿にはどんな薬を使用するべき?

皮膚にできた傷口に細菌が感染すると、強い腫れや痛みの症状が発生し、患部が化膿します。炎症を素早くおさえることが重要となりますが、皮膚に対して強い抗炎症作用を発揮するのがステロイド薬です。また、細菌に対して効果を発揮する成分が殺菌成分と抗菌成分です。ステロイドと一緒に殺菌成分や抗菌成分が配合されている薬であれば、細菌にアプローチしながら炎症を素早く鎮めることが可能です。

ステロイドが使用できない場合は?

ステロイドを使わずに化膿を予防したい方は、ノンステロイドで殺菌成分を配合している市販薬を選択しましょう。

すでに化膿してしまっている場合は、皮膚内に細菌が感染している状態なので、抗菌成分が含まれたステロイド薬でしか対処をすることができません。

ステロイドを使わずに治療したい場合は病院を受診し、医師の指示をあおぎましょう。抗菌成分単独の薬を処方されることがあります。

虫刺されによる化膿に効く薬の成分

虫刺されによる化膿に効く成分について解説します。

ステロイド成分

分類

成分

効果

ステロイド

・ベタメタゾン吉草酸エステル酢酸エステル
・フルオシノロンアセトニド
・ヒドロコルチゾン酪酸エステル
・プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル
・デキサメタゾン酢酸エステル

など

皮膚の炎症を強力におさえる

ステロイドは抗炎症、抗アレルギー作用によって皮膚の炎症を強力におさえます。かゆみや腫れの原因となる炎症を根本から治療することで、皮膚症状を素早く治します。化膿してしまっている虫刺されは勿論ですが、化膿する前の虫刺されに関しても、悪化する前に素早く治すという点から、虫刺されの薬としてステロイドは大変おすすめの薬です。

殺菌成分・抗菌成分

皮膚の化膿は虫刺され等でできた傷口に細菌が感染することによって起こります。この細菌に効果を発揮する成分が殺菌成分と抗菌成分です。

分類 成分 効果

殺菌成分

・ベンゼトニウム
・クロルヘキシジン
・イソプロピルメチルフェノール

・細菌感染を予防する

抗菌成分

・オキシテトラサイクリン塩酸塩
・フラジオマイシン硫酸塩

・化膿した患部を殺菌する

【殺菌成分】

患部を殺菌して、搔き壊しによる細菌感染や化膿を予防します。

患部を掻きむしってしまうことによって起こる症状の悪化を防ぐ成分なので、素早くなおすステロイドとの相性が良いです。悪化する前に早く治したい方におすすめの成分です。

 

【抗菌成分】

化膿してしまった患部を殺菌し、搔き壊し症状を改善します。

すでに悪化してしまった虫刺され症状を治したい方におすすめの成分です。

修復成分

また、虫刺されによる化膿は皮膚の炎症が強いことから、傷跡が残ってしまう危険性があります。皮膚の修復作用を助け、傷跡が残りにくくする成分が修復成分です。

分類 成分 効果
修復成分

・トコフェロール酢酸エステル

・アラントイン

・荒れた皮膚の修復を助け

ステロイドの強さと副作用について

ステロイド外用剤の強さは、体内への吸収度の違いにより、5段階にランク分けされます。

5段階中上の2つのランクに該当するストロンゲストとベリーストロングは効果が非常に強いため、医師・薬剤師の指導が必要な処方薬のみに配合される成分となっています。

市販のステロイド薬に配合される成分はストロング・ミディアム・ウィークの3つです。

下記が各ランクとその主な成分の対応表です。

  成分名

ストロング

(強い)

・ベタメタゾン吉草酸エステル酢酸エステル

・フルオシノロンアセトニド

ミディアム

(普通)

・ヒドロコルチゾン酪酸エステル
・プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル

ウィーク

(弱い)

・デキサメタゾン酢酸エステル

・ヒドロコルチゾン酢酸エステル

・ヒドロコルチゾン

市販のステロイド薬を購入する際は配合されている成分がどの分類に当てはまるのか必ず確認するようにしましょう。

また、年齢や部位によって使用できるステロイド成分が異なります。特に顔や首は皮膚が薄く、成分の吸収率が大きいので、強いステロイドは副作用のリスクが高くなります。大人ではミディアム以下、子供ではウィークのステロイドを使用するようにしましょう。

 

大人

(身体)

大人

(顔・首)

子供※

(身体)

子供※

(顔・首)

ストロング

× ×

×

ミディアム

×

ウィーク

※2才未満の子供

ステロイドの副作用について

副作用の観点からステロイドを使用することを避けたい、という方もいらっしゃいます。

ステロイドには主に次の副作用があります。

 

・皮膚刺激感、潮紅、皮膚炎、発疹、接触性皮膚炎、皮膚の感染症など

 

確かに皮膚外用薬の中でステロイドは副作用が出やすい薬に分類されますが、用法用量を正しく守れば、ステロイドは皮膚の炎症をおさえる効果が高い優れた薬です。

特に強いかゆみが出る皮膚症状は、かゆみで皮膚を掻き壊すことによって症状が悪化しやすいため、ステロイドを使用して素早く炎症をしずめた方が良いでしょう。

虫刺されによる化膿に効く市販薬

虫刺されによる化膿を防ぐ場合はステロイド+殺菌成分が配合された薬を、すでに化膿してしまった虫刺されを治療したい場合はステロイド+抗菌成分が配合された薬を選択しましょう。

化膿予防に使えるステロイド薬

殺菌成分が配合されたステロイド薬を紹介します。炎症がひどい場合やかゆみの強い虫刺されに、化膿予防として効果的な薬です。悪化する前に素早く治すことが期待できます。

 

ラシュリアPEクリーム

ランク 成分 その他特徴
ミディアム

・プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル

・リドカイン

・イソプロピルメチルフェノール

・トコフェロール酢酸エステル

・日本初!薬剤師に無料相談ができるシステム

・かゆみに効く

・皮膚の修復を助ける

殺菌成分を配合したミディアムランクのステロイド配合市販薬です。化膿予防以外にも、ビタミン成分によって皮膚の修復を助け、かゆみ止め成分によって強いかゆみをおさえることで虫刺され症状の重症化を防ぎます。

また、ステロイドを使用する上で「副作用は大丈夫?」「どれくらい使い続ければいい?」といった点にお困りの方も多いでしょう。ラシュリアは薬剤師に無料相談ができるのもポイントです。商品に添付してあるQRコードを読み取り、チャットで薬剤師に相談いただけます。

※当社調べ

 

液体ムヒS2a 50ml

ランク 成分 その他特徴
ウィーク

・デキサメタゾン酢酸エステル

・ジフェンヒドラミン塩酸塩

・L-メントール

・Dl-カンフル

・グリチルレチン酸

・イソプロピルメチルフェノール

・液体タイプ

・かゆみに効く

・清涼感ある使い心地

液体タイプの虫刺され薬である液体ムヒS2aは、クリームや軟膏と違い広範囲にできた虫刺され薬におすすめです。野外でも持ち運びやすく、薬剤を手に取る必要がないのでそのまま使用することができます。

清涼成分が配合されているので、清涼感でかゆみをおさえたい方におすすめです。

すでに化膿している患部に使えるステロイド薬

掻き壊してすでに患部が化膿している虫刺されには、抗菌成分配合の市販薬が適しています。

ステロイドのランクを確認して自分の症状、部位にあった薬を選択しましょう。

 

ランク 成分
ストロング

フルオシノロンアセトニド

フラジオマイシン硫酸塩

ステロイドに加えて抗菌成分であるフラジオマイシン硫酸塩を配合しています。市販薬の中で最も強いストロングランクのステロイドであるため、大人の方の身体にできた化膿している虫刺されに使用できます。

 

テラ・コートリル軟膏a 6g

ランク 成分
ウィーク

ヒドロコルチゾン

オキシテトラサイクリン塩酸塩

ステロイドに加えて抗菌成分であるオキシテトラサイクリン塩酸塩を配合。ウィークランクのステロイドなので、大人から子供まであらゆる部位に使用できます。軟膏タイプなので患部をしっかりカバーし、刺激が少ないのもポイントです。

 

ランク 成分
ウィーク

プレドニゾロン

クロラムフェニコール

フラジオマイシン硫酸塩

ウィークタイプのステロイドと2種の抗菌成分が配合された軟膏タイプの市販薬です。

細菌にも種類があり、ひとつの抗菌成分ですべてをカバーしているわけではありません。さまざまな細菌に2つの抗菌成分が効果を発揮します。

化膿予防に使えるノンステロイド薬

ステロイドの使用を控えたい方は、ノンステロイドの市販薬でも細菌感染の予防をすることができます。

 

オイラックスソフト 16g

成分 その他特徴

クロタミトン

ジフェンヒドラミン塩酸塩

グリチルレチン酸

アラントイン

イソプロピルメチルフェノール

トコフェロール酢酸エステル

・強いかゆみ、炎症に効く

・皮膚の修復を助ける

殺菌成分に加え、2種のかゆみ止め成分や抗炎症成分、皮膚の修復成分が配合されており、ひとつの薬でさまざまなアプローチができる商品です。ノンステロイドのため顔にできた虫刺されにも使用可能です。

 

成分 その他特徴

ジフェンヒドラミン
グリチルレチン酸
L-メントール
Dl-カンフル
イソプロピルメチルフェノール

・かゆみや炎症に効く

・清涼感ある使い心地

かゆみ止めや抗炎症成分を配合。清涼化成分も入っているため、汗をかく夏場もスーッと爽やかな使い心地です。クリームタイプで広い患部にも伸びよく塗れて、べとつきません。

市販薬を使用しても治らない場合は病院へ

市販薬を使用しても症状がなかなかよくならない場合は病院を受診しましょう。特にステロイドは長期の使用が禁止されているため5〜6日間使用しても治らない場合は病院へ行くようにしてください。

 

また、虫に刺された時に次の症状が出た場合はすぐに病院を受診してください。


◆ショック症状(体温の低下、血圧の低下、顔面蒼白など)が現れたとき
◆刺されてから15分以内にめまい、吐き気、呼吸困難などの症状が現れたとき
◆全身に蕁麻疹症状が現れたとき

 

その他、症状に違和感があったり、不安が残る場合も皮膚科を受診し、虫に刺されたときの状況や詳しい症状などを医師に伝えましょう。