虫刺されに効く処方薬は?

虫刺されは軽傷であれば市販の虫刺され薬で治療が可能ですが、炎症が強かったり化膿してしまった場合に病院を受診するケースもあります。虫刺され症状によく処方されるのがステロイドです。

炎症が強い虫刺されにはステロイドが処方される

ステロイドは抗炎症、抗アレルギー作用によって皮膚の炎症を強力におさえます。かゆみや腫れの原因となる炎症を根本から治療することで、皮膚症状を素早く治します。

分類

成分

効果

ステロイド

・ベタメタゾン吉草酸エステル酢酸エステル
・フルオシノロンアセトニド
・ヒドロコルチゾン酪酸エステル
・プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル
・デキサメタゾン酢酸エステル

など

皮膚の炎症を強力におさえる

過去に別の皮膚疾患でステロイドを処方された場合でも、使用する人が同じ人であることと、薬の使用期限が切れていなければ、虫刺されにステロイドをそのまま使用しても問題ありません。

ただし、ステロイドは強さによってランク分けがされており、ランクによって使用できる年齢と部位が異なるため注意が必要です。

ステロイド無配合の虫刺されに効く処方薬

虫刺されは悪化したり跡が残る前にステロイドで素早く治療することが望ましいですが、皮膚が弱い等の理由でステロイド避けたい方もいるでしょう。その場合は次のようなかゆみをおさえる薬が処方されることがあります。

処方薬名 分類 成分
レスタミンコーワクリーム 抗ヒスタミン薬 ジフェンヒドラミン

大人から小さいお子様まであらゆる部位に使用でき、顔などの皮膚が薄い部位にできた虫刺されにも用いられます。

ステロイドの強さ:使用できる部位と年齢

ステロイド外用剤の強さは、体内への吸収度の違いにより、5段階にランク分けされます。

各ランクの虫刺されに効くステロイド処方薬が次の薬です。

  代表的な処方薬名

ストロンゲスト

(最も強い)

・デルモベート

・ジフラール

ベリーストロング

(とても強い)

・フルメタ

・アンテベート

・デルモゾール

ストロング

(強い)

・ベトネベート

・リンデロンVG

・フルコート

・スピラゾン

ミディアム

(普通)

・ロコイド

・キンダベート

・リドメックス

ウィーク

(弱い)

・プレドニゾロン

ステロイドは強さのランクによって使用できる年齢や部位が異なります。特に顔は皮膚が薄く、成分の吸収率が大きいので、強いステロイドは副作用のリスクが高くなります。ステロイドを使用する際は、その薬が使用できる年齢と部位をきちんと確認することが重要です。

 

大人

(身体)

大人

(顔・首)

子供※

(身体)

子供※

(顔・首)

ストロンゲスト ◯(皮膚が薄い部分はNG) × ×

×

ベリーストロング ◯(皮膚が薄い部分はNG) × ×

×

ストロング

× ×

×

ミディアム

×

ウィーク

※2才未満の子供

赤ちゃん・子供の顔の虫刺されについて

ステロイドのランクの中で最も効果が弱いウィークランクの薬は、子供も全身に使えるというメリットがありますが、以下の虫刺されでは効果が足りないため対応できません。

 

・蜂、アブ、ブヨ、ダニ、毛虫、ムカデ、クラゲ

 

これらの虫刺されはミディアム以上のステロイドでないと対応ができません。夏の虫刺され対策にお家にステロイド薬を置いておきたい場合は、これらの虫刺されも対応することを考慮し、ミディアム以上のものを購入することをおすすめします。(蜂に関してはストロング以上のステロイドが推奨されています。)

また、子供の顔に使用できるステロイド薬はウィークのみなので、万が一子供の顔が上記の虫に刺されてしまった場合は、病院の受診が必要となります。

虫刺されに効くステロイド薬はスイッチOTCがある

虫刺されに効くステロイド薬は市販薬でも多数販売されており、処方薬に配合されている医療用成分を使用した市販薬「スイッチOTC」も複数の商品が販売されています。

過去にステロイドを使用して、そのまま同じ成分の薬を使いたい場合はスイッチOTCを利用すると良いでしょう。

虫刺されに効くスイッチOTC市販薬:処方薬と同じ成分配合

処方薬と同じ成分を配合した虫刺され市販薬です。ステロイド薬と、かゆみ止め成分を含むノンステロイドの商品も合わせて紹介します。

また、ステロイド薬の中には処方薬成分以外に、かゆみ止め成分や殺菌成分など虫刺され症状に役立つ成分を配合した商品も存在します。自分の症状や部位に応じて使い分けましょう。

ミディアム:大人の顔・身体、子供の身体用ステロイド薬

ストロングよりも副作用リスクが低く、ウィークよりも効果が強い点でとても使いやすいランクです。さまざまな症状の程度や部位に対応していることから虫刺され対策の常備薬としておすすめです。

 

ラシュリアPEクリーム

有効成分 特徴

プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル

リドカイン

イソプロピルメチルフェノール

トコフェロール酢酸エステル

・日本初!※薬剤師に無料相談ができるシステム

・処方薬のリドメックスと同ステロイド成分

・かゆみに効く

・細菌感染を防ぐ

・皮膚の修復を助ける

ラシュリアPEクリームは処方薬のリドメックスと同じステロイド成分を配合した市販薬です。

ステロイド成分以外にもかゆみ止め成分のリドカインにより虫刺されによるかゆみを鎮め、殺菌成分により搔き壊しによる化膿を防ぎます。また、ビタミン成分であるトコフェロール酢酸エステルによって血液循環を改善し、皮膚の修復に効果を発揮します。

ラシュリアは薬剤師に無料相談ができるのもポイントです。商品に添付してあるQRコードを読み取り、チャットで薬剤師に相談いただけます。

※当社調べ

 

リビメックスコーワクリーム 10G(指定第2類医薬品)

有効成分 特徴

プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル

・処方薬のリドメックスと同成分

処方薬のリドメックスと同じ成分の市販薬です。かゆみの症状が無いのであれば、余計な成分が配合されていないステロイド成分単独の薬がおすすめです。クリームタイプなので伸びがよく、べとつかないためジメジメする夏場も使いやすいでしょう。

ストロング:大人の身体用ステロイド薬

ストロングは市販のステロイドで一番効果が強い薬です。炎症が強い虫刺されにおすすめのランクですが、基本的に使用できるのは大人の身体部分のみとなります。大人の顔や2才未満の子供には使用しないようにしましょう。

 

ベトネベートクリームS 10G(指定第2類医薬品)

有効成分 特徴

ベタメタゾン吉草酸エステル

・処方薬のリンデロンVと同成分

・ステロイド単一成分

ベトネベートクリームSは、処方薬のリンデロンVと同じ成分を配合しています。ストロングランクの薬なので、アブやブヨ、ダニといった炎症が強い虫刺されにも対応ができます。

 

有効成分 特徴

フルオシノロンアセトニド

フラジオマイシン硫酸塩

・処方薬のフルコートと同ステロイド成分

・掻き壊して化膿した患部に使用可能

処方薬のフルコートと同じステロイド成分を配合しています。また、強いかゆみのある虫刺されは患部を掻き壊し、化膿してしまうことがあります。フルコートfに含まれる抗菌成分は傷口から入り込んだ細菌の増殖をおさえ、症状緩和を助けます。

ウィーク:大人も子供も使えるステロイド薬

大人・子供問わず、全身に使用できるステロイド薬です。

比較的効果は弱いですが、軽度の虫刺されであればどの部位にも使用ができます。

 

コートfMD軟膏 5G(指定第2類医薬品)

有効成分 特徴

プレドニゾロン

グリチルレチン酸

・処方薬のプレドニゾロンと同ステロイド成分

処方薬のプレドニゾロンと同じステロイド成分に加えて、抗炎症成分のグリチルレチン酸を配合。虫刺されによる赤み、ただれを鎮めます。軟膏タイプなので刺激も少なく、患部をしっかりカバーします。

ステロイドフリーの虫刺され市販薬

ステロイドが配合されていない虫刺されに効く市販薬をご紹介します。

 

ムヒパッチ A 38枚入(第3類医薬品)

有効成分 特徴

ジフェンヒドラミン塩酸塩

・かゆみ止め単一成分

・処方薬のレスタミンコーワと同成分

・貼るタイプでかきむしり防止

処方薬のレスタミンコーワと同じ抗ヒスタミン成分を配合した貼るタイプの市販薬です。小さいお子様はかゆみがあるとすぐに掻いてしまうので悪化しやすいですが、ムヒパッチは患部に貼れるため、搔き壊しを防止できるよう設計されています。

 

新レスタミンコーワ軟膏 30g

有効成分 特徴

ジフェンヒドラミン塩酸塩

・かゆみ止め単一成分

・処方薬のレスタミンコーワと同成分

処方薬のレスタミンコーワと同じく抗ヒスタミン成分のジフェンヒドラミン塩酸塩が単独で配合され、かゆみのもとであるヒスタミンの働きをおさえます。軟膏タイプで刺激も少なく、さまざまな症状に使いやすい商品です。年齢を問わずご使用いただけます。

病院を受診した方が良いケース

虫刺されは基本的に市販薬やお家にある過去に使用した処方薬等のセルフケアで治療が可能ですが、以下に該当する場合はすぐに病院を受診するようにしましょう。


◆ショック症状(体温の低下、血圧の低下、顔面蒼白など)が現れたとき
◆刺されてから15分以内にめまい、吐き気、呼吸困難などの症状が現れたとき
◆全身に蕁麻疹症状が現れたとき

 

その他、症状に違和感があったり、不安が残る場合も皮膚科を受診し、虫に刺されたときの状況や詳しい症状などを医師に伝えましょう。