ムカデ噛まれた・刺されたらどうなる?

ムカデは冬の間は冬眠をしていますが、それ以外の季節は常に活動をしており、日本各地に生息しています。外出中に噛まれることもありますが、ムカデは家の中に侵入することもあり、夜間寝ている間に刺されるケースもあります。

ムカデに噛まれた時の症状

ムカデの顎には毒が含まれているため、噛まれた際に激しい痛みがあるのとともに、毒によって皮膚が腫れたり、痛みやかゆみの症状があらわれます。

数時間程度で痛みが引くことが殆どですが、赤みや腫れ、かゆみが残ることもあるため、早期の治療が重要となります。

アナフィラキシーショックに注意

ムカデに噛まれた場合、ほとんどのケースは自宅での治療が可能ですが、ごく稀にアナフィラキシーショックを起こすことがあります。症状は個人によって違いますが、以下のような症状が出た場合はすぐに病院を受診してください。

 

・腹痛、多量の汗をかく、呼吸困難、意識混濁、嘔吐

 

何度も同じ虫に刺されたり噛まれたりすると、体内で作られた抗体がアレルギー反応を起こしてアナフィラキシーショックを誘発させます。過去にムカデに噛まれたことがある方は注意が必要です。

ムカデに噛まれた時の対処法

ハチなどの虫は皮膚に針を刺して毒を注入しますが、ムカデの場合は噛んだ時に皮膚表面に毒が付着するため、すぐに洗い流すことによって症状が広がるのをおさえることができます。

 

ムカデの毒は熱に弱いという性質があるため、43度~46度程度のお湯をかけることによって毒の効果が激減するとされています。高温すぎると火傷する危険性があるため、給湯器の温度を調節しながら注意して洗い流しましょう。

 

ある程度痛みが引いてきたら患部の水分を優しく拭き取り、市販のステロイド薬を塗りましょう。

傷口を吸い出さないで

ムカデの場合は毒が皮膚表面に付着しているため、毒を吸い出すために患部に口をつけると、口の中や喉に毒が入って炎症を引き起こす危険性があります。ムカデに噛まれた場合は毒を口で吸い出す行為は避けてください。

ムカデは市販のステロイド薬で治療可能

ムカデに刺された場合、患部がひどく腫れたり、アナフィラキシーショックを起こしていなければ、市販薬を使った治療が可能です。

ムカデは蚊などの虫刺されに比べて炎症の程度が比較的強いため、皮膚の炎症を鎮めることに優れているステロイド薬の使用が推奨されています。

ムカデに噛まれた時に効く市販薬の選び方

ムカデによる虫刺されはかゆみや痛みの炎症症状が強く出ますが、患部を掻いてしまうと炎症が広がって悪化する危険性があります。なるべく早くかゆみや痛みの症状を鎮めることが重要となりますが、強い炎症に優れた効果を発揮するのがステロイド薬です。

ムカデに刺された時に効くステロイド成分

  成分名

ストロング

(強い)

・ベタメタゾン吉草酸エステル酢酸エステル

・フルオシノロンアセトニド

ミディアム

(普通)

・ヒドロコルチゾン酪酸エステル
・プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル

ウィーク

(弱い)

・デキサメタゾン酢酸エステル

・ヒドロコルチゾン酢酸エステル

・ヒドロコルチゾン

ステロイドは強さによってランクが分かれており、市販薬で販売されているのはストロング、ミディアム、ウィークの3種類となります。

ムカデによる虫刺されへの使用が推奨されてるのがミディアムとストロングのステロイドです。皮膚症状を素早く治したい方はこの2つのランクの成分が配合されている市販薬を選ぶと良いでしょう。

かゆみに効く成分

虫刺されのステロイド薬には補助成分として他の成分が配合されている場合があります。ムカデによるかゆみの症状が強い場合は、ステロイドに合わせて次の成分が配合されている薬を選ぶと良いでしょう。

分類 成分 効果

かゆみ止め成分

<抗ヒスタミン成分>

・クロルフェニラミン
・ジフェンヒドラミン

・かゆみをおさえる

・腫れをおさえる

<鎮痒薬>

・クロタミトン

・かゆみをおさえる

<局所麻酔薬>

・リドカイン
・ジブカイン

・かゆみをおさえる

ステロイド無配合の市販薬は使用できる?

ムカデを含む以下の虫刺されは、かゆみや炎症症状が比較的強く出ます。ステロイド無配合の薬で一時的にかゆみ・炎症をおさえても、症状がぶり返すためあまりおすすめできません。

 

・ブヨ、アブ、蜂、ダニ、毛虫、ムカデ、クラゲ

 

これらの虫刺されはステロイドを使用しないと対処が難しく、またステロイドの中でもミディアム以上の強さの使用が推奨されています。どうしてもステロイドを使用できない方は、市販薬での治療はやめて病院を受診しましょう。

【薬剤師おすすめ】ムカデに噛まれた時に使える市販薬

ムカデに刺された時に使用が推奨されているのが、ミディアムとストロングのステロイド市販薬です。

ムカデに噛まれた場所は皮膚がただれて雑菌が入り込みやすくなっており、強いかゆみ・腫れをともなうことが多いです。アレルギー反応によるかゆみ・腫れを和らげる成分や、感染による化膿を予防する殺菌成分が含まれるステロイド薬を選ぶと良いでしょう。

ミディアム:大人の顔・身体、子供の身体用ステロイド薬

ストロングよりも副作用のリスクが低く、ウィークよりも効果が強い点で、とても使いやすいランクのステロイド薬です。大人の方はもちろん、お子様がムカデに身体を噛まれた場合にも使用でき、さまざまな症状の程度や部位に対応しています。

 

ラシュリアPEクリーム

有効成分 特徴

プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル

リドカイン

イソプロピルメチルフェノール

トコフェロール酢酸エステル

・日本初!※薬剤師に無料相談ができるシステム

・かゆみに効く

・細菌感染を防ぐ

・皮膚の修復を助ける

ラシュリアPEクリームはかゆみ止め成分を配合し、ムカデに刺された時の強いかゆみを鎮めます。殺菌成分も含まれているため、細菌による二次感染を防いで化膿による悪化を食い止めます。

また、ビタミン成分であるトコフェロール酢酸エステルによって皮膚の修復を助け、噛まれた皮膚の改善に効果を発揮します。

クリームタイプの本製品は液体タイプと比べると比較的しっかりしたテクスチャで、噛まれた患部を保護し、刺激も少なくしっとりとしているので滑らかな使い心地となっています。

ステロイドを使用する上で「副作用は大丈夫?」「どれくらい使い続ければいい?」といった点にお困りの方も多いでしょう。ラシュリアは薬剤師に無料相談ができるのもポイント。商品に添付してあるQRコードを読み取り、チャットで薬剤師に相談ができます。

※当社調べ

 

ムヒアルファEX 15g

有効成分 特徴

プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル

ジフェンヒドラミン塩酸塩

l−メントール

dl−カンフル

クロタミトン

イソプロピルメチルフェノール

・強いかゆみに効く

・細菌感染を防ぐ

・清涼感ある使い心地

ステロイドに加えて2種のかゆみ止め成分を配合しているため、ムカデに噛まれた際の強いかゆみにおすすめです。また、殺菌成分のイソプロピルメチルフェノールで噛まれた場所が化膿するのを予防します。清涼成分であるl-メントール、dl-カンフルを含んでいるため、強い清涼感を好む方におすすめです。

ストロング:大人の身体用ステロイド薬

ストロングは市販のステロイドで一番効果が強い薬です。ムカデを含む炎症が強い虫刺されにおすすめのランクですが、基本的に使用できるのは大人の身体部分のみとなります。大人の顔や2才未満の子供には使用しないようにしましょう。

 

ベトネベートクリームS 10G(指定第2類医薬品)

有効成分 特徴

ベタメタゾン吉草酸エステル

・ステロイド単一成分

ベトネベートクリームSはステロイド以外の成分は含まれていませんが、市販薬の中で最も効果が高いストロングランクの薬であるため、強い炎症を起こしている虫刺されに使用ができます。

 

有効成分 特徴

フルオシノロンアセトニド

フラジオマイシン硫酸塩

・掻き壊して化膿した患部に使用可能

ステロイドに加えて抗菌成分であるフラジオマイシン硫酸塩を配合しています。ムカデに噛まれると強いかゆみで患部を掻き壊すことで化膿してしまうことがあります。抗菌成分は傷口から入り込んだ細菌の増殖をおさえ、症状緩和を助けます。

軟膏タイプはべたつくことがありますが、刺激が少なく患部を保護し、噛まれた場所をしっかりカバーします。

ステロイドの強さ:使用できる部位・年齢

市販のステロイド薬を使用する際は薬のランクの強さに注意が必要です。

ステロイド外用剤の強さは、体内への吸収度の違いにより、5段階にランク分けされます。

5段階中上の2つのランクに該当するストロンゲストとベリーストロングは効果が非常に強いため、医師・薬剤師の指導が必要な処方薬のみに配合される成分となっています。

市販のステロイド薬に配合される成分はストロング・ミディアム・ウィークの3つです。

 

大人

(身体)

大人

(顔・首)

子供※

(身体)

子供※

(顔・首)

ストロング

× ×

×

ミディアム

×

ウィーク

※2才未満の子供

ステロイドはランクによって使用できる年齢や部位が異なります。特に顔や首は皮膚が薄く、成分の吸収率が大きいので強いステロイドは副作用のリスクが高くなります。ステロイドのランクと使用する部位や年齢が適しているか、必ず確認するようにしましょう。