湿疹・皮膚炎の再発予防法
湿疹などの皮膚炎は、環境や要因が揃えば何度でも症状を繰り返します。皮膚炎を繰り返さないためには、ご自身で予防・対策を行うことが重要です。
皮膚の保湿ケアをする
湿疹などの皮膚炎は、皮膚のバリア機能を超える外的刺激や内的要因によって現れます。
症状を予防するためには、皮膚のバリア機能を高めることが重要となりますが、皮膚が乾燥していると、このバリア機能が衰えていってしまうため、注意が必要です。
入浴後や顔を洗った後はそのまま放置をせず、化粧水や乳液、ボディクリームなどで皮膚を早めに保湿しましょう。
紫外線対策を
紫外線によるダメージは皮膚のバリア機能を低下させる要因となります。アームカバーや日焼け止めなどの日焼け対策をして、皮膚へのダメージを軽減させるようにしましょう。
皮膚を常に清潔に保つ
汗をかいたままにしたり、お風呂に入らず不潔な状態でいると、皮膚がアレルギー反応を起こして炎症症状が出るおそれがあります。汗はこまめに拭き、お風呂やシャワーを毎日浴びて清潔な状態を保ってください。
原因物質を避ける
アレルギーが原因で湿疹などの皮膚炎があらわれている場合は、アレルギー物質になるべく近づかない努力をしましょう。原因物質は食べ物やハウスダスト、金属、薬、植物など、人によって異なります。
原因物質を特定できれば、その物質を避けることによって、湿疹の再発を予防できます。原因物質がわからない場合は、病院で検査を受けましょう。
手湿疹の場合は手袋をつける
手湿疹の場合は、水や洗剤などの外部刺激から皮膚を守るために手袋をつけましょう。
ただし、ビニール袋やゴム手袋をそのまま装着すると、それ自体が皮膚への刺激となるため、下に木綿などの刺激の少ない手袋を装着することをおすすめします。
おすすめの保湿剤:ヘパリン類似物質
湿疹や皮膚炎を予防するために重要なのが肌のバリア機能を高めることです。そのためには、毎日の保湿ケアがとても大切になります。
保湿剤としておすすめなのがヘパリン類似物質です。ヘパリン類似物質は保湿効果があり、皮膚科で処方される薬にも配合されています。
水と結びつきやすい構造をしており、皮膚の角質層に水分を与えることで保湿効果を発揮します。
保湿以外の効果
ヘパリン類似物質には、保湿効果以外にもさまざまな作用があります。
・血行を良くし、肌の新陳代謝・再生をうながし傷跡などを修復する作用
・肌の潤いを取り戻し外部から保護する保湿作用
・炎症を抑えて肌荒れを正常化する作用
ヘパリン類似物質配合の保湿剤
ミナハダ ヘパリン類似物質 乳状液「JM」は、ヘパリン類似物質配合の市販薬では珍しい乳液タイプです。
乳液の特徴は、肌の潤いを保つ水溶性成分と、油分の膜で肌を保護する油性成分が配合されていること。乾燥した肌を保湿し、乾燥や肌荒れで傷んだ肌を修復しながら、油分の膜で外部からの刺激から患部を守ります。
クリームも乳液と同じく、水溶性成分と油性成分が配合されていますが、乳液のほうが水溶性成分が多く、伸びが良く使い心地が良いことが特徴です。
無香料・無着色で、ステロイド無配合なので、赤ちゃんや子供でも安心して使うことができます。
ヒフメイドの最大の特徴は保湿力と使用感です。
ヒフメイドは、ヘパリン類似物質を配合した市販薬では初めてのW/O(ダブリューオー)型といわれるクリームタイプです。ヒルドイドソフト軟膏もW/O型のクリームであり、ほとんど同じ使用感といえるでしょう。
W/O型クリームは、油分に水分を混ぜて作られており、水に溶けにくいという性質があります。そのため、水仕事をする方などでも、薬が流されにくく皮膚をしっかり保護することができます。
また、水分が油分に包まれているため、水分が蒸発しにくく長く潤いを保つこともメリットの一つです。
HPローション・HPクリームに代表されるHPシリーズは、保湿・抗炎症・血行促進を特徴としている商品です。
「おでこや手足・首などのお肌の乾燥に使える」「ステロイド無配合で赤ちゃんから使える」ことも打ち出しており、保湿剤としての使用を検討されている方に最適です。
ローションタイプとクリームタイプが販売されており、おでこなどにはローション、手足などにはクリームといった使い分けも可能です。
もし湿疹や皮膚炎が再発してしまったら?
湿疹などの皮膚炎が再発してしまった場合は、早めに治療を開始しましょう。
ラシュリアは14gの大容量なので、おそらく今回の治療が終わった後もお薬は残っているかと思います。皮膚炎にかゆみの症状などがあると、掻きこわして跡が残るおそれがあるため、かゆみや赤みの症状が出たらすぐに治療を開始しましょう。
何度もぶり返す場合は病院を受診しましょう
ただし、症状が何度も何度もぶり返す場合は、一度病院を受診するようにしてください。原因が皮膚炎ではない可能性も考えられるため、まずは検査を受けて原因をはっきりさせましょう。