薬は、正しい使い方をすることで初めて効果を発揮します。

逆に、間違った使い方をすることで副作用が出やすくなってしまうことがあります。

この記事ではラシュリアPEクリームの正しい使い方と使用上の注意について解説します。

ラシュリアPEクリームの正しい使用方法

使用できる年齢と部位

ラシュリアPEクリームはミディアムランクに該当されるステロイド薬です。ミディアムランクのステロイド薬は2才未満のお子様の顔・首には使用できませんが、それ以上の年齢であれば顔・首含めた全身に使用ができます。また、2才未満のお子様に関しても身体であれば使用が可能です。

 2才以上

(身体)

2才以上

(顔・首)

2才未満

(身体)

2才未満

(顔・首)

×

ただし、どの年齢でも顔に関しては広範囲に塗るのを避け、炎症が起こっている部分にのみ薬を塗るようにしてください。また、目の周りや粘膜には使用ができないので注意してください。

塗る前に必ず手洗いを

まず、塗り薬を使用するときは、手をきれいに洗っておきましょう。患部も同様に、水や石鹸、消毒液などで清潔にしておくと良いでしょう。

また、水分によって薬のチューブへの細菌汚染を防ぐため、薬を塗る前には洗った手をよく拭き、水分が残らないようにしてください。

塗る回数

ラシュリアPEクリームは1日複数回の塗布となっていますが、基本的には朝と夕の1日2回がおすすめです。炎症など強い場合は1日3回使うこともできます。←あってる?

塗るタイミング

薬を塗るタイミングとしては、朝と入浴後(夕)が適しています。入浴直後の皮膚は、柔らかくなっているため、薬の吸収がよくなります。特に、手のひらや足の裏などの皮膚が厚い部位は、入浴後に塗ると良いでしょう。

塗る期間

ラシュリアPEクリームを5〜6日間使用しても症状が改善しないようであれば、使用を中止し、医師の診断を受けましょう。セルフメディケーションでは治療ができない範囲の症状か、皮膚症状の原因がまた別にあるおそれがあります。まずは検査を受けて原因をはっきりさせましょう。

また、症状が良くなってきた場合も2週間以上の使用は避けてください。ステロイドの長期使用は副作用の原因となります。どうしても2週間以上使用したい場合は、医師に相談する必要があります。

ラシュリアPEクリームの正しい塗り方

ラシュリアPEクリームの正しい塗り方を解説します。

塗る量

1回に塗る量の目安をはかる場合は、人差し指を使いましょう。

薬のチューブを絞り、人差し指の先端から第一関節まで出した量(約0.5g)が、手のひら2枚分程度の面積に相当します。この基準を1FTUと言います。(1フィンガーチップユニット)

 

1回に塗る量は1FTU=手のひら2枚分を基準にし、塗る広さによって絞り出す量を調節します。

たとえば、手のひら1枚分に塗る場合は、絞り出す量も1FTUの半分に減らしてください。

実際に薬を出してみると、量が多いと感じる方もいるかもしれませんが、量が少ないと十分な効果が得られないことがあるため、目安通りに塗るようにしましょう。

塗り方

薬を塗るときは、あまり強くこすると肌にダメージを与えてしまうので、ゴシゴシと擦り込むのではなく、やさしく繰り返し塗るイメージを意識しましょう。

  •  
  • 1.薬を塗る前に手を洗い、水分をしっかり拭き取る。
  • 2.1FTUを基準に、指に薬を適量しぼり出す。
  • 3.患部に薬を少しずつ分けてのせる。
  • 4.指の腹を使って薬をまんべんなく伸ばす。こすらないように注意する。
  • 5.ぬった後も必ず手を洗う。

 

また、ラシュリアは炎症がある部分にのみ塗るようにしてください。症状が何もない部位に塗ると副作用の原因となります。薬を塗ったあとに手を洗わないでいると、関係のない部位に薬が付着してしまう原因にもなるため、注意してください。

ラシュリアと保湿剤を合わせて使う場合

炎症症状の他に、患部がカサカサするなどの乾燥を感じる場合は、ラシュリアPEクリームと合わせて保湿剤を使用することをおすすめします。

保湿剤としておすすめなのがヘパリン類似物質です。ヘパリン類似物質は保湿効果があり、皮膚科で処方される薬にも配合されています。

水と結びつきやすい構造をしており、皮膚の角質層に水分を与えることで保湿効果を発揮します。

 

ミナハダ ヘパリン類似物質 乳状液 50g

ミナハダ ヘパリン類似物質 乳状液「JM」は、乳液タイプのヘパリン類似物質配合の市販薬です。

乳液の特徴は、肌の潤いを保つ水溶性成分と、油分の膜で肌を保護する油性成分が配合されていること。乾燥した肌を保湿し、乾燥や肌荒れで傷んだ肌を修復しながら、油分の膜で外部からの刺激から患部を守ります。無香料・無着色で、ステロイド無配合なので、赤ちゃんや子供でも安心して使うことができます。

保湿剤と重ね塗りする場合の順番

保湿剤とラシュリアを重ねて使用する場合は、まず保湿剤を塗り、そのあとにラシュリアを塗りましょう。

先にステロイドを塗ってその上から保湿剤を使用すると、保湿剤を塗り広げたときにステロイドまで広範囲に広がってしまうので、必ず保湿剤を先に塗ってください。

症状が良くなってきたら保湿剤に切り替える

ステロイドは長期間の使用ができないため、ある程度症状が良くなってきたら保湿剤に切り替えても良いでしょう。ヘパリンには肌を保湿する効果以外にも、傷んだ肌を修復したり、油分の膜で外部からの刺激から患部を守る効果があります。

ステロイドの副作用のついて

ステロイド薬を使用するにあたって多くの人が気になるのが副作用でしょう。

「ステロイド=副作用が強い」というイメージを持っている方もいますが、ステロイドの塗り薬は使用方法を間違わなければ、副作用が起きる可能性はそこまで高くありません。

ステロイドには内服薬や点滴がありますが、これらは全身に作用するのに対し、ステロイドの塗り薬はあくまで効果が作用するのは皮膚の中です。毛細血管まで成分が入るのはごくわずかな量なので、効果も局所的で、副作用に関しても起こるとしても局所的なものになります。

代表的な局所的副作用には次のものがあります。

 

  • ・皮膚が赤くなったり、化膿する
  • ・皮膚が薄くなる
  • ・皮膚の毛細血管が太くなり、透けて見えたり、浮き出たりする。
  • ・ニキビができやすくなる
  • ・毛が濃くなる
  • ・水虫やカンジダを発症しやすくなる

 

他の薬と同様に、ラシュリアを含むステロイド外用剤もあくまで薬なので、少なからず副作用が起こる可能性はありますが、これらの副作用は殆どが一過性のもので、治療をすれば対処ができるものです。

正しく薬を使用すれば副作用が出る可能性は低いですが、万が一、上記のような症状が出た場合はすぐに使用をやめて、医師の診察を受けましょう。

ステロイドを使用すると色素沈着するって本当?

ステロイドの副作用で「ステロイドを塗ると色素沈着して皮膚が黒くなる」と心配する方がいますが、これは間違いです。逆に色素脱失といって、メラニン色素が少なくなり、肌が白っぽくなる、という副作用がありますが、これも長期連用をしない限り起こる可能性は極めて低いです。