デリナースクールの正しい使用方法
薬の効果を最大限に発揮するためには、薬を正しく使用することが大切です。
薬を使用する時は必ず手を洗い、患部が清潔な状態で使用してください。
使用できる部位
デリナスクールは陰部や首、脇などのデリケートな部分にも使用ができる薬です。
ただし、粘膜への使用はできません。
使用できない部位 |
粘膜(目、口内、膣内、肛門内、亀頭など) |
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注意して使用する部位 |
粘膜に近い部位(顔、肛門付近など) |
顔や肛門、膣の入り口付近などは粘膜に近い部位となるため、使用の際は粘膜部分に薬が付着しないように注意してください。
女性の陰部の場合
デリナースクールは女性の陰部のかゆみにも使用ができる薬です。
ただし、膣の中や粘膜が露出している膣の入り口、クリトリス等には使用ができないため、薬を塗る際に注意が必要です。
恥丘から、肛門のすぐ近くまで、割れ目のあるふっくらした皮膚が左右にあり、この部位を大陰唇(だいいんしん)といいます。この内側は全て粘膜であり、デリナースクールの使用はできないためご注意ください。
男性の陰部の場合
男性のデリケートゾーンの場合も同様に、粘膜への使用ができません。亀頭や尿道口周辺の使用はお控えください。
1回で使用する量の目安
薬を塗る量の目安として1FTU(finger tip unit)という単位があります。
1FTUは人差し指の先端から第一関節まで薬をチューブから絞り出した量を表し、この量が手のひら2枚分に使用する量の目安となります。
たとえば、女性の陰部の場合だと、患部の広さが片方の手のひら程度の大きさになるため、0.5FTUで十分です。
塗る部位によって1FTUを基準に薬の量を調整してください。
使用するタイミングについて
デリナースクールは決まった時間に使用する必要はありません。基本的に、かゆみを感じたときに使用してください。
1日の使用回数について
デリナースクールの使用回数は1日に5~6回を目安にしてください。
万が一、1日に5〜6回以上薬を塗らないとかゆみがおさまらない場合は、医師、薬剤師又は登録販売者へ相談してください。他の疾患が原因になっていたり、薬を変更しなければいけない可能性が考えられます。
薬が効くまでの目安
デリナースクールには局所麻酔成分のリドカインが配合されており、患部を麻痺させることによってかゆみを鎮めます。個人差はありますが、リドカインは即効性のある成分のため、素早くかゆみをおさえます。
デリナースクールが使用できる人・症状について
デリナースクールは、大人の方はもちろん、小さなお子様や妊娠中の方でも使用することができます。ステロイド無配合の皮膚治療薬のため皮膚が薄い部位にもお使いいただけます。
子供の使用について
デリナースクールは小さなお子様にも使用ができるため、赤ちゃんのおむつかぶれや、子供の虫刺され、あせもなどの、皮膚のかゆみ症状におすすめです。
小さなお子様に使用する場合は、粘膜に入らないよう十分にご注意ください。また、使用に対して不安や気になる点があれば医師、薬剤師又は登録販売者へ相談してください。
使用できる主な症状
デリナースクールは以下の皮膚の症状に効果を発揮します。
・かゆみ、かぶれ、あせも、ただれ、湿疹、皮ふ炎、じんましん、虫さされ、しもやけ
上記の皮膚症状の中でも、デリナースクールは皮膚が薄いデリケートな部分にも使用できるため、次のような皮膚トラブルにも使用することができます。
・陰部の乾燥やムレによるかゆみ
・下着かぶれなどのこすれや刺激によるかゆみ
・陰毛処理時や、髭剃り負けによるかゆみ
・生理やおりものによるかゆみ
・赤ちゃんのおむつかぶれ
・首や脇などのあせも・汗かぶれ
・虫刺されによるかゆみ
よくある質問と回答
長期の使用は問題ないですか?
デリナースクールの使用の目安は5〜6日です。5〜6日以上使用しても症状が良くならない場合は、他の疾患が原因になっているおそれがあります。
デリナースクールを5〜6日間使用しても症状がよくならない場合は使用を中止し、製品に同梱された説明文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者へ相談してください。
生理中のデリケートゾーンに使用できますか?
問題ありません。デリナースクールは生理やおりものによるかゆみにも使用ができます。ただし、使用時は経血を拭いて、患部を清潔にしてからご使用ください。
カンジダの膣錠や他の薬と併用できますか?
カンジダの膣錠と併用はできません。カンジダによる外陰部のかゆみは、カンジダの治療薬を使用する必要があります。
また、その他外用薬との併用に関しては、デリナースクールと同じ成分が入っている薬の場合、作用が重複して効果が強く出過ぎる恐れがあります。
他の外用薬との併用をお考えの場合は医師、薬剤師又は登録販売者へ相談してください。
内服薬に関しては併用不可の薬はありませんが、同じかゆみ止めの目的で内服薬を使用する場合も、医師、薬剤師又は登録販売者へ相談してください。
いんきんたむしやカンジダに使用できますか?
使用できません。いんきんたむし、カンジダ、ヘルペス、クラミジア、トリコモナス、毛ジラミなどの感染症が疑われる場合は、医療機関を受診してください。
金属アレルギーにも使用できますか?
金属アレルギーによるかゆみにも使用は可能ですが、あくまで一時的にかゆみをおさえる対症療法になります。原因に対する治療に関しては、医療機関を受診するようにしましょう。