しみ・そばかすに効く市販薬

しみ・そばかすは市販薬を使用することで、薄く目立たなくすることができます。

しみの原因は主に、肌に沈着したメラニン色素です。メラニンは紫外線を浴びることによって、肌の奥にあるメラノサイトという細胞から生成されます。

市販薬によってメラニンの生成を抑制したり、沈着したメラニン色素を体外へ排出する効果が期待できます。

飲み薬とクリームの違い

しみ・そばかす対策として市販されているクリームは、ほとんどが医薬部外品と呼ばれる部類です。医薬部外品と表記されているクリームは、しみを予防する効果は認められていますが、すでにできてしまったしみに対する効果は認められていません。

すでにできてしまったしみに対しては、医薬品としてしみに対する効果が認められた飲み薬の使用をおすすめします。

病院に行くべきケース

市販薬で改善がみられない場合は、一度病院を受診されることをおすすめします。特にご高齢の方は皮膚がんなどの病気が隠れている可能性もあるため、定期的な検査が必要です。

しみ・そばかすの種類

しみ・そばかすはいくつかの種類に分けられています。種類によって適した薬が異なる場合もあるため、まずはご自身のしみの種類がどれに当たるかを確認しましょう。

 

●老人性色素斑

最も一般的なしみが老人性色素斑です。長年浴び続けた日光により皮膚がダメージを受け、メラニンを体外へ排出する力が弱まることによってしみになります。 日光黒子と呼ばれることもあります。

 

●炎症後色素沈着

にきびや怪我、やけどや虫刺されなどの外的な刺激によって、皮膚が炎症を起こしメラニンが生成されます。通常は肌のターンオーバーによりメラニンも排出されますが、ターンオーバーの異常などにより正常に排出されなかった場合にしみとして残ります。時間の経過とともに自然に消えることも多いです。

 

●肝斑

女性ホルモンのバランスが乱れることによってあらわれます。顔に左右対称に現れるのが特徴です。誰にでも症状が出る可能性はありますが、妊娠や経口避妊薬の服用をきっかけに肝斑が現れるケースが多いです。

 

●そばかす(雀卵斑)

一部のメラノサイトが日光に反応して通常より多くのメラニンを生成することでそばかすになります。そばかすが現れる原因は体質起因であることが多く、その体質のほとんどに遺伝が関係しています。

しみ・そばかすに効く薬の成分

しみ・そばかすの種類によって治療に適した薬の成分も異なります。しみ・そばかすに効果がある主な成分は以下の通りです。

種類 主な成分
・老人性色素斑
・炎症後色素沈着
・そばかす(雀卵斑)
・ビタミンC
・L-システイン
・ビタミンB2,B6
・ビタミンE
・肝斑 ・トラネキサム酸

肝斑の場合のみ、他の種類のしみ・そばかすとは効く成分が異なります。薬を選ぶ際は含まれている成分に注意してください。

しみ・そばかすに効く市販薬の選び方

しみ・そばかすに効く市販薬を選ぶ際は、薬の成分や、内容量、服用回数などで選ぶと良いでしょう。それぞれの選び方の基準について解説します。

成分で選ぶ

しみ・そばかすに効く飲み薬の主な成分について紹介します。成分によって効果が異なります。

薬を選ぶための参考にしてください。

 

●ビタミンC

別名をアスコルビン酸といいます。すでに肌に沈着したメラニン色素を無色化し、新しいメラニン色素の沈着を緩和します。

 

●L-システイン

L-システインはアミノ酸の一種です。メラニン色素の生成をおさえ、体外へ排出する働きを促します。ビタミンCやビタミンB類と一緒にしみ・そばかすの薬に用いられます。

 

●ビタミンB2・ビタミンB6

ビタミンB2・ビタミンB6はともに皮膚の健康を保つ働きをします。どちらもたんぱく質や脂質などの代謝を助ける大切な成分です。

 

●ビタミンE

ビタミンEが血行を促進し、抗酸化作用によりメラニンの過剰な生成を妨げます。また、ビタミンCと一緒に摂取することで相乗効果が得られます。

 

●トラネキサム酸

トラネキサム酸はアミノ酸の一種で、肝斑に効果をあらわします。メラニンを生成する元となるメラノサイト自体の活性化を防ぎます。

成分の種類が多い薬の方がいい?

しみ・そばかすに効く薬は、商品によって配合されている成分の種類が異なります。種類が多い方が絶対に効く、ということはありませんが、幅広い成分を補うことができるため、ご自身に不足している成分を補給できる可能性が高いです。

また、しみ・そばかすの薬は、成分の含有量が多いからといってよく効くとは限りません。薬を服用し、効果が出るまでに必要な成分量や、体が吸収できる成分量には個人差があります。

大切なのは、体が不足している成分を補うことです。薬を選ぶときの、ひとつの参考として覚えておくと良いでしょう。

内容量や服用回数で決める

薬によって内容量や服用回数が異なります。薬を飲む回数をなるべく減らしたい方は1日の服用回数が少ない薬を選ぶなど、ご自身のライフスタイルに合わせて薬を選択しても良いでしょう。

しみ・そばかすに効く市販薬

しみ・そばかすに効果がある市販薬を紹介します。成分や内容量、服用回数を参考に、ご自身に合った薬を選びましょう。

 

ホワイティフル 180錠

成分 分量(1日量)
アスコルビン酸(ビタミンC) 1000mg
L-システイン 240mg
リボフラビン(ビタミンB2) 6mg
ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6) 12mg
コハク酸d-α-トコフェロール(天然型ビタミンE) 50mg
内容量(15歳以上の方の場合) 1日の服用回数
15日分 2回

ビタミンCとL-システインが肌に沈着したメラニンを無色化し、新しいメラニンの生成を抑制します。ビタミンB2とB6が肌のターンオーバーを促進し、ビタミンEが血行を良くします。パウチ型で持ち運びやすく、1日2回の服用で済むことが特徴です。

ホワイティフルは、商品に添付してあるQRコードを読み込むことで薬剤師に無料で相談ができます。薬に関する疑問や心配事を薬剤師に相談できるため、安心して薬を使用することができます。

 

 

ビタミンC錠2000「クニキチ」 180錠

成分 分量(1日量)
ビタミンC 2000mg
リボフラビン(ビタミンB2) 4mg
内容量(15歳以上の方の場合) 1日の服用回数
15日分 3回

ビタミンCはしみ・そばかすの原因となるメラニンの生成をおさえ、皮膚への色素沈着を緩和します。また、ビタミンB2によって肌のターンオーバーを正常に戻し、しみを薄くします。

ビタミンC錠2000「クニキチ」に配合されているビタミンCのナトリウム塩によって、ビタミンCの酸味を和らげ、胃に対する負担も軽くなっています。

 

ハイチオールCプラス2 60錠

成分 分量(1日量)
L-システイン 240mg
アスコルビン酸(ビタミンC) 500mg
パントテン酸カルシウム 24mg
内容量(15歳以上の方の場合) 1日の服用回数
10日分 3回

ビタミンCとL-システインが肌に沈着したメラニンの無色化、新しいメラニンの生成の抑制、肌のターンオーバーの正常化、角質の排出といったさまざまな効果を発揮します。さらに、パントテン酸が皮膚の健康を維持します。ハイチオールCプラス2独自製法のシルキースムースコーティングによって、小粒で飲みやすくなっています。

 

システィナC 80錠(第3類医薬品)

成分 分量(1日量)
L-システイン 240mg
アスコルビン酸(ビタミンC) 300mg
ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6) 6mg
パントテン酸カルシウム 24mg
内容量(15歳以上の方の場合) 1日の服用回数
13.3日分 3回

ビタミンCやL-システインに加え、ビタミンCの働きを助けるパントテン酸、ターンオーバーを促進するビタミンB6を配合しています。皮膚の新陳代謝を促進し、メラニンの排出に効果を発揮します。

 

トランシーノ2 120錠

成分 分量(1日量)
トラネキサム酸 750mg
L-システイン 240mg
アスコルビン酸(ビタミンC) 300mg
ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6) 6mg
パントテン酸カルシウム 24mg
内容量(15歳以上の方の場合) 1日の服用回数
30日分 2回

肝斑への効果が認められた医薬品です。肝斑に効くトラネキサム酸がメラニンを生成する元となるメラノサイト自体の活性化を阻害します。ビタミンCがメラニン色素を無色化し、Lシステインがターンオーバーを促進します。

トランシーノⅡは1日2回の服用で済むため、続けやすいことが特徴ですが、服用にあたって気を付けなければならない注意点があります。トランシーノⅡを長期間服用したい場合でも、2か月以上連続して服用してはいけません。再度服用する場合も、2か月以上間を空けてから服用しなければなりません。思わぬ副作用を避けるために、説明文書を良く読んでから服用してください。

しみ・そばかすを改善する方法

普段の生活の中でできる、しみ・そばかすを改善するための方法について解説します。できてしまったしみを薄くし、新しくしみを作らないように気を付けましょう。

紫外線を防ぐ

紫外線はしみの原因のひとつです。紫外線は日差しの強い夏だけでなく、1年に渡って影響を及ぼします。日焼け止めや日傘などを使って紫外線を防ぎましょう。できるだけ長袖を着用し肌の露出を減らすと効果的です。

肌を保湿する

肌が乾燥していると、紫外線によるダメージを受けやすくなってしまいます。毎日の洗顔後に保湿剤などで保湿するようにしましょう。顔以外でも保湿剤を利用するとより効果的です。

ストレスを溜めない

ストレスは肌の老化の原因となる活性酸素を増やします。しみだけでなく、しわなどの原因にもなるため注意しましょう。また、ストレスは女性ホルモンのバランスを乱し、肝斑の原因にもなります。運動や趣味など自分にあったストレス解消法を見つけてください。

睡眠をしっかりとる

睡眠不足は肌にとって良いことはありません。規則正しい生活習慣は活性酸素の増加を抑え、肌のターンオーバーを促し、女性ホルモンのバランスを整えます。休日についしてしまう夜更かしが睡眠のリズムを崩し、睡眠不足の原因となるため注意しましょう。毎日同じ時間に寝て、同じ時間に起きることを心がけると体内時計が調整され、規則正しい睡眠のリズムを作ることができます。

継続することが大切

しみ・そばかす対策は継続することが大切です。一度できてしまったしみは、薬を使えばすぐに消えるというものではありません。紫外線予防や規則正しい生活習慣、そして、しみ・そばかすに効果がある飲み薬の服用を継続して行うことで、しみを薄く目立たなくすることができます。

皮膚科で相談する

市販薬でしみ・そばかすを薄く目立たなくすることができますが、完全に消すことはできません。市販薬を使用しても満足できる効果が感じられない場合は、レーザー治療やケミカルピーリングと呼ばれる治療法もあるため、皮膚科で相談してみてください。