尿素クリーム・軟膏の効果
尿素クリームは手荒れや皮膚のガサガサ、硬くなった角質などに効く保湿剤です。尿素を主成分とし、クリームの他に軟膏などのタイプもあります。
尿素の効果
尿素の働きは主に、皮膚の保湿と角質の軟化です。
尿素は皮膚が本来持っている天然保湿因子の一部で、皮膚の水分を保持し乾燥を防ぐ機能があります。また、角質の元となるたんぱく質に作用し、硬くなった角質や皮膚のガサガサを除去、ツルツルな肌を取り戻します。
尿素クリーム・軟膏の注意点
尿素が角質の元となるたんぱく質を溶かすため、皮が剥けている場合や、炎症を起こしている場合、傷がある場合は使用をお控えください。尿素が角質層の内側に作用し、症状が悪化する可能性があります。
尿素クリーム・軟膏の選び方
尿素クリームや軟膏は、薬の剤形や尿素の配合量、その他の配合されている成分など医薬品によって様々です。
硬い角質には尿素20%配合がおすすめ
尿素を含んだ薬を選ぶときは、尿素20%配合のものがおすすめです。尿素の配合率が低い薬に比べて、効果を実感しやすいでしょう。
尿素を含む薬の剤形
同じ成分の薬でもその剤形によって、皮膚の状態に適したものや使いやすさが変わります。尿素を含む主な市販薬の剤形はクリームと軟膏です。以下の表を参考にしていただき、ご自身にあったものを選びましょう。
主な剤形 | 特徴 |
---|---|
クリーム | ・塗り広げやすい ・べたつかず、水で洗い流せる |
軟膏 | ・患部の保護機能に優れ、皮膚への刺激が少ない ・べたつくため、洗い流しづらい |
成分で選ぶ
尿素を含む市販薬は尿素以外に含まれている成分で選ぶ方法もあります。
含まれている成分には、皮膚の新陳代謝を促進する効果や、炎症をおさえる効果など、手荒れや皮膚のガサガサの改善を助けるものが多いです。
必ずしも多くの種類の成分が入っていれば良いというものではありませんが、薬を選ぶ際の参考にすると良いでしょう。
尿素クリームや軟膏によく含まれている成分は以下の表をご覧ください。
成分名 | 効果 |
---|---|
トコフェロール酢酸エステル | 血行を改善し、新陳代謝を高める |
グリチルリチン酸二カリウム | 皮膚の赤みをおさえる |
尿素を含む市販薬
尿素を含む市販薬を紹介します。成分や剤形を参考にしていただき、ご自身にあったものを選びましょう。尿素の含有率は全て20%です。
クリームタイプ
主成分 | 剤形 |
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尿素 トコフェロール酢酸エステル グリチルリチン酸二カリウム |
クリーム |
角質をやわらかくする尿素に加え、トコフェロール酢酸エステルが血行を改善、皮膚のターンオーバーを促進しきれいな肌を取り戻します。さらにグリチルリチン酸二カリウムが気になる赤みをおさえます。
ユーリラックスUbは、商品に添付してあるQRコードを読み込むことで薬剤師に無料で相談ができます。薬に関する疑問や心配事を薬剤師に相談できるため、安心して薬を使用することができます。
主成分 | 剤形 |
---|---|
尿素 | クリーム |
主成分が尿素のみのため、まずは硬い角質をやわらかくしたいという方におすすめです。尿素の角質軟化作用とともに皮膚の保湿にも効果を発揮します。
クリームタイプのため軟膏と比べて塗り広げやすく広範囲の患部に適しています。
皮膚を保護する軟膏タイプ
主成分 | 剤形 |
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尿素 トコフェロール酢酸エステル グリチルリチン酸二カリウム |
軟膏 |
軟膏タイプのためクリームと比べ刺激が少なく、皮膚の保護機能も高いのが特徴です。硬くなった角質に加え、角質がかさついてガサガサするような状態の場合、しっかり軟膏でのカバーが適しています。