喉の痛み(咽頭痛)の原因・治し方|市販薬で対処(緩和)できる?
喉の痛み(咽頭痛)は、何らかの原因で喉に炎症が起こることであらわれます。
喉の痛みの原因|扁桃炎や乾燥、アレルギー性鼻炎(花粉症)など
喉の痛み(咽頭痛)が起こる原因には、以下のようなものがあります。
・ウイルスや細菌の感染(扁桃炎など) |
喉の痛みの治し方|市販薬で対処(緩和)できる?
喉の痛み(咽頭痛)は、市販薬で対処(緩和)することができます。
ただし以下のような症状がある場合は、病院を受診するようにしましょう。喉に腫瘍が出来ている場合や喉の病気、感染症(新型コロナやインフルエンザなど)の可能性があります。
・膿(うみ)がある |
喉の痛み(咽頭痛)に効く市販薬の選び方|痛み止め成分、抗炎症成分配合
喉の痛み(咽頭痛)に効く市販薬には、のどスプレーやうがい薬、トローチ、飲み薬などさまざまな剤形があります。
この記事では、喉の痛みに対する効果や使いやすさなどから、のどスプレーと飲み薬(錠剤・顆粒)について紹介しています。
なお、うがい薬については、以下の記事で紹介しています。
のどスプレーと飲み薬(錠剤・顆粒)はどちらが良い?
使用感の好みで選ぶと良いでしょう。
のどスプレーと飲み薬(錠剤・顆粒)は、薬によって喉の痛みに対しての作用が異なるため、どれが良くてどれが合わないといった明確な区分けはありません。
薬の種類 | 特徴 |
---|---|
のどスプレー | ・患部に直接届く ・出先でも手軽に使用できる ・症状に応じて使う量を調節できる |
飲み薬 | ・のどスプレーが苦手な方でも服用できる ・痛みそのものを鎮める成分もある |
喉の痛み(咽頭痛)に効く市販薬|のどスプレータイプ
喉の痛み(咽頭痛)に効くのどスプレータイプの市販薬は、成分によって大きく2つに分けられます。
成分 | 特徴 |
---|---|
抗炎症成分 | ・喉の炎症による痛み、声枯れに ・喉の使い過ぎ、乾燥、刺激による炎症に |
殺菌消毒成分 |
・風邪などによる喉の痛みに |
喉の炎症が原因となる痛みには抗炎症成分(アズレンスルホン酸ナトリウム水和物など)、風邪などが原因となる痛みには殺菌消毒成分(ポビドンヨード など)が配合された市販薬がおすすめです。
商品画像 | 特徴 |
---|---|
・抗炎症成分アズレンスルホン酸ナトリウム水和物配合 ・殺菌消毒成分セチルピリジニウム塩化物水和物配合 ・のどの炎症によるのどの痛みや腫れなどに効果をあらわす ・スプレータイプ |
|
・ポビドンヨード配合 ・炎症による喉の痛みや腫れなどに |
チョコラBB口内炎リペアショット|抗炎症成分配合
チョコラBB口内炎リペアショット 30ML(第3類医薬品)【第三類医薬品】
効能効果 |
---|
口内炎、のどの炎症によるのどの痛み・のどのはれ・のどのあれ・のどの不快感・声がれ |
アズレンスルホン酸ナトリウム水和物に加え、殺菌消毒成分であるセチルピリジニウム塩化物水和物が配合されています。
のどの炎症によるのどの痛みや腫れなどに効果を発揮する喉スプレーで、患部を殺菌して炎症も抑えます。メントール味で爽やかな使い心地です。
妊娠中・授乳中の方でもお使いいただけます。
明治のどフレッシュ|ポピドンヨード配合
明治のどフレッシュ 12ML(第3類医薬品)【第三類医薬品】
効能効果 |
---|
のどの炎症によるのどのあれ・のどのいたみ・のどのはれ・のどの不快感・声がれ |
明治のどフレッシュは、ポビドンヨードを配合したのどスプレーで、炎症による喉の痛み、腫れに効果をあらわします。ミントの香りでさわやかな使い心地です。
ポピドンヨードを含むのどスプレーは、妊娠中・授乳中の方が過度に使用すると母体や胎児、乳児に影響を及ぼす可能性もあるため、使用前に医師・薬剤師に相談してください。
喉の痛み(咽頭痛)に効く市販薬|飲み薬タイプ(錠剤・顆粒)
一般に痛み止めとして使用されているロキソプロフェンなどの成分は、喉の痛みにも効果を発揮します。
ロキソニンS|痛み止め成分配合の錠剤タイプ
ロキソニンS 12錠【第一類医薬品】
効能効果 |
---|
○頭痛、月経痛(生理痛)、歯痛、抜歯後の疼痛、咽喉痛、腰痛、関節痛、神経痛、筋肉痛、肩こり痛、耳痛、打撲痛、骨折痛、ねんざ痛、外傷痛の鎮痛 ○悪寒・発熱時の解熱 |
ロキソニンSは、解熱鎮痛効果をもつロキソプロフェンナトリウム水和物が配合された飲み薬で、咽頭痛などに効果をあらわします。
錠剤タイプのため顆粒が苦手な方におすすめです。眠くなる成分は配合されていません。
ロキソニンSを使用しているときは、他の解熱鎮痛薬、かぜ薬、鎮静薬を使用しないでください。
なお、1〜2回使用しても症状がよくならない場合は、市販薬の使用をやめ、病院を受診するようにしましょう。
咽頭炎による喉の痛みに効く市販薬|炎症を抑える成分配合
咽頭炎による喉の痛みには、炎症を抑える成分のトラネキサム酸を配合した薬を使用するのも選択肢のひとつです。
商品画像 | 特徴 |
---|---|
・トラネキサム酸、カンゾウ乾燥エキス配合 ・ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6)、リボフラビン(ビタミンB2)、L-アスコルビン酸ナトリウム(ビタミンCナトリウム)配合 ・眠くなる成分無配合 ・7歳以上 |
ペラックT錠|抗炎症成分配合
ペラックT錠 18錠【第三類医薬品】
効能効果 |
---|
咽頭炎・扁桃炎(のどの痛み、のどのはれ)、口内炎 |
ペラックT錠は、抗炎症成分であるトラネキサム酸とカンゾウ乾燥エキスとともに3種類のビタミン成分が配合された薬で、喉の痛み、はれに効果をあらわします。
7歳から使用できます。眠くなる成分は配合されていません。
なお、5〜6日間使用しても症状がよくならない場合は、市販薬の使用をやめ、病院を受診するようにしましょう。
市販薬を使用する上での注意点|妊娠中・授乳中の使用についてなど
ここでは、他の薬との併用、妊娠中・授乳中の使用について解説しています
他の薬との併用について
他の薬との併用を考えている場合は、使用前に薬に添付された説明文書を確認してください。
薬の成分によって併用ができない薬があります。併用できない薬を使用してしまうと、副作用の危険もあるため、不明な点や不安な点がある場合は、医師、薬剤師に相談してください。
妊娠中・授乳中の使用について
妊娠中の方は、この記事で紹介している飲み薬の使用はできません。
また、ポピドンヨードを含むのどスプレーは、妊娠中・授乳中の方が過度に使用すると母体や胎児、乳児に影響を及ぼす可能性もあるため、使用前に医師・薬剤師に相談してください。
なお、妊娠中・授乳中の痛み止め(解熱鎮痛剤)の使用については、場合によっては赤ちゃんへ影響をおよぼす薬もあるため注意が必要です。
妊娠中・授乳中の痛み止め(解熱鎮痛剤)の使用については、以下の記事で詳しく解説しています。
喉が痛くなるのを防ぐ|喉のケア方法
喉が痛くなるのを防ぐためには、喉の乾燥を防ぐ、体の抵抗力を高めるなど、意識的に喉のケアをおこなうことが大切です。
喉の乾燥を防ぐ
喉の乾燥を防ぐためには、適度な湿度を保つことが大切です。
空気が乾燥しやすい時期には、加湿器などを使って適切な湿度(50〜60%)を保つようにしましょう。
また、こまめな水分補給をおこなうことも、喉の乾燥を防ぐために大切です。
体の抵抗力を高める
細菌やウイルスなどから喉を守るためには、体の抵抗力を高めることが大切です。
日頃から適度な運動をする、栄養バランスのとれた食事をとる、十分な睡眠をとることを意識しましょう。
こまめなうがいを心掛ける
細菌やウイルスなどから喉を守るためには、こまめなうがいをすることも大切です。
帰宅時には必ずうがいをするという習慣をつけるなどして、意識的に喉のケアをおこないましょう。