ドライアイとは
ドライアイとは、様々な要因によって涙を分泌する量が少なくなったり、涙がすぐに蒸発してしまったりすることで、目の表面の涙が不足してしまう病気です。
ドライアイの主な原因と症状
原因 | ・パソコン、スマートフォンの長時間の使用 ・エアコンによる風や、空気の乾燥 ・コンタクトレンズの使用 ・精神的なストレス ・手術 |
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症状 | ・目の疲れ、乾き ・物がかすんで見える ・目がごろごろする |
日常生活のドライアイ対策
毎日の生活習慣がドライアイを悪化させる原因になります。日常生活の中で気を付けたいポイントは大きく3つです。
原因 | 特徴 |
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スマホ・パソコン | 画面を長時間見続けることで、目の疲れや乾燥に繋がる。 |
コンタクトレンズ | 涙の膜が不安定になり、涙の量が不足しやすくなる。 |
エアコン | エアコンによって室内が乾燥し、目の乾燥に繋がる。 |
スマホ・パソコン使用時のドライアイ対策
スマートフォンやパソコンの画面を長時間見続けることで、目の疲れや乾燥に繋がります。スマートフォンやパソコンを長時間使用する場合は次のことに注意するようにしてください。
●定期的に休憩する
目を使う作業を長時間行う場合は1時間おきに15分程度の休憩をしましょう。
休憩時間に目のストレッチをして目のまわりの筋肉をほぐしましょう。可能な方は、蒸しタオルで目を温めるのも効果的です。
●意識的にまばたきをする
目を使う作業をしている間はまばたきの回数が減ってしまい、目の乾燥に繋がります。意識的にまばたきをすることで目の水分を保ちましょう。
目のストレッチ
目の疲れの原因のひとつは、目の周辺の筋肉のこりです。ストレッチを行うことで筋肉をほぐし、こりを解消することができます。回数や時間に決まりはありませんので、仕事の合間や目の疲れを感じた時に行うと良いでしょう。
●目の奥の筋肉をほぐす
眼球を上→下→右→左の順番に動かしましょう。頭を固定し眼球だけを動かすのがコツです。
●凝り固まったピントを合わせる筋肉をほぐす
近いところと、遠いところの見るポイントを決め、それぞれを交互に見てピントを合わせます。
パソコン作業中の工夫
パソコン作業がドライアイが悪化する原因になります。作業中の工夫でドライアイの悪化を防ぎましょう。
●画面との距離を40cm以上とる
画面との距離を保つようにしましょう。画面との距離が近いと目への負担が大きくなります。
●モニターの位置
モニターの位置が見上げる位置にあると目が乾きやすく、首の疲れにも繋がります。少し見下ろす程度の高さに調整しましょう。
●姿勢を正しく
パソコンを使用する際の姿勢も重要です。椅子にしっかり深く腰かけ、背筋を伸ばしましょう。床に足の裏全体を付け、ひざの角度が90度になるようにしてください。椅子が高い場合は足を置く台を用意すると良いでしょう。
コンタクトレンズ使用時のドライアイ対策
コンタクトレンズを装着している間は、目の表面を覆っている涙の膜が薄く不安定になるため、涙が蒸発しやすくなります。
家ではメガネをかけるなど、できるだけコンタクトレンズを装着している時間を短くするようにしましょう。
コンタクトレンズを装着するときも以下の注意点を守りましょう。
コンタクトレンズ使用時の注意点
・度数が合っているか定期的にチェックする。
・決められた日数以上使用しない。
・違和感を感じるときは、すぐに眼科を受診する。
エアコン使用時のドライアイ対策
エアコンによって室内の空気が乾燥すると、目の乾きに繋がります。空気が乾燥しやすい冬は特に注意が必要です。
空気の乾燥だけでなく、目に直接風が当たってしまう環境も避けましょう。
目の乾燥は、加湿器や目薬で対策することができます。
人工涙液は定期的に使用しましょう
ドライアイは目の表面の涙の量の不足や、涙の膜が不安定になることで、目の乾きや疲れ、角膜への傷に繋がります。ドライアイの症状に効く人工涙液は、涙の成分を含んでいるため目の乾燥を防ぎます。
人工涙液は、1日の使用回数を守って定期的に使用することで、目のうるおいが保たれ、乾きを防ぐことに繋がります。
ドライアイにおすすめの蒸しタオル
目の疲れを感じたときは蒸しタオルで温めることをおすすめします。
目を温めると、目の周りの筋肉の緊張がほぐれ血行が改善し、目の疲れをとることができます。さらに蒸しタオルによって湿度も保たれるため、目の乾きにも効果が期待できます。
寝る前や仕事や家事の合間で蒸しタオルを使ってリラックスする時間を作りましょう。
充血している場合は冷やす
目が充血している場合は、温めると逆効果になるため注意が必要です。
冷水で濡らしたタオルや、保冷剤を巻いたタオルを使って目の周りを冷やすとよいでしょう。