インフルエンザ予防接種の効果は?ワクチンの効果期間は?

インフルエンザの予防接種はどのくらい効果がある?ワクチンの効果はいつから現れる?効果の持続期間は?など、インフルエンザ予防接種の効果に関する疑問に答えます。予防接種をしていてもインフルエンザにかかる理由も紹介!

インフルエンザ予防接種に効果はある?

インフルエンザに感染すると、体内にウイルスに対する抗体が作られて免疫ができます。1つのシーズンで同じ型のインフルエンザに2回かからない理由は、1回目の感染で体内に免疫ができるためです。

インフルエンザの予防接種は、ウイルスに自然に感染する仕組みと同じで、毒性を取り除いたウイルスを体内に侵入させて免疫を作り出します。また、もともとある免疫を強化する働きもあります。

インフルエンザワクチンに含まれるウイルスは不活化ウイルスといって、体内で増殖することもなく病気が発症することもありません。インフルエンザ予防接種でインフルエンザを発症することはありません。

インフルエンザ予防接種はインフルエンザウイルスの感染を防ぐわけではありませんが、体内にウイルスに対する抗体を作っておくことで、感染しても発症を抑えたり症状を軽くすることができます。

ワクチンの効果はどれくらいある?

インフルエンザウイルスにはさまざまな型があり、毎年流行する型が異なります。インフルエンザワクチンはウイルスの流行予測に合わせて作られ、2017/2018シーズンはA型2種、B型2種のワクチン株が含まれています。

厚生労働省の資料によると、ワクチン株とその年の流行株が一致した場合、インフルエンザの予防接種の有効率は、健康な成人では70〜90%であるといわれています。

年齢別で見ると、1歳から6歳の幼児は約20〜30%、65歳以上の一般高齢者は30~70%に下がります。有効率が健康な成人より低い理由は、幼児は免疫機能の発達が未熟であること、高齢者は免疫機能が弱っていることが原因と考えられます。

対象 結果指標 有効率
65歳未満の健康成人 発病 70〜90%
小児(1〜6歳) 発熱 20〜30%
一般高齢者* 肺炎・インフルエンザでの入院 30〜70%
老人施設入所者* 発病 30〜40%
肺炎・インフルエンザでの入院 50〜60%
死亡 80%

*65歳以上の方

なお、有効率とは、「予防接種を行った人のうちインフルエンザにかからなかった人の割合」ではなく、(ワクチンを接種しなかった場合の発症率)から(ワクチンを摂取しても発症した場合の発症率)を引いた数字や一般高齢者であれば「入院がどれだけ減少したか」をさします。有効率70%の場合、予防接種をうけた100人中70人がインフルエンザにはかからない、ということではありません。

効果を含め、インフルエンザ予防接種の全体的な基本情報については関連記事をごらんください。

子供の予防接種は1回でも効果はある?

13歳未満の子供は免疫力が低く不安定なため、2回接種が推奨されています。

1回の接種ではインフルエンザウイルスに対する十分な免疫が得られないため、2回接種するようにしましょう。

2回目を受けるタイミングは、1回目の接種から2~4週間後です。

子供のインフルエンザ予防接種について、接種時期や料金など詳しくは関連記事をごらんください。

インフルエンザ予防接種の効果期間

インフルエンザ予防接種の効果が持続するのは約5か月程度とされています。

予防接種は自然感染に比べると作り出される免疫力も弱く、一度得られた抗体は時間が経つにつれて徐々に少なくなっていきます。

インフルエンザウイルスは変異する可能性があり、流行する型も年によって異なるため、予防接種は毎年受ける必要があります。

2017/2018年度のインフルエンザ予防接種については関連記事をごらんください。

効果はいつから現れる?

インフルエンザの予防接種の効果が現れるのは、インフルエンザワクチンを注射してから2週間ほど経過してからです。

インフルエンザの流行は毎年12月頃からはじまり、1月から3月にピークを迎える傾向があります。効果が現れるまで2週間程度かかることを考慮し、10月から11月中に予防接種を受けることが理想的で、遅くても12月中旬までの接種をお勧めします。

ただし12月中旬を過ぎた場合でも、予防効果がなくなるわけではないので、必要に応じて予防接種を受けてください。

予防接種をしていてもインフルエンザにかかるのはなぜ?

インフルエンザの予防接種では、体内に抗体を作り免疫を高めることができます。しかし、予防接種はウイルスに対抗する準備をするだけで、感染を完全に防ぐものではありません。

インフルエンザ予防接種の最大の目的は、インフルエンザの重症化や合併症を防ぐことです。

インフルエンザは肺炎などの合併症を引き起こす恐れがあり、最悪の場合は死にいたることもある病気です。特に子供や高齢者では、気をつけなければいけない感染症です。

ワクチンを接種することで、発症したとしても合併症や重症化を防ぐことにつながります。

また、2017-2018シーズン用の予防接種に含まれているワクチン株は4種類です。含まれているワクチン株と異なる型のインフルエンザウイルスに感染した場合は、効果が発揮されないおそれがあります。

2017/2018のインフルエンザワクチンは?

国立感染症研究所より発表された平成29年度(2017-2018シーズン)インフルエンザワクチンの内容は、次のとおりです。A型2種類、B型2種類が含まれています。

①A/Singapore(シンガポール)/GP1908/2015IVR-180)(H1N1)pdm09
②A/Hong Kong(香港) /4801/2014(X-263)(H3N2)
③B/Phuket(プーケット)/3073/2013(山形系統)
④B/Texas(テキサス)/2/2013(ビクトリア系統)

昨年のワクチンとは、A型が1種類変更されています。

インフルエンザワクチンについては関連記事をごらんください。

おわりに

インフルエンザ予防接種の効果がどの程度でるかは、私たちの体にある免疫と抗体が大きく関わっています。そのため、日から免疫力を高めるような生活習慣を意識することがとても大切です。

免疫力が低下していると、ワクチンの効果を十分に得られることができません。過労やストレス、睡眠不足、偏った食生活といった負担は免疫力を下げる原因になります。また、肌荒れや口内炎は免疫が下がり始めているサインなので見逃さないように気をつけましょう。

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