インフルエンザの予防接種は風邪でも受けられる?風邪薬を飲んだ場合は?

インフルエンザの予防接種のときに風邪を引いてしまったり風邪薬を飲んでしまった場合には予防接種を受けられるのでしょうか。予防接種後に風邪に似た症状が出る「副反応」についても解説します。

インフルエンザ予防接種は風邪を引いても受けられる?

インフルエンザの予防接種を予約している日に、風邪を引いてしまった場合は予防接種を受けることは可能なのでしょうか。

結論から言うと、風邪を引いていても予防接種を受けられるとは一概にはいえません。予防接種が可能かどうかは、風邪の症状やその時の状況によって医師が判断します。

予防接種を受けられない条件

厚生労働省では、以下の条件にあてはまる場合は予防接種を受けることができないとしています。

《予防接種を受けることができない人》

(1)明らかに発熱のある人
一般的に、体温が37.5℃以上の場合を指します。

(2)重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな人
急性の病気で薬を飲む必要のあるような人は、その後の病気の変化が分からなくなる可能性もあるので、その日は見合わせるのが原則です。

(3)インフルエンザ予防接種に含まれる成分によって、アナフィラキシーを起こしたことがあることが明らかな人
「アナフィラキシー」というのは通常接種後約30分以内に起こるひどいアレルギー反応のことです。発汗、顔が急にはれる、全身にひどいじんましんが出る、吐き気、嘔吐、声が出にくい、息が苦しいなどの症状に続き、血圧が下がっていく激しい全身反応です。

(4)その他、医師が不適当な状態と判断した場合
上の(1)~(3)に入らなくても医師が接種不適当と判断した時は接種できません。

 厚生労働省インフルエンザ予防接種ガイドライン等検討委員会

風邪を引いている場合、(1)と(4)に当てはまると予防接種は受けられません。

しかし、予防接種が受けられない条件として「発熱」は含まれていますが「風邪のような症状」は含まれていないため、実際の病院では37.5℃以上の発熱がなく、鼻や喉などの風邪の症状のみがみられる場合であれば、予防接種を行うケースもあります。

予防接種を延期している間にインフルエンザにかかる可能性などが考えられるためです。

予防接種を行う前に問診があるので、体調などに不安がある場合は医師に確認しましょう。

インフルエンザ予防接種の値段や時期などについては関連記事をごらんください。

赤ちゃん・子どもが風邪を引いている場合は?

赤ちゃんや子どもが風邪を引いている場合も、大人と同じ条件のもとで医師が判断します。

13歳以下の子どもは大人よりも抗体が少ないため、インフルエンザの予防接種を2回受けることがすすめられており、1回目と2回目の間には2週間から4週間の期間を空ける必要があります。

その期間に子供が風邪になってしまうことも多々あり、その場合には予防接種を受ける有益性が上回ると判断された場合に接種されることになります。

子どもは大人に比べてインフルエンザが重症化しインフルエンザ脳症などの病気を引き起こす確率が高くなっています。そのため、風邪気味でも熱がない場合は、インフルエンザワクチンを接種した方が有益性が上回ると判断されることは珍しくありません。

インフルエンザ予防接種の後に風邪を引く?

インフルエンザの予防接種の後に風邪のような症状が現れることがあります。予防接種後には、副反応として発熱・頭痛・寒気・だるさなどの風邪に似た症状がでることがあります。

予防接種の副反応は5〜10%の人に現れ、通常では2~3日のうちに自然と治る軽度のものです。まれに副反応と思われる症状が長引いたり悪化したりする場合は医師に相談しましょう。

インフルエンザ予防接種による副反応について、詳しくは関連記事をごらんください。

予防接種の前後に風邪薬は使える?

予防接種に使用される「HAワクチン」は、基本的にすべての薬と併用することができます。

HAワクチンは安全性が高く、他の薬の成分との併用によって人体に悪い影響が出たという報告はありません。

もしインフルエンザ予防接種の前後で風邪を引いてしまっても、解熱鎮痛剤やせき止めなどを使用しても問題ありません。

使用に注意が必要な薬

予防接種の前後に注意が必要な薬として、シクロスポリン製剤などの免疫抑制剤があります。

インフルエンザワクチンを接種するときにシクロスポリン製剤などの免疫抑制剤を使用していると、ワクチンが抗体の生成を阻害してしまい、ワクチンの効果が十分に得られない可能性があるためです。

しかし、免疫抑制剤を使用することでインフルエンザに感染するおそれも他の人より高くなっていると考えられるため、免疫抑制剤を使用している人は優先的にインフルエンザワクチンを受けることができます。

免疫抑制剤を使用している人は、医師の指示にしたがって予防接種を受けてください。

また、ステロイドも用量によってはインフルエンザワクチンの抗体生成を阻害してしまうことがあります。ステロイドを使用している人は、予防接種の際に医師に申し出るようにしましょう。

おわりに

インフルエンザの予防接種を受ける前は、なるべく体調を整えておきましょう。風邪気味の場合は、医師と必ず相談して、予防接種を受けた後のリスクと、インフルエンザにかかったときの懸念事項とをよく考慮してください。

風邪気味のときに予防接種を受けた場合は、必ず数日は安静に過ごすように気をつけましょう。

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