インフルエンザ予防接種はインフルエンザの発症や重症化を防ぐのに有効な手段です。予防接種のあとは、腫れたりかゆみがでることもあり、お風呂に入っていいのかわからないことも多いもの。
この記事では、インフルエンザ予防接種の当日に入浴は可能かどうか、またお風呂に入るときの注意点について解説します。
2017/2018シーズンのインフルエンザ予防接種の時期や値段などについては、関連記事をごらんください。
インフルエンザ予防接種の当日はお風呂に入れる?
基本的にはインフルエンザ予防接種を受けた当日でも、お風呂に入ることは問題ないとされています。
ただし予防接種を受けた直後の入浴は避け、入浴する場合は少なくとも1時間は経過してからにしましょう。注射後1時間は即時型アレルギーが起こるおそれがあるためです。
特にアナフィラキシーと呼ばれる、発汗・顔が腫れる・全身の蕁麻疹・吐き気・嘔吐、血圧低下などのひどいアレルギー反応は、予防接種後30分以内に起こります。
予防接種後30分は医療機関内で待機するか、自宅などに戻る場合は安静にして、医療機関と連絡が取れるようにしておきましょう。
腫れや熱が出た場合はお風呂に入れる?
インフルエンザ予防接種後にひどい腕の腫れや発熱などの症状が出ているときは、入浴は控えた方がよいでしょう。腕の腫れや発熱、だるさなどは予防接種の副反応である可能性があります。
通常、腫れや発熱などの副反応は2日〜3日でおさまりますが、不調が数日続いたり不安を感じる場合は、医療機関を受診しましょう。
インフルエンザ予防接種による副反応については、関連記事をごらんください。
インフルエンザ予防接種後の赤ちゃんはお風呂に入れていい?
赤ちゃんがインフルエンザ予防接種を受けた後も、発熱などがなく機嫌も良いようならお風呂に入れても問題ありません。
しかし大人と同様に、予防接種を受けた直後の入浴は避け、1時間以上経過してから入浴させましょう。
また、インフルエンザ予防接種を受けた後は、体にない物質(ワクチン)を体内に取り入れるため、赤ちゃんは知らず知らずに疲れています。
湯船につかったり、湯船で長時間遊んだりすると体力を消耗してしまうため、なるべく手短に入浴を済ませましょう。
赤ちゃんは体調の変化をうまく感じ取れないので、周囲の大人がしっかりと変化に気付いてあげる事が大切です。少しでもいつもと様子が違うようであれば、無理にお風呂に入れる必要はありません。
どうしても汗や汚れが気になる場合は、温かいタオルなどで体を優しく拭いてあげるとよいでしょう。
ただし、注射した部分を強くこすらないように注意してください。
赤ちゃんのインフルエンザ予防接種については、関連記事をごらんください。
インフルエンザ予防接種当日に入浴する場合の注意点
予防接種後にお風呂に入る場合、次のことに気をつけましょう。
注射した部分を強くこすらない
注射した部分は炎症を起こしやすくなっています。入浴の際、強くこすったり揉んだりすると皮下出血をおこしやすいので気をつけましょう。
予防接種の当日は、体を洗うときも、やさしくなでる程度の力加減にしましょう。
長時間の入浴は控える
予防接種では、体にない物質(ワクチン)を体内に取り入れるため、自覚がなくても体はとても疲れています。
そんなときに長い時間湯船につかったりすると、体力を消耗してしまいます。体を清潔に保つことは大切ですが、予防接種当日は長時間の入浴は控えた方がいいでしょう。
また、熱いお湯を使用することも体を疲れさせる原因となります。汗をかきすぎたりして体に負担をかけないよう、すこしぬるめのお湯につかることをおすすめします。
予防接種当日のその他の注意
予防接種当日は、入浴以外にも注意すべきポイントがあります。
予防接種後の飲酒や運動、風邪などの体調不調で予防接種が受けられるかどうか、生理への影響など、予防接種の前後に注意すべき日常生活については関連記事をごらんください。
おわりに
インフルエンザ予防接種をした当日は、ひどい腫れや発熱がない限りは、お風呂に入っても構いません。接種した部分をゴシゴシこすったり、熱いお湯での長風呂は避け、体をいたわってあげましょう。
ただし、運動やお酒については注意が必要です。激しい運動や過度な飲酒は避けましょう。