【インフルエンザ予防薬】タミフル予防投与について使用方法・予防効果・予防期間・価格のまとめ

インフルエンザの治療薬として有名な「タミフル(成分:オセルタミビル)」について使用方法・予防効果・予防期間・価格などを解説します。

タミフル予防投与の基礎知識

インフルエンザの薬として有名な「タミフル(成分:オセルタミビル)」は、A型・B型インフルエンザの予防としても使えるカプセル錠とドライシロップです。

タミフルの予防効果

タミフルはインフルエンザウイルスが増殖するときに必要な「ノイラミ二ダーゼ」という物質の機能を阻害して、インフルエンザウイルスの増殖を抑制します。

これにより、万が一インフルエンザウイルスに感染しても、予防期間中はインフルエンザウイルスが増殖できなくなりインフルエンザの発症を予防することが期待できます。

なお、C型インフルエンザウイルスには予防として使用できません。C型は感染力が弱く、また感染しても症状が通常の風邪のように軽くて済むことがほとんどなので、ワクチン・治療薬を含めて開発されていないのが現状です。

タミフルの予防効果期間はいつからいつまで?

タミフルの予防効果は、タミフルを予防用として使っている期間のみ持続します。つまり、連続して最大10日間となります。

予防の効果が発揮される時間については明確な報告がありませんが、タミフルは4時間前後で血中で薬の濃度が最大となるため、基本的には使用したその日から予防効果が発揮されると考えられます。

タミフル予防投与の用法・用量

タミフルの使用法や用量は、治療の場合と予防の場合で異なるので十分ご注意ください。

タミフルを予防として使うときは、成人の方はオセルタミビル75mg(タミフルカプセル1個分またはタミフルDS約2.5g分)を1日1回、7〜10日間行います。

体重が37.5kg以上の小児は、同量を10日間使用します。

体重が37.5kg以下の幼小児は、オセルタミビルとして1回2mg/kg・体重タミフルDS 66.7mg/kg・体重)を1日1回、10日間行います。

タミフルを予防投与に使うための条件

タミフルは誰でも簡単に予防で処方してもらうことができるわけではありません。

タミフルを予防で使用することが認められるのは、原則としてインフルエンザ発症者と一緒に生活している方になります。

また以下のような持病があり、インフルエンザ発症時の重症化などのリスクが高い方にも予防として処方されることが可能です。

◼︎慢性呼吸器疾患または慢性心疾患がある方
◼︎糖尿病などの代謝性疾患がある方
◼︎腎機能障害がある方
◼︎65歳以上の高齢者

受験生はタミフルを予防投与で使える?

タミフルの使用条件に合わない場合でも、状況によっては予防投与で処方されることもあります。受験など重要な出来事を控えた方がインフルエンザ発症者と接触したときなど、予防が必要と考える際は医療機関に予防投与を相談しましょう。

すべての病院で予防投与の処方をしているわけではないので、事前に問い合わせすることをお勧めします。

小児にも予防投与できる?

インフルエンザは小児の発症が圧倒的に多く、また重症化もしやすいため、予防対策がとても大切になります。タミフルは小児にも十分に予防効果を発揮するとされています。

製薬会社の研究報告では、家族にインフルエンザ患者がいる1〜12歳の子供について1日1回のタミフル予防投与を行った調査によると、予防投与を行わなかった子供と比較するとインフルエンザ発症者は80.1%も減少したと報告しています。

小児の場合は体重によって用法用量が異なるので、医師の指示に従い正しく使用しましょう。

参考:中外製薬ホームページ

タミフル予防投与は保険が効かない!

タミフルを予防目的で使用する場合は保険診療としては適用されないため、全額自費での購入となります。

自費負担はいくらぐらい?

タミフルの薬価は、タミフルカプセル75で1個283.0円、タミフルドライシロップ3%で1gあたり244.0円となります。

タミフルDSは体重により必要な量が変わるため価格も変わりますが、タミフルカプセル75は10日間の予防投与に10個のカプセルが必要となるので、2830円となります。

タミフルは処方薬なので、薬価の他に病院での診察代や処方料、調剤料が加算されるため、合計で5000〜8000円程度の自費負担が見込まれます。

※薬価は2016年11月現在のものです。

おわりに

タミフルはインフルエンザの予防にも使用できますが、インフルエンザの予防の基本は「予防接種」です。
タミフルの予防使用は「予防接種」に置き換わるものではないので「予防接種」は必ず事前に実施することをおすすめします。

人生に一度の大勝負がインフルエンザの流行シーズンと重なる受験生や、乳幼児や高齢者を持つ家族の方は「ここぞ!」というときに予防投与があることを知っておきましょう。

タミフルの処方は医療機関を受診する必要があるので、まずはお近くの医療機関に相談しましょう。

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