はじめに:帯状疱疹が顔にできたら要注意!目、耳、脳まで影響することも。重症化する前に知っておきたい顔の帯状疱疹の症状と注意点を知ろう

季節の変わり目など、体調を崩しやすい時に注意したい病気の一つに帯状疱疹(たいじょうほうしん)があります。
帯状疱疹は、「水ぼうそう」の原因と同じ「水痘(すいとう)・帯状疱疹ウイルス」によって起こる神経にも痛みを伴う皮膚病で、主にお腹から背中など、体幹を中心に帯状に赤い発疹が出て水疱になりますが、全身のどこにでも出ます。

特に顔に出た場合、初期の赤い発疹はニキビや虫刺されなどと間違えやすく、また、顔面の痛みから他の神経痛などと間違うことがあり、治療が遅れると重症化することがあります。
顔にできる帯状疱疹の特徴と注意点を知っておきましょう。

 

三叉神経(さんさしんけい)にいるウイルス

帯状疱疹の原因は、子どもの頃にかかった水ぼうそうのウイルスが、治った後も消えずに背骨の近くの「神経節(しんけいせつ)」や、顔の「三叉神経(さんさしんけい)」と呼ばれる知覚神経に潜伏しています。

「三叉神経」は顔面の感覚神経で、眼神経、上顎神経、下顎神経の三つに分かれている脳神経で最も大きな神経です。
潜伏しているウイルスは、過労やストレス、かぜなど、免疫力が低下した時に再び活動を開始し三叉神経を刺激した場合は、顔面、目、耳などにも影響を及ぼし、マヒをはじめとする様々な症状が現れます。

 

顔の帯状疱疹の症状

  • 顔の片側の違和感
  • 皮膚の奥から刺すような痛み
  • 発疹や水泡は神経の痛みに沿って現れる
     

表情筋のマヒ

  • まぶたを開いたり閉じたりがしにくい
  • 口を閉じたり開いたりするのが困難
  • 飲み物が口からこぼれる
     

耳の異常(ラムゼイ・ハント症候群)

  • 耳の周辺の違和感、痛み
  • 耳介や外耳道に発疹や水泡ができる
  • 難聴、めまい
     

味覚と唾液分泌の異常

  • マヒした側の唾液の分泌が少なくなり口が渇く
  • 味が感じられない
     

目の異常

  • 涙が出にくくなり、目が乾く
  • 目がかすむ、まぶしい
  • 角膜炎や網膜炎
  • 視神経が侵され、最悪は失明
     

脳血管障害

  • 頭痛
  • 髄膜炎、脳炎、脳卒中などのリスクが上昇
     

このように顔の帯状疱疹は、単に顔の筋肉に支障が出るだけでなく、様々な障害を引き起こす可能性があります。

 

顔の片側に痛みと同時に発疹が出たらすぐに皮膚科へ

帯状疱疹は、顔や体の片側に症状が現れるのが特徴です。
痛みはすでにウイルスが神経節を傷つけていることで起こりますが、顔面の痛みの場合、まったく別の病気である三叉神経痛と呼ばれる病気と混同されやすいため、区別のポイントは、神経の痛みと同じ場所に赤い湿疹が出たら、帯状疱疹の可能性が高いと思われます。

ただし帯状疱疹は初期から発疹や水泡が出ず、神経痛のような痛みから始まるため、帯状疱疹と気づきにくいことも多く治療が遅れるケースがあります。
その後長期間痛みが続く後遺症を残すことがあるため、
顔や身体の片側に、原因不明の急な痛みを感じたら、進行する前に早めに皮膚科を受診しましょう。

さいごに

今回は、顔の帯状疱疹の危険性をお伝えしましたが、帯状疱疹は子どもから大人まで、潜伏しているウイルスはきっかけがあれば活動する可能性があるため、日頃から食事や睡眠などに注意し、免疫力を落とさないような生活を心がけましょう。

早期対応のために帯状疱疹の初期症状の記事を参考にご覧ください。
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