あせもの原因

あせもは皮膚にある汗の通り道(汗管:かんかん)が詰まり、炎症が起こることでかゆみや発疹ができる皮膚疾患です。子供や赤ちゃんに多い皮膚症状ですが、近年は夏の高温傾向により大人や高齢者もあせもを発症する方が増えています。

あせもは症状が重症ではない限り、市販薬で治療することが可能です。適切な治療を行わないと、症状が悪化して跡が残る危険性もあるため注意しましょう。

あせもに効く市販薬の選び方

あせもによるかゆみが強かったり、炎症で皮膚が赤くなっている場合はステロイドが配合されている薬を選びましょう。かゆみや赤みの症状が比較的軽症の場合は、かゆみ止めや抗炎症成分が配合されているステロイド無配合の薬でも良いでしょう。

  特徴
ステロイド配合薬

・かゆみや炎症をおさえる効果が強い

・悪化する前に素早く治す

・種類によって使用できる年齢と部位が異なる

ステロイド無配合薬

・年齢や部位問わず全身に使用可能

・ステロイドに比べて効果は弱い

ステロイドは抗炎症作用が非常に強く、かゆみや赤みの炎症を素早くおさえることに優れた薬です。ただし、種類によって使用できる部位と年齢が決まっているため、注意が必要です。(ステロイドの種類についてはこちら

対してステロイドが配合されていないかゆみ止めや抗炎症薬は、効果が弱い代わりに年齢や部位を問わず使用することができます。あせもによるかゆみや赤みの症状が軽症なのであれば、ステロイドが入っていない薬でも治療が可能です。

汗かぶれにはステロイドの使用が推奨される

あせもによく似た症状に「汗かぶれ」や「汗あれ」があります。あせもは汗管が詰まることによって血管に刺激を与え、組織を傷つけるような炎症を生じますが、汗かぶれは汗に含まれる塩分やミネラルが肌の刺激となってアレルギー反応を起こすことによるものです。

どちらも症状が似ているため見分けが難しいのですが、汗かぶれのようなアレルギー反応にはステロイドで対処するのが基本です。ステロイド薬であればあせもと汗かぶれ両方の治療が可能です。

あせもに効果のある市販薬の成分

あせもの市販薬は商品によって配合されている成分が異なります。それぞれ特徴があるため、使用する人の症状の程度や年齢、部位を基準にして薬を選択すると良いでしょう。

ステロイド成分

ステロイドは皮膚の炎症をおさえる効果が強く、かゆみや赤みのあるあせもにおすすめの成分です。子供や赤ちゃんはあせものかゆみを我慢できず、患部を掻きむしって化膿してしまうケースもあるため、素早く炎症をおさえるステロイドの使用をおすすめします。

ステロイドの強さは、体内への吸収度の違いにより、5段階にランク分けされており、市販のステロイド薬に配合される成分はストロング・ミディアム・ウィークの3つです。

 

大人

(身体)

大人

(顔・首)

子供※

(身体)

子供※

(顔・首)

ストロング

× ×

×

ミディアム

×

ウィーク

※2才未満の子供

あせもは皮膚疾患のなかでも比較的軽症で放置していても短期間で治ることが多いため、

基本的にランクが低めのミディアムやウィークのステロイドをおすすめします。あせものかゆみや炎症がかなり強く、肌が真っ赤になり痛みが強い場合はストロングを使用する場合もあります。ただし、ストロングランクのステロイド薬は大人の方の身体にしか使用できないため注意してください。

かゆみや炎症をおさえる成分

ステロイド以外のかゆみや炎症をおさえる成分に、以下の成分があります。

分類 成分
かゆみ止め成分

・クロルフェニラミン
・ジフェンヒドラミン

・リドカイン

・ジブカイン

・クロタミトン

抗炎症成分

・グリチルレチン酸類

・酸化亜鉛

それぞれあせもによって起こるかゆみや炎症をおさえる成分ですが、ステロイドと比較すると効果は弱いです。症状が軽い場合は上記の成分のみのステロイド無配合の薬でも十分ですが、症状が強い場合はステロイド成分と合わせてかゆみ止めや抗炎症成分が配合された薬を選びましょう。

【薬剤師おすすめ】あせもに効く市販薬:ステロイド配合

あせも、汗かぶれどちらにも使えるステロイド成分を配合した市販薬は、汗をかきやすい夏の時期に持っておきたい常備薬です。薬の強さ、配合されている成分からご自身の症状に適した薬を選びましょう。

子供の身体、大人の身体・顔に使えるあせも薬:ミディアム

大人の方はもちろん、子供の身体にできたあせもにも使用できる市販薬です。

強いかゆみや赤みなどの炎症のあるあせもにも対応しており、子供も大人も使用できるため使い勝手の良いあせも薬となっています。

 

ラシュリアPEクリーム

有効成分 特徴

プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル

リドカイン

イソプロピルメチルフェノール

トコフェロール酢酸エステル

・日本初!※薬剤師に無料相談ができるシステム

・かゆみに効く

・細菌感染を防ぐ

・皮膚の修復を助ける

ラシュリアPEクリームはかゆみ止め成分や搔き壊しによる化膿を防ぐ殺菌成分を配合しています。さらに、ビタミン成分であるトコフェロール酢酸エステルによって皮膚の修復を助け、あせもによるかゆみで傷ついた患部の改善に効果を発揮します。

クリームタイプなので、広範囲のあせもにも塗り広げやすい剤形となっています。

また、ラシュリアは購入後に商品に添付してあるQRコードを読み込んで薬剤師に相談をすることが可能です。薬を使用する上での心配事や不安などをすぐに薬剤師に相談できます。

※当社調べ

 

ムヒアルファEX 15g

有効成分 特徴

プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル

ジフェンヒドラミン塩酸塩

l−メントール

dl−カンフル

クロタミトン

イソプロピルメチルフェノール

・強いかゆみに効く

・細菌感染を防ぐ

・清涼感ある使い心地

ステロイドに加えて2種のかゆみ止め成分を配合しているため、強いかゆみをともなうあせもにおすすめです。殺菌成分のイソプロピルメチルフェノールや清涼成分であるl-メントール、dl-カンフルを含んでいるため、強い清涼感を好む方におすすめです。

子供の顔に使えるあせも薬:ウィーク

大人も子供も顔を含める全身のあせもに使用できる薬です。

治療効果は弱めですが、年齢問わずあらゆる部位に使うことができます。子供の顔に使用できる唯一のステロイド薬です。

 

オイラックスA 10G(指定第2類医薬品)

有効成分 特徴

ヒドロコルチゾン酢酸エステル

クロタミトン

ジフェンヒドラミン塩酸塩

グリチルレチン酸

アラントイン

イソプロピルメチルフェノール

トコフェロール酢酸エステル

・強いかゆみに効く

・皮膚の修復を助ける

・細菌感染を防ぐ

2種のかゆみ止め成分や抗炎症成分を配合し、強いかゆみをともなうあせもに対応しています。小さいお子様だと汚れた手で掻いてしまうことが多いので、殺菌成分により細菌感染を予防しておくことも重要です。また、アラントインやトコフェロール酢酸エステルにより皮膚の修復を助け、荒れた皮膚にダブルで効果を発揮します。

 

液体ムヒS2a 50ml

有効成分 特徴

デキサメタゾン酢酸エステル

ジフェンヒドラミン塩酸塩

L-メントール

Dl-カンフル

グリチルレチン酸

イソプロピルメチルフェノール

・液体タイプ

・かゆみに効く

・清涼感ある使い心地

・細菌感染を防ぐ

液体タイプのあせも薬である液体ムヒS2aは、クリームや軟膏と違い広範囲にできたあせもにおすすめです。野外でも持ち運びやすく、薬剤を手に取る必要がないのでそのまま使用することができます。

かゆみ止めや抗炎症成分を配合しており、スーッとした清涼感で夏場の嫌なあせもにおすすめの商品です。

大人の身体に使えるあせも薬:ストロング

大人の身体のあせもにのみ使用できる薬です。ストロングは市販のステロイド薬の中で一番効果が強い薬です。あせもが真っ赤になりかゆみ・痛みがひどいときに使用しましょう。2才未満の子供と、大人の顔には使用できないため注意してください。

 

ベトネベートクリームS 10G(指定第2類医薬品)

有効成分 特徴

ベタメタゾン吉草酸エステル

・ステロイド単一成分

ストロングランクのステロイドを配合したベトネベートクリームSはステロイド以外の成分は含まれていません。クリームタイプで塗り広げやすく、広範囲にできたひどいあせも症状を鎮めます。

 

有効成分 特徴

フルオシノロンアセトニド

フラジオマイシン硫酸塩

・掻き壊して化膿した患部に使用可能

ステロイドに加えて抗菌成分であるフラジオマイシン硫酸塩を配合しています。炎症が強いあせもは、かゆみで患部を掻き壊すことで化膿してしまうことがあります。抗菌成分は傷口から入り込んだ細菌の増殖をおさえ、化膿の症状をおさえます。

軟膏タイプはべたつくことがありますが、患部への刺激が少ないため、ヒリヒリする患部への使用に適しています。

ステロイド無配合のあせもに効く市販薬

かゆみ症状が少ない軽度のあせもにはステロイド無配合の市販薬を使用することもできます。かゆみ止め成分や抗炎症成分を含み、部位や年齢を問わず使用できます。

 

 

オイラックスソフト 16g

有効成分 特徴

クロタミトン

ジフェンヒドラミン塩酸塩

グリチルレチン酸

アラントイン

イソプロピルメチルフェノール

トコフェロール酢酸エステル

・強いかゆみ、炎症に効く

・細菌感染を防ぐ

・皮膚の修復を助ける

2種のかゆみ止め成分や抗炎症成分によりかゆみや炎症を鎮めるとともに、殺菌成分や皮膚の修復を助ける成分が配合されているため、掻いてしまうことで皮膚に雑菌が感染してしまったり、傷ついた肌を改善する効果があります。

ひとつの薬でさまざまなあせもの症状にアプローチができる商品です。

こんな症状が出たら病院へ!

あせもは、市販薬で対処できる場合がほとんどですが、中には病院を受診すべき症状もあります。

あせもの症状のひとつに直径1〜3mmの水疱がありますが、夏場に流行する伝染性の病気などでも水疱ができることがあります。

水疱であせもかどうかを明確に見分けることは困難です。小さな水疱が複数できた場合は、病院を受診しましょう。

また、次のような症状が現れている場合も病院を受診してください。


・範囲が全身に広がっている
・発熱、倦怠感がある
・腫れ、患部が熱をもっている
・かゆみ、痛みが激しい
・ピリピリ、チクチクする痛みがある