オイラックスAの効果
オイラックスAは湿疹、かぶれ、虫刺され、かゆみに効果のあるかゆみ止めとステロイドなどが配合された塗り薬です。ステロイド配合のオイラックスシリーズの中では、もっとも弱いステロイドを使用した商品になり、ベタつかず、使用感が良いクリームタイプです。
効能・効果:かゆみ、かぶれ、しっしん、虫さされ、じんましん、しもやけ、皮膚炎、あせも
オイラックスA添付文書(2018年10月時点)
有効成分
オイラックスAには2種類のかゆみをおさえる成分と、炎症をおさえるステロイド成分「ヒドロコルチゾン酢酸エステル」などが配合されています。
ステロイドはベリーストロング(最も強い)からウィーク(弱い)まで5段階の強さに分類されており、ヒドロコルチゾン酢酸エステルはウィーク(弱い)に当たります。比較的おだやかな成分で子供にも使用されます。処方薬のロコイドクリーム・軟膏よりも、さらに弱いステロイド成分になります。
皮膚の赤みが弱い場合は、弱いステロイドで十分対応できます。
クロタミトン | かゆみをおさえます。 |
ジフェンヒドラミン塩酸塩 | |
ヒドロコルチゾン酢酸エステル |
炎症をおさえるステロイド |
グリチルレチン酸 |
皮膚の炎症を抑えます |
アラントイン | 皮膚の組織修復を助けます。 |
イソプロピルメチルフェノール | 殺菌作用を発揮します。 |
使用方法
塗り方
1日1〜3回、適量を塗るようにしてください。お風呂上がりなど患部を清潔にしてから、使用すると吸収が良く効果的です。
使用して5-6日間たっても症状がよくならない場合は、使用を中止し、医師や薬剤師に相談するようにしてください。
保湿剤と一緒に塗るとき
保湿剤と一緒に塗る場合は、まず保湿剤を先に塗り広げ、オイラックスAは症状のある部分のみ使用するようにしましょう。
患部以外の広範囲には使用しないようにしてください。
子供に使用できますか?
小さなお子さんにでも使用できますが、使用する際には、保護者の監視のもと使用するようにしてください。
妊娠中に使用できますか?
妊娠中もしくは妊娠していると思われる方でも使用できますが、妊娠中は非常に肌が敏感な時期なので使用する前に担当の医師に相談するようにしてください。
顔に使用できますか?
顔では症状のあるところのみ使用できますが、広範囲に使用しないようにしてください。顔は手や足に比べると塗り薬の吸収率が高いため、かゆみや赤み、湿疹などの過敏症が出た場合は使用を中止するようにしてください。
また、目の周辺には使用しないようにしてください。眼圧亢進、緑内障、白内障を誘発する恐れがあります。万が一目に入った場合は、すぐに水またはぬるま湯で洗ってください。
長期間続けて使用できますか?
オイラックスAは長期連用を避けるお薬です。オイラックスAの場合、長期連用の目安は約2週間で、それ以上使用すると副作用がでる恐れがあります。通常、症状は数日から2週間以内で良くなりますが、さらに使用を続けたい場合は、一度皮膚科を受診して相談するようにしてください。
密封して使用しない
ラップなどによる密封法での使用はしないようにしましょう。密閉によって成分が吸収されやすくなり、副作用がでるおそれがあります。おむつかぶれで使用する場合、おむつも密閉法と同様の作用があり効果が強くでるおそれがあるので、オイラックスAは避けた方が良いでしょう。
使用してはいけない疾患
水疱瘡、水虫、たむし等の細菌、ウイルス、真菌などの感染疾患には使用しないようにしてください。配合されているステロイド成分は皮膚の抵抗力を低下させて、炎症をおさえる働きがあるため、感染疾患の症状を悪化させる恐れがあります。
副作用
オイラックスAは患部に直接使用する塗る薬なので、飲み薬に比べると副作用が出づらいお薬です。しかし、まったく副作用が出ないということではありません。
使用していて、次の症状が現れた場合は副作用の可能性があります。すぐに使用を中止して、医師や薬剤師に相談するようにしてください。
皮膚:発疹・発赤、かゆみ、はれ、かぶれ、乾燥感、刺激感、熱感、ヒリヒリ感
皮膚(患部):水虫、タムシ等の白癬、ニキビ、化膿症状、持続的な刺激感
オイラックスA添付文書(2018年10月時点)
最後に
5-6日間使用しても改善が見られなかったり、自分で症状の判断が難しい場合は、オイラックスAを使用せずに、皮膚科を受診するようにしてください。