生理によるデリケートゾーンのかゆみの原因

生理になるとデリケートゾーンがかぶれて、かゆみなどの皮膚トラブルに悩む女性が多いです。

デリケートゾーンは身体の中でも皮膚がとても薄く、ムレや摩擦などで炎症を起こしやすくなっています。

生理中のデリケートゾーンのかゆみの主な原因はナプキンによるかぶれです。

生理用ナプキンでかぶれる理由

ナプキンによるデリケートゾーンのかぶれは、次のような原因で起こります。

 

◎経血や汗による蒸れ

ナプキンに吸収された経血や汗でデリケートゾーンが蒸れると、皮膚がふやけて刺激を受けやすくなります。これによってデリケートゾーンが炎症を起こし、かぶれが引き起こされます。

生理2日目などの経血の多い時に、おしりまで覆う形の大きなナプキンをつけると、かぶれがおしりにまで広がってしまうこともあります。

 

◎摩擦

歩いている時やスポーツをしている時などにナプキンやおりものシートがデリケートゾーンに擦れ、摩擦が刺激となってかぶれることがあります。

生理前のかゆみはカンジダの可能性あり

生理前になるとデリケートゾーンの強いかゆみに襲われる、という方はカンジダ症の可能性があります。カンジダの主な症状は、外陰部の腫れや強いかゆみ、チーズや酒かすのような白いおりものが増加します。

生理前はホルモンバランスが変化することによって、膣内の酸性レベルがかわり、カンジダ菌が増えやすくなります。生理前は特に注意する必要がありますが、それ以外でもおりものの変化と陰部の強いかゆみが見られる時は、カンジダを疑いましょう。

カンジダは初めての症状の場合は病院の受診が必要となりますが、再発であれば市販のカンジダ治療薬を使用することができます。

デリケートゾーンのかゆみに効く市販薬の選び方

生理中のムレやナプキンによるかぶれ・かゆみの症状は、市販薬での治療が可能です。ただし、デリケートゾーンは他の部位よりも皮膚が薄いため、使用できる薬が限られてきます。

デリケートゾーンにステロイドは使用してもOK?

皮膚のかゆみによく使用されるステロイド外用薬は、薬によって強さのランクが分かれています。ランクによってはデリケートゾーンに使用ができない薬もあり、使用する薬のランクや部位を誤ると、副作用が出る危険性があります。

医師の指導の元であれば安心して使用ができますが、ご自宅でセルフメディケーションとして陰部に市販薬を使用する場合は、ステロイド無配合の薬の方が安心して使用ができるでしょう。

市販のステロイド無配合の皮膚治療薬は、さまざまな商品が販売されています。

デリケートゾーンのかゆみに効く成分

デリケートゾーンのかゆみに効果を発揮する成分をご紹介します。市販薬を選ぶ際は次の成分が配合された市販薬を選ぶと良いでしょう。

 

【かゆみをおさえる成分】

分類 成分

鎮痒成分

クロタミトン

抗ヒスタミン成分

ジフェンヒドラミン

局所麻酔成分

リドカイン

かゆみ止めの市販薬は大きく分けて局所麻酔成分が入っているものと、入っていないものに分けられます。局所麻酔成分は神経を一時的に麻痺させて、かゆみを感じることを止める成分です。かゆみで夜眠れないなどといった、強いかゆみに悩んでいる方は局所麻酔成分が入っている市販薬を、かゆみがそこまで強くない方は局所麻酔成分無配合のものを選ぶと良いでしょう。

 

【その他おすすめの成分】

デリケートゾーンのかゆみにおすすめできる成分は、かゆみ止め成分以外にも次のものがあります。

分類 成分

抗炎症成分

グリチルレチン酸

殺菌消毒成分

イソプロピルメチルフェノール

皮膚修復作用

トコフェロール酢酸エステル、アラントイン

清涼成分

lメントール

これらの成分には次のような特徴があります。ご自身の症状に合わせて成分から薬を選ぶと良いでしょう。 

  • 抗炎症成分:皮膚の炎症をおさえる
  • 殺菌消毒成分:傷口から細菌が感染することによる化膿・炎症を防ぐ
  • 皮膚修復作用:傷ついた皮膚が修復するのを助ける
  • 清涼成分:爽やかな清涼感をあたえる

 

デリケートゾーンにおすすめの剤形

デリケートゾーンに使用する市販薬を選ぶ際に、判断基準となるものとして、成分の他に剤形があります。デリケートゾーンの市販薬にはさまざまな剤形の薬が販売されていますが、代表的な剤形を3つご紹介します。

剤形 メリット デメリット
クリーム

・伸びがよく塗りやすい

・ベタつかない

・軟膏に比べて刺激が強い
軟膏

・患部を保護する機能が強い

・刺激が少ない

・ベタつく
ローション・ジェル

・さらっとした使用感

・薬が浸透しやすい

・刺激が強くしみやすい

使用する方の好みもありますが、生理によるデリケートゾーンのかゆみに比較的使用しやすいのはクリーム剤です。生理中のデリケートゾーンのかゆみは、経血や汗によるムレが原因となることが多いため、使用感の観点で見ると、べたつきやすい軟膏は不向きです。また、ローションやジェルは他の剤形に比べて刺激が強く、炎症が強い部位には適しません。

クリーム剤は軟膏に比べると刺激は強いですが、ローション・ジェルよりは刺激が少なく、ベタつかない伸びの良い剤形となっているので、使い勝手が良いです。

ただし軟膏やローション・ジェルもそれぞれにメリットがあるため、使用する方の症状や好みに合わせて剤形を選択しましょう。

粘膜への使用について

市販のかゆみ止め薬の多くは、膣内や膣の入り口などの粘膜部分への使用ができません。粘膜は他の皮膚に比べて薬の吸収率が高く、効果が強く出てしまう危険性があるからです。市販薬を使用する際は添付文書をよく読み、用法用量を守って使用しましょう。

また、膣内の粘膜にもかゆみの症状を感じる場合は、カンジダ膣炎などの感染症にかかっている可能性も考えられます。感染症によるかゆみは、基本的に病院の診療が必要になるため、自己判断による市販薬の使用はやめましょう。

生理中のデリケートゾーンのかゆみに効く市販薬

デリケートゾーンのかゆみに使えるおすすめの市販薬をご紹介します。

好みの剤形・成分・使用感からご自身に合った商品を選びましょう。

2020年新発売!シンプルなパッケージ

 

デリナースクール

剤形 クリーム
かゆみ
清涼感
殺菌

肌の修復

アフターフォロー
有効成分

リドカイン

ジフェンヒドラミン塩酸塩

イソプロピルメチルフェノール

トコフェロール酢酸エステル

l-メントール

2020年8月に新しく発売された、デリケートゾーンのかゆみを鎮める非ステロイド性クリームです。

パッケージが非常にシンプルなので、外出先で使用しても気にならず、持ち運びやすくなっているのが特徴。

かゆみ止め成分のジフェンヒドラミン塩酸塩に加え、局所麻酔成分のリドカインが配合されているため、ムレや摩擦による強いかゆみを鎮めます。殺菌成分も配合されており、炎症の原因となる雑菌の繁殖をおさえ、皮膚を清潔に保ちます。

さらに清涼成分が配合されているため、ナプキンやおりものシートをつけていても、スーッとした爽やかな使い心地になっています。

また、商品に添付してあるQRコードを読み込むことで薬剤師へ無料相談することが可能。薬に関する疑問や心配事を薬剤師に相談ができるので、安心して薬を使用することができます。

6種の有効成分配合

デリトリーナ 12g

剤形 クリーム
かゆみ

清涼感

殺菌

肌の修復

アフターフォロー -
有効成分

ジフェンヒドラミン

リドカイン

グリチルレチン酸

トコフェロール酢酸エステル

イソプロピルメチルフェノール

l−メントール

6種の有効成分を配合したデリケート部位のかゆみ、かぶれ用治療薬です。

2種のかゆみ止め成分と抗炎症成分が、下着や生理用ナプキンなどによる刺激でかぶれた肌のかゆみ・赤みを鎮めます。

他にも荒れた皮膚の修復を助ける成分や細菌感染を防ぐ成分を配合し、あらゆる症状に役立ちます。

クリームタイプで伸びがよくべたつかないため、衣類の下に塗っても気になりにくいでしょう。

さらっとしたジェルタイプ

フェミニーナジェル 15G(第2類医薬品)

剤形 ジェル
かゆみ

清涼感 -
殺菌

肌の修復

アフターフォロー -
有効成分

リドカイン

ジフェンヒドラミン塩酸塩

イソプロピルメチルフェノール

ムレやすいデリケートゾーンにさらっと使えるジェルタイプです。伸びがよく広い範囲にしっかり塗ることができます。

下着擦れなどによる強いかゆみに2種類のかゆみ止め成分がダブルで効果を発揮します。

殺菌成分が配合され、かゆみや炎症の原因となる雑菌感染を防ぎます。

シートタイプのかゆみ止め薬

メソッドシート 10枚(第3類医薬品)

剤形 シート
かゆみ
清涼感 -
殺菌 -
肌の修復

アフターフォロー -
有効成分

ジフェンヒドラミン塩酸塩

グリチルリチン酸二カリウム

アラントイン

急なかゆみを拭いて鎮めるシートタイプの治療薬です。

かゆみの原因となる経血や汗などを拭き取りながら、かゆみ止め成分や抗炎症成分が患部に塗布され有効成分が浸透します。

また、アラントインが傷ついたデリケートゾーンの皮膚修復に役立ちます。

個包装タイプのため外出時の携帯にも便利です。

生理中のかゆみ・かぶれの予防対策方法

生理中のデリケートゾーンのかゆみは、ナプキンによるかぶれが原因となることがほとんどです。市販薬の使用と合わせて、次のことに注意するようにしてください。

ナプキンはこまめに変える

生理中にナプキンを長時間取り替えずにいると、蒸れた状態が長時間続いて雑菌が繁殖し、デリケートゾーンのかぶれやかゆみを引き起こします。

今のナプキンは性能が良く、長時間つけても漏れない商品も多いですが、裏を返せばナプキンの中がムレやすい、ということです。生理中、陰部がよくかぶれる、という方は長時間用のナプキンは避けた方が良いでしょう。経血の多い時は2〜3時間に一度はナプキンを取り替えてください。

ナプキンの素材を選ぶ

ナプキンでかぶれる方は、塩化ビニルや合成ポリマー、塩素系漂白剤などの化学繊維が使用されているものは避け、肌に優しいコットンタイプの物を選ぶと良いでしょう。現在はコットン100%のオーガニックナプキンも販売されています。

タンポンや月経カップの使用

ナプキンをこまめに取り替えても、素材が良いものを選んでも、どうしてもデリケートゾーンがかぶれる!という方は、素材がデリケートゾーンに触れないタンポンや月経カップの使用を検討しましょう。

デリケートゾーンは優しく洗う

デリケートゾーンを清潔にしようと力強く洗ってしまうと、摩擦や乾燥によって皮膚のバリア機能が低下し、かぶれを引き起こしやすくなります。経血などで汚れたデリケートゾーンを清潔にすることは重要ですが、力強くゴシゴシ洗うことは避け、優しく撫でるように洗うようにしましょう。

生活習慣を整える

睡眠不足・食生活の乱れ・ストレスなどは、皮膚の抵抗力を低下させてしまい、かぶれを引き起こしやすくなります。生理期間はホルモンバランスが乱れることで体調を崩しやすくなるため、特に生活習慣に気を配りましょう。