虫刺されの対処方法

虫刺されはかゆみや腫れなどの軽度な皮膚症状であれば、市販薬で治療が可能です。

虫に刺されたら流水で患部を清潔にし、市販の塗り薬で炎症やかゆみをおさえましょう。

かゆみで患部を掻きむしってしまうと、細菌による二次感染や悪化の危険性があるため、虫に刺されたすぐに薬を塗るようにしてください。

虫刺されにはどんな薬を使用するべき?

虫刺されの薬は大きく分けてステロイドが配合されているものと、されていないものに分けられます。ステロイドは皮膚の炎症症状を素早くおさえることに優れた成分です。

刺された虫 ステロイド無配合 ステロイド薬

アブ、ブヨ、ダニ、毛虫、ムカデ

×
ハチ、マダニ × ◯(病院推奨)

蚊などの炎症がそこまで強く出ない虫刺されに関してはステロイド無配合の薬でも十分ですが、アブやブヨ、ダニなどの虫はかゆみや腫れの炎症が強く出るため、ステロイド配合の薬を使用してください。ハチやマダニは毒性が非常に強いため、刺されたすぐに病院を受診することをおすすめします。

症状が悪化する前にステロイド早めに治す

子供の場合、虫刺されのかゆみを我慢できずに皮膚を掻きむしって化膿してしまうケースがあります。症状が悪化する前に素早く治すという観点からもステロイドは虫刺されにとても有効な薬です。ただし、ステロイドは強さによって使用できる部位と年齢が決められているため注意が必要です。(ステロイドの強さについてはこちら

軽傷の場合はノンステロイド薬でもOK

なるべくステロイドを使わずに治療をしたい方は、軽傷であればステロイドが配合されていない市販のかゆみ止めでも治療が可能です。抗ヒスタミン成分等のかゆみ止め成分が配合された薬を選びましょう。

虫刺されに効く薬の選び方|炎症やかゆみに効く成分

市販の虫刺され薬は、商品によってさまざまな成分が配合されています。

虫刺されによる炎症を根本から治療する成分がステロイドです。皮膚の炎症をおさえる効果に優れているため、症状が悪化する前に素早く治療することができます。

ステロイドの強さと使用できる年齢・部位

ステロイド外用剤の強さは、体内への吸収度の違いにより、5段階にランク分けされていますが、市販のステロイド薬に配合される成分はストロング・ミディアム・ウィークの3つです。刺された虫によって炎症の強さが異なるため、使用に適したランクが変わります。

  使用できる虫

ストロング

(強い)

・ハチ、マダニ

ミディアム

(普通)

・アブ、ブヨ、ダニ、毛虫、ムカデ

ウィーク

(弱い)

・蚊

アブのような炎症が比較的強い虫にウィークを使用しても効果が十分ではないため、ミディアム以上のステロイド薬を使用する必要があります。

また、ハチやマダニなどの毒性が強い虫はストロング以上のステロイド薬を使用しますが、ハチやマダニは刺された後にアナフィラキシーショックを起こす危険性があるため、病院を受診しましょう。

 

また、ステロイドはランクによって使用できる年齢や部位が決まっています。

 

大人

(身体)

大人

(顔・首)

子供

(身体)

子供

(顔・首)

ストロング

× ×

×

ミディアム

×

ウィーク

※2才未満の子供

刺された虫や症状の程度、使用する年齢と部位を照らし合わせて、自分にあった薬を選びましょう。

かゆみや炎症に効く成分

ステロイド以外にかゆみや炎症をおさえる成分が次の成分です。

分類 成分

かゆみ止め成分

・クロルフェニラミン
・ジフェンヒドラミン

・クロタミトン

・リドカイン
・ジブカイン

抗炎症成分 ・グリチルレチン酸類

それぞれ虫刺されによって起こるかゆみや炎症をおさえる成分ですが、ステロイドと比較すると効果は弱いです。軽傷の場合は上記の成分のみの薬でも事足りますが、症状が強い場合はステロイド成分と合わせてかゆみ止めや抗炎症成分が配合された薬を選びましょう。

【薬剤師おすすめ】虫刺されに効く市販薬:ステロイド配合

自身の症状や部位、年齢ごとに適切なランクのステロイド配合薬を選択しましょう。

かゆみが強い場合は、補助成分としてかゆみ止めが配合されたものがおすすめです。また、搔き壊しによる悪化を防ぎたい場合は、殺菌成分が配合された薬がおすすめです。

日本初!購入後に薬剤師に相談できる虫刺され薬

 

ラシュリアPEクリーム

ステロイドランク ミディアム
かゆみ・腫れ
化膿予防
傷ついた皮膚の修復
アフターフォロー
有効成分

プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル

リドカイン

イソプロピルメチルフェノール

トコフェロール酢酸エステル

かゆみ止め成分や殺菌成分を配合したステロイド配合市販薬です。

虫刺されのかゆみや腫れの原因をおさえながら、搔き壊しによる化膿を防ぎます。さらに、ビタミン成分であるトコフェロール酢酸エステルによって血液循環を改善し、皮膚の修復を助けます。ミディアムランクの薬なので、子供の身体や大人の顔・身体に使用することが可能です。

また、ラシュリアは購入後に商品に添付してあるQRコードを読み込んで薬剤師に相談をすることが可能です。薬を使用する上での心配事や不安などをすぐに薬剤師に相談できます。※当社調べ

2種のかゆみ止めと清涼成分配合

ムヒアルファEX 15g

ステロイドランク ミディアム
かゆみ・腫れ
化膿予防
傷ついた皮膚の修復
アフターフォロー
有効成分

プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル

ジフェンヒドラミン塩酸塩

l−メントール

dl−カンフル

クロタミトン

イソプロピルメチルフェノール

ステロイドに加えて2種のかゆみ止め成分を配合しているため、強いかゆみをともなう虫刺されにおすすめです。清涼成分であるl-メントール、dl-カンフルを含んでいるため、強い清涼感を好む方におすすめです。

大人の強い炎症の虫刺されに

ベトネベートクリームS 10G(指定第2類医薬品)

ステロイドランク ストロング
かゆみ・腫れ
化膿予防
傷ついた皮膚の修復
アフターフォロー
有効成分

ベタメタゾン吉草酸エステル

ベトネベートクリームSは市販のステロイドで最も効果が強いストロングのステロイド成分を配合しています。ダニやアブなどのミディアム以上のステロイド薬が推奨されている虫刺されも、大人の方で炎症が強い場合はストロングを使用しても良いです。ただし、ストロングのステロイド薬は大人の顔と2才未満の子供は使用できないため注意してください。

抗菌成分で化膿してしまった虫刺されを治す

ステロイドランク ストロング
かゆみ・腫れ
化膿した患部を殺菌
傷ついた皮膚の修復
アフターフォロー
有効成分

フルオシノロンアセトニド

フラジオマイシン硫酸塩

ステロイドに加えて抗菌成分であるフラジオマイシン硫酸塩を配合しています。抗菌成分は搔き壊して化膿してしまった患部を殺菌する効果があります。搔き壊しによる化膿に悩んでいる方におすすめです。フルコートfもストロングランクの薬となるため、大人の身体にのみ使用可能です。

子供の顔に使用できるステロイド薬

テラ・コートリル軟膏a 6g

ステロイドランク ウィーク
かゆみ・腫れ
化膿した患部を殺菌
傷ついた皮膚の修復
アフターフォロー
有効成分

ヒドロコルチゾン

オキシテトラサイクリン塩酸塩

ウィークタイプのステロイド成分配合で、大人・子供問わずどこの部位でも使用できるのが利点です。蚊などの炎症が弱い虫刺されには使用できますが、炎症が強い虫刺されには効果が不十分なため、注意してください。

ステロイドに加えて抗菌成分であるオキシテトラサイクリン塩酸塩を配合。強いかゆみで掻き壊してしまったような患部を殺菌し、化膿をおさえます。

 

オイラックスA 10G(指定第2類医薬品)

ステロイドランク ウィーク
かゆみ・腫れ
化膿予防
傷ついた皮膚の修復
アフターフォロー
有効成分

ヒドロコルチゾン酢酸エステル

クロタミトン

ジフェンヒドラミン塩酸塩

グリチルレチン酸

アラントイン

イソプロピルメチルフェノール

トコフェロール酢酸エステル

2種のかゆみ止め成分や抗炎症成分を配合し、強いかゆみをともなう虫刺されに対応しています。殺菌成分により細菌感染を予防。また、アラントインやトコフェロール酢酸エステルにより皮膚の修復を助け、荒れた皮膚に効果的です。

ステロイドの副作用について

副作用の観点からステロイドを使用することを避けたい、という方もいらっしゃいます。

ステロイドには主に次の副作用があります。

 

・皮膚刺激感、潮紅、皮膚炎、発疹、接触性皮膚炎、皮膚の感染症など

 

確かに皮膚外用薬の中でステロイドは副作用が出やすい薬に分類されますが、用法用量を正しく守れば、ステロイドは皮膚の炎症をおさえる効果が高い優れた薬です。

特に強いかゆみが出る皮膚症状は、かゆみで皮膚を掻き壊すことによって症状が悪化しやすいため、ステロイドを使用して素早く炎症をしずめた方が良いでしょう。

虫刺されに効くおすすめ市販薬:ステロイド無配合

虫刺されの症状が軽症だったり、肌が弱い方はステロイドフリーの市販薬を選ぶといいでしょう。主にかゆみ止め成分が含まれているので、一時的にかゆみをおさえることが可能です。ただし、炎症が強い虫刺されはステロイド無配合の薬では効果が足りない場合があります。薬を使用しても治らない場合は病院を受診しましょう。

貼るタイプの虫刺され薬

ムヒパッチ A 38枚入(第3類医薬品)

かゆみ
腫れ
化膿予防
傷ついた皮膚の修復
アフターフォロー
有効成分

ジフェンヒドラミン塩酸塩

抗ヒスタミン成分配合の貼るタイプの市販薬です。小さいお子様はかゆみがあるとすぐに掻いてしまうので悪化しやすいですが、ムヒパッチは患部に貼れるため、搔き壊しを防止できるよう設計されています。

軟膏タイプのかゆみ止め薬

新レスタミンコーワ軟膏 30g

かゆみ
腫れ
化膿予防
傷ついた皮膚の修復
アフターフォロー
有効成分

ジフェンヒドラミン塩酸塩

抗ヒスタミン成分が単独で配合され、かゆみのもとであるヒスタミンの働きをおさえます。軟膏タイプで刺激も少なく、さまざまな症状に使いやすい商品です。年齢を問わずご使用いただけます。

複数成分配合のノンステロイド薬

オイラックスソフト 16g

かゆみ
腫れ
化膿予防
傷ついた皮膚の修復
アフターフォロー
有効成分 特徴

クロタミトン

ジフェンヒドラミン塩酸塩

グリチルレチン酸

アラントイン

イソプロピルメチルフェノール

トコフェロール酢酸エステル

・強いかゆみ、炎症に効く

・細菌感染を防ぐ

・皮膚の修復を助ける

2種のかゆみ止め成分や殺菌成分、抗炎症成分、皮膚の修復成分といった成分が配合されているため、ひとつの薬でさまざまなアプローチができる商品です。ノンステロイドのため顔にできた虫刺されにも使用可能です。

病院を受診した方が良いケース

虫刺されは基本的に市販薬での治療が可能ですが、虫に刺された時に次の症状が出た場合はすぐに病院を受診してください。


◆ショック症状(体温の低下、血圧の低下、顔面蒼白など)が現れたとき
◆刺されてから15分以内にめまい、吐き気、呼吸困難などの症状が現れたとき
◆全身に蕁麻疹症状が現れたとき

 

その他、症状に違和感があったり、不安が残る場合も皮膚科を受診し、虫に刺されたときの状況や詳しい症状などを医師に伝えましょう。