虫刺されに効く市販薬の選び方|かゆみ止め成分・ステロイド配合の塗り薬
虫刺されによるかゆみや赤み、腫れなどの軽い症状は、市販薬でケアできます。
虫刺されによる赤み、腫れには、ステロイドまたはステロイド以外の抗炎症成分が配合された市販の塗り薬を選びましょう。
虫刺されによるかゆみには、かゆみ止め成分が配合された市販の塗り薬を選びましょう。かゆみで患部を掻きむしってしまうと、細菌による二次感染や症状が悪化する可能性があります。
刺された虫によって市販薬を使い分ける|ステロイド配合・無配合の選び方
虫刺されに効く市販薬を選ぶ際は、刺された虫によってステロイド配合・無配合の使い分けを行うことができます。ステロイドは赤みやかゆみの原因となる皮膚の炎症をおさえます。
■蚊に刺された場合
蚊に刺された場合、炎症が強くなければステロイド無配合の市販薬でも十分です。ただし、蚊でも人によっては赤みや腫れが強くでる方もいます。赤みや腫れの症状が強く出た方は子どもを含めステロイド配合の市販薬を選んでも良いでしょう。
■アブやブヨ、ダニ、毛虫、ムカデに刺された場合
アブやブヨ、ダニ、毛虫、ムカデに刺されると、赤み、腫れの炎症が強く出る場合があります。赤み、腫れの症状が強く出た方は、子どもを含めステロイド配合の市販薬を選んでも良いでしょう。
ステロイドは薬の強さでランク分けされている
ステロイドは薬の強さで5段階にランク分けされています。
市販のステロイドに配合される成分の強さは、ストロング・ミディアム・ウィークの3ランクで、ストロングが一番強くウィークが一番弱いです。
子どもにステロイドを使用する時の注意点|顔や目の周りなどにはウィークタイプを使用
子どもにステロイドを使用するときは、薬の強さによって使用する部位を使い分けましょう。子どもの皮膚は大人に比べて薬の吸収率が高く、特に顔や首は身体に比べて皮膚が薄いため、強いタイプのステロイドを使用すると全身性副作用を起こすおそれがあります。
ミディアムタイプのステロイドを使用するときは、身体への使用にとどめ、顔・首などの皮膚の薄い部位への使用は避けた方がよいでしょう。ウィークタイプのステロイドは、広範囲でなければ顔や目の周りにも使用できるものもあります。使用前に添付文書で確認してください。
なお、虫刺されによるかゆみや赤み、腫れなどの症状がひどい場合は、市販薬を使用する前に病院を受診してください。
虫刺されのかゆみなどに効く市販薬を紹介|赤ちゃん・子ども向けの塗り薬
虫刺されに効く市販薬は、症状によって適した成分や剤形が異なるため、お子様の症状にあった薬を選ぶとよいでしょう。
ただし、症状がうまく伝えられないような小さいお子様など、市販薬を使用していいか迷う場合は、医師に相談しましょう。
ステロイド無配合の市販薬
虫刺されによるかゆみには、かゆみ止め成分が配合された市販薬を使用し、かゆみをおさえることが大切です。かゆみで患部を掻きむしってしまうと、細菌による二次感染や症状が悪化する可能性があります。
また、虫刺されによる赤み、腫れには、ステロイドまたはステロイド以外の抗炎症成分を選びましょう。
ここではステロイド無配合の市販薬を紹介しています。
デリナースクール|2種類のかゆみ止め成分配合
有効成分 | 剤形 |
---|---|
リドカイン ジフェンヒドラミン塩酸塩 イソプロピルメチルフェノール トコフェロール酢酸エステル l-メントール |
クリーム |
デリナースクールは、2種類のかゆみ止め成分と殺菌成分、血行促進成分、清涼感をもたらす成分が配合された市販薬です。
2種類のかゆみ止め成分が虫刺されによるかゆみをおさえ、殺菌成分が雑菌の繁殖をおさえて皮膚を清潔に保ちます。また、血行促進成分が荒れた肌の修復をうながします。
塗りやすいクリームタイプです。スーッとした使い心地も特徴の一つです。
■効能効果
かゆみ、かぶれ、あせも、ただれ、湿疹、皮ふ炎、じんましん、虫さされ、しもやけ |
■用法用量
1日数回、適量を患部に塗布してください。 |
ムヒパッチA|かきむしりを防ぐパッチタイプ
有効成分 | 剤形 |
---|---|
ジフェンヒドラミン イソプロピルメチルフェノール l−メントール |
パッチ |
ムヒパッチAは、かゆみ止め成分と殺菌成分、清涼感をもたらす成分が配合された市販薬です。
かゆみ止め成分が虫刺されによるかゆみをおさえ、殺菌成分が雑菌の繁殖をおさえて皮膚を清潔に保ちます。
パッチタイプ(貼るタイプ)のため、かきむしったりして症状を悪化させやすいお子様におすすめです。また、洋服などでこすれて薬が取れる心配がないのも特徴です。
ムヒパッチAは、目安として1歳以上から使用できます。
■効能効果
虫さされ、かゆみ、しもやけ |
■用法用量
パッチを台紙からはがし、1日数回患部に貼付してください。 |
液体ムヒベビー|生後3か月から使用できる
有効成分 | 剤形 |
---|---|
ジフェンヒドラミン塩酸塩 パンテノール(プロビタミンB5) |
液体 |
液体ムヒベビーは、かゆみ止め成分と肌の正常な働きを助ける成分が配合された、市販薬です。
かゆみ止め成分が虫刺されによるかゆみをおさえ、肌の正常な働きを助ける成分がかいてしまった肌をケアします。
スポンジヘッド容器(液体タイプ)のため、手を汚さずに薬を塗ることができます。アルコールやメントールなどのスーッとする成分は入っていません。
液体ムヒベビーは、目安として生後3か月から使用できます。
■効能効果
かゆみ、虫さされ、あせも、かぶれ、しっしん、じんましん、皮ふ炎、しもやけ、ただれ |
■用法用量
1日数回、適量を患部に塗布してください。 |
キンカンハイハイクリーム|生後1か月頃から使用できる
有効成分 | 剤形 |
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ジフェンヒドラミン塩酸塩 グリチルリチン酸二カリウム アラントイン イソプロピルメチルフェノール トコフェロール酢酸エステル |
クリーム |
キンカンハイハイクリームは、かゆみ止め成分・抗炎症成分・組織修復成分・殺菌成分が配合された市販薬です。
抗炎症成分が虫刺されによる赤み・腫れをおさえ、かゆみ止め成分が虫刺されによるかゆみをおさえます。また、殺菌成分が患部を殺菌消毒し、組織修復成分が荒れた肌の回復を促します。
生後1か月頃の赤ちゃんから大人まで使えるので、家族みんなで使えます。
塗りやすいクリームタイプで、軟膏に比べて塗った後のべとつきが少ないのが特徴です。
■効能効果
湿疹、皮膚炎、ただれ、あせも、かぶれ、かゆみ、しもやけ、虫さされ、じんましん |
■用法用量
1日数回、適量を患部に塗布してください。 |
ステロイド配合の市販薬
虫刺されによる強い赤み、腫れがある場合には、ステロイドが配合された市販薬を使用するのがよいでしょう。
ただし、ミディアムタイプのステロイドを使用するときは、身体への使用にとどめ、顔・首などの皮膚の薄い部位への使用は避けた方がよいでしょう。ウィークタイプのステロイドの場合は、広範囲でなければ顔や目の周りにも使用できるものもあります。
市販薬の添付文書に記載された日数を過ぎても症状がよくならない、または悪化するような場合は、市販薬の使用をやめ、病院を受診するようにしましょう。
ここではステロイド配合の市販薬を紹介しています。
オイラックスPZリペアクリーム|副作用の少ないステロイド配合
有効成分 | 剤形 |
---|---|
プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル グリチルレチン酸 クロタミトン アラントイン トコフェロール酢酸エステル イソプロピルメチルフェノール |
クリーム |
オイラックスPZリペアクリームは、ステロイドと抗炎症成分、かゆみ止め成分、殺菌成分、血行促進成分が配合された市販薬です。
ステロイドと抗炎症成分が虫刺されによる腫れ・赤みを、かゆみ止め成分がかゆみをおさえます。また、殺菌成分が患部を殺菌消毒し、血行促進成分が荒れた肌の回復を促します。
塗りやすいクリームタイプで、軟膏に比べて塗った後のべとつきが少ないという特徴があります。
オイラックスPZリペアクリームに配合されているプレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステルは、アンテドラッグ※のステロイド剤であり、ステロイド特有の副作用を比較的起こしにくい特性をもっています。
※アンテドラッグ:皮膚表面の患部で消炎効果を発揮したあと、体内に吸収されると活性が下がる性質の薬
■効能効果
しっしん、かぶれ、皮膚炎、じんましん、あせも、かゆみ、虫さされ |
■用法用量
1日数回、適量を患部に塗布してください。 |
コートfMD軟膏|目の周りにも使用できるしみにくい軟膏タイプ
有効成分 | 剤形 |
---|---|
プレドニゾロン(合成副腎皮質ホルモン) グリチルレチン酸 |
軟膏 |
コートfMD軟膏は、ステロイドと抗炎症成分が配合された、赤ちゃんにも使用できる市販薬です。
2種類の抗炎症成分が虫刺されによる腫れ・赤みをおさえます。
ウィークタイプのステロイドのため、お子様の全身に使用できます。また、目の周りにも使用できます。(目の中に入らないように注意してください)
しみにくい軟膏タイプで、カサカサした患部にも、ジュクジュクした患部にも適しています。
■効能効果
湿疹、皮膚炎、かぶれ、かゆみ、虫さされ、あせも、じんましん、しもやけ |
■用法用量
1日1〜4回、適量を患部に塗布してください。 |
テラ・コートリル軟膏a|全身、顔にも使用できる軟膏タイプ
有効成分 | 剤形 |
---|---|
オキシテトラサイクリン塩酸塩 ヒドロコルチゾン |
軟膏 |
ステロイド成分ヒドロコルチゾンと抗菌成分オキシテトラサイクリン塩酸塩を配合した薬です。
ステロイドが虫刺されによる腫れ・赤みを、殺菌成分が患部を殺菌消毒します。
ステロイドの強さはウィークであるため、お子様の顔や体にもお使いいただけます。
しみにくい軟膏タイプで、カサカサした患部にも、ジュクジュクした患部にも適しています。
■効能効果
◯化膿を伴う次の諸症:湿疹、皮膚炎、あせも、かぶれ、しもやけ、虫さされ、じんましん ◯化膿性皮膚疾患(とびひ、めんちょう、毛のう炎) |
■用法用量
1日1〜数回、適量を患部に塗布するかガーゼなどにのばして貼付してください。 |
液体ムヒS2a|スーッとする液体タイプ
有効成分 | 剤形 |
---|---|
デキサメタゾン酢酸エステル ジフェンヒドラミン塩酸塩 l-メントール dl-カンフル グリチルレチン酸 イソプロピルメチルフェノール |
液体 |
液体ムヒS2aは、ステロイドとかゆみ止め、清涼感をもたらす成分などが配合された市販薬です。
ステロイドが虫刺されによる腫れ・赤みを、かゆみ止め成分がかゆみをおさえます。また、殺菌成分が雑菌の繁殖をおさえて皮膚を清潔に保ちます。
スーッとした清涼感のある使い心地が特徴の液体タイプの塗り薬です。スポンジヘッド容器のため、手を汚さずに薬を塗ることができます。
■効能効果
かゆみ、虫さされ、皮ふ炎、かぶれ、じんましん、しっしん、しもやけ、あせも |
■用法用量
1日数回、適量を患部に塗布してください。 |
虫刺されのかゆみなどに効く市販薬を紹介|大人向けの塗り薬
虫刺されに効く市販薬は、症状によって適した成分や剤形が異なるため、ご自身の症状にあった薬を選ぶとよいでしょう。
ステロイド無配合の市販薬
赤ちゃん・子どもと同じく虫刺されによるかゆみには、かゆみ止め成分が配合された市販薬を使用し、かゆみをおさえることが大切です。かゆみで患部を掻きむしってしまうと、細菌による二次感染や症状が悪化する可能性があります。
また、虫刺されによる赤み、腫れには、ステロイドまたはステロイド以外の抗炎症成分を選びましょう。
ここではステロイド無配合の市販薬を紹介しています。
デリナースクール|2種類のかゆみ止め成分配合
有効成分 | 剤形 |
---|---|
リドカイン ジフェンヒドラミン塩酸塩 イソプロピルメチルフェノール トコフェロール酢酸エステル l-メントール |
クリーム |
デリナースクールは、2種類のかゆみ止め成分と殺菌成分、血行促進成分、清涼感をもたらす成分が配合された市販薬です。
2種類のかゆみ止め成分が、虫刺されよるかゆみをおさえます。また、殺菌成分が雑菌の繁殖をおさえ、血行促進成分が荒れた肌の修復をうながします。
クリームタイプの塗り薬で、スーッとした清涼感のある使い心地が特徴です。
■効能効果
かゆみ、かぶれ、あせも、ただれ、湿疹、皮ふ炎、じんましん、虫さされ、しもやけ |
■用法用量
1日数回、適量を患部に塗布してください。 |
新ウナコーワクール|スーッとする液体タイプ
有効成分 | 剤形 |
---|---|
ジフェンヒドラミン塩酸塩 リドカイン l-メントール dl-カンフル |
液体 |
新ウナコーワクールは、2種類のかゆみ止め成分と清涼感をもたらす成分が配合された液体タイプの市販薬です。
かゆみ止め成分が虫刺されによるかゆみをおさえます。スーッとした清涼感のある使い心地が特徴です。塗りやすいスポンジタイプです。
■効能効果
かゆみ、虫さされ |
■用法用量
1日数回適量を患部に塗布してください。 |
ムヒS|炎症を抑える成分配合
有効成分 | 剤形 |
---|---|
ジフェンヒドラミン グリチルレチン酸 l-メントール dl-カンフル イソプロピルメチルフェノール |
クリーム |
ムヒSは、かゆみ止め成分や抗炎症成分、殺菌成分などが配合された市販薬です。
かゆみ止め成分が虫刺されによるかゆみを、抗炎症成分が虫刺されによる腫れ・赤みをおさえます。また、殺菌成分が雑菌の繁殖をおさえて皮膚を清潔に保ちます。
サラッとした使用感のクリームタイプです。スーッとする心地よい清涼感があるのも特徴の一つです。
■効能効果
かゆみ、虫さされ、かぶれ、しっしん、じんましん、あせも、しもやけ、皮ふ炎、ただれ |
■用法用量
1日数回、適量を患部に塗布してください。 |
新レスタミンコーワ軟膏|塗り広げやすい乳剤性軟膏タイプ
有効成分 | 剤形 |
---|---|
ジフェンヒドラミン塩酸塩 | 軟膏 |
新レスタミンコーワ軟膏は、かゆみ止め成分が配合された市販薬です。
かゆみ止め成分であるジフェンヒドラミン塩酸塩が2.0%配合されています。
塗り広げやすい乳剤性軟膏タイプです。また、清涼感をもたらす成分が配合されていないため、スーッとするのが苦手な方におすすめです。
■効能効果
湿疹、皮膚炎、かゆみ、かぶれ、あせも、ただれ、しもやけ、虫さされ、じんましん |
■用法用量
1日数回患部に適量を塗布してください。 |
ステロイド配合の市販薬
虫刺されによる強い赤み、腫れがある場合には、ステロイドが配合された市販薬を使用するのがよいでしょう。
ステロイドを使用する際は、顔への広範囲の使用を避けましょう。また、市販薬の添付文書に記載された日数を過ぎても症状がよくならない、または悪化するような場合は、市販薬の使用をやめ、病院を受診するようにしましょう。
ここではステロイド配合の市販薬を紹介しています。
フルコートf|ストロングタイプ
有効成分 | 剤形 |
---|---|
フルオシノロンアセトニド(合成副腎皮質ホルモン) フラジオマイシン硫酸塩 |
軟膏 |
フルコートfは、ステロイドと抗生物質が配合された市販薬です。
ステロイドが虫刺されによる腫れ・赤みをおさえ、抗生物質が化膿した患部での細菌の増殖を防ぎます。
しみにくい軟膏タイプで、カサカサした患部にも、ジュクジュクした患部にも適してます。
フルコートfに配合されているステロイドは、市販のステロイドの中でも最も作用が強いストロングタイプに分類されているステロイドです。
■効能効果
◯化膿を伴う次の諸症:湿疹、皮膚炎、あせも、かぶれ、しもやけ、虫さされ、じんましん ◯化膿性皮膚疾患(とびひ、めんちょう、毛のう炎) |
■用法用量
1日1〜数回、適量を患部に塗布してください。 |
ベトネベートN軟膏AS|しみにくい軟膏タイプ
有効成分 | 剤形 |
---|---|
ベタメタゾン吉草酸エステル フラジオマイシン硫酸塩 |
軟膏 |
ベトネベートN軟膏ASは、ステロイドと抗生物質が配合された市販薬です。
ステロイドが虫刺されによる赤み・腫れをおさえ、抗生物質が化膿した患部での細菌の増殖を防ぎます。
しみにくい軟膏タイプで、カサカサした患部にも、ジュクジュクした患部にも適してます。
ベトネベートN軟膏ASに配合されているステロイドは、市販のステロイドの中でも最も作用が強いストロングタイプに分類されているステロイドです。
■効能効果
◯化膿を伴う次の諸症:湿疹、皮膚炎、あせも、かぶれ、しもやけ、虫さされ、じんましん ◯化膿性皮膚疾患(とびひ、めんちょう、毛のう炎) |
■用法用量
1日1〜数回、適量を患部に塗布して下さい。 |
オイラックスPZリペアクリーム|副作用の少ないステロイド配合
有効成分 | 剤形 |
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プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル グリチルレチン酸 クロタミトン アラントイン トコフェロール酢酸エステル イソプロピルメチルフェノール |
クリーム |
オイラックスPZリペアクリームは、ステロイドと抗炎症成分、かゆみ止め成分、殺菌成分、血行促進成分が配合された市販薬です。
ステロイドと抗炎症成分が虫刺されによる腫れ・赤みを、かゆみ止め成分がかゆみをおさえます。また、殺菌成分が患部を殺菌消毒し、血行促進成分が荒れた肌の回復を促します。
塗りやすいクリームタイプで、軟膏に比べて塗った後のべとつきが少ないという特徴があります。
オイラックスPZリペアクリームに配合されているプレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステルは、アンテドラッグ※のステロイド剤であり、ステロイド特有の副作用を比較的起こしにくい特性をもっています。
※アンテドラッグ:皮膚表面の患部で消炎効果を発揮したあと、体内に吸収されると活性が下がる性質の薬
■効能効果
しっしん、かぶれ、皮膚炎、じんましん、あせも、かゆみ、虫さされ |
■用法用量
1日数回、適量を患部に塗布してください。 |
セロナクリーム|塗り広げやすいクリームタイプ
有効成分 | 剤形 |
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ヒドロコルチゾン酪酸エステル | クリーム |
セロナクリームは、有効成分にステロイドのみが配合された市販薬です。
ステロイドが虫刺されによる赤み・腫れをおさえます。塗り拡げやすいクリームタイプです。
■効能効果
湿疹、皮膚炎、かぶれ、かゆみ、虫さされ、あせも、じんましん |
■用法用量
1日数回、患部に適量を塗布してください。 |
液体ムヒアルファEX|スーッとした清涼感のある液体タイプ
有効成分 | 剤形 |
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プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル ジフェンヒドラミン塩酸塩 l-メントール dl-カンフル イソプロピルメチルフェノール |
液体 |
液体ムヒアルファEXは、ステロイドとかゆみ止め成分、殺菌成分、清涼感をもたらす成分が配合された市販薬です。
ステロイドが虫刺されによる腫れ・赤みを、かゆみ止め成分がかゆみをおさえます。また、殺菌成分が患部を殺菌消毒します。
スーッとした清涼感のある使い心地が特徴の液体タイプの塗り薬です。スポンジヘッド容器のため、手を汚さずに薬を塗ることができます。
液体ムヒアルファEXに配合されているプレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステルは、アンテドラッグ※のステロイド剤であり、ステロイド特有の副作用を比較的起こしにくい特性をもっています。
※アンテドラッグ:皮膚表面の患部で消炎効果を発揮したあと、体内に吸収されると活性が下がる性質の薬
■効能効果
虫さされ、かゆみ、しっしん、皮ふ炎、かぶれ、じんましん、あせも |
■用法用量
1日数回、適量を患部に塗布してください。 |
虫刺されへの対処法|虫の種類別の予防・対処法、市販薬などを紹介
虫に刺されたらまずは患部を洗い流してください。流血している場合は血が止まるまで待ち、患部がきれいになったら虫刺されの市販薬を塗りましょう。
虫刺されによるかゆみには、かゆみ止め成分が配合された市販薬を、虫刺されによる赤み、腫れには、ステロイドまたはステロイド以外の抗炎症成分が配合された市販薬を塗りましょう。
なお、痛みを感じるほどの強い炎症がおこっている場合は、ステロイドが配合された市販薬を使用するのがよいでしょう。痛みがどうしても我慢できないときは、塗り薬とは別に痛み止めの飲み薬を用いることができます。
また、虫に噛まれた際に皮膚に傷ができてしまい、そこから細菌に感染して化膿する危険性があります。化膿してしまった場合は、抗生物質が配合された市販薬を使用すると良いでしょう。
虫の種類別の予防・対処法、市販薬などを紹介
虫刺さされに効く市販薬や予防・対処法は、虫の種類によって異なります。以下では虫の種類別の予防・対処法、市販薬などについて解説しています。
■ダニ刺されに効く市販薬や対策
ダニ刺されに効く市販薬やダニ刺され対策などについては、以下の記事で詳しく解説しています。
■ブヨ・アブの虫刺されに効く市販薬や予防法
ブヨ・アブの虫刺されに効く市販薬やブヨ・アブに刺されないための予防法などについては、以下の記事で詳しく解説しています。
■毛虫の虫刺されに効く市販薬や対処法
毛虫の虫刺されに効く市販薬や毛虫に刺された時の対処法などについては、以下の記事で詳しく解説しています。
■ムカデに噛まれた時に使える市販薬や対処法
ムカデに噛まれた時に使える市販薬やムカデに噛まれた時の対処法などについては、以下の記事で詳しく解説しています。
■ノミに刺された時に使える市販薬や対策
ノミに刺された時に使える市販薬やノミに刺された時の対策については、以下の記事で詳しく解説します。
病院を受診した方が良いケース
虫刺されは基本的に市販薬でケアできますが、虫に刺された時に次の症状が出た場合はすぐに病院を受診してください。
・ショック症状(体温の低下、血圧の低下、顔面蒼白など)が現れたとき ・刺されてから15分以内にめまい、吐き気、呼吸困難などの症状が現れたとき ・全身に蕁麻疹症状が現れたとき |
その他、症状に違和感があったり、不安が残る場合も皮膚科を受診し、虫に刺されたときの状況や詳しい症状などを医師に伝えましょう。
虫刺されの処方薬と同じ成分の市販薬|ステロイド配合・無配合
虫刺されに対して皮膚科で処方されるステロイド配合やステロイド無配合の薬(医療用医薬品)には、以下のような種類があります。
いずれの薬も、患者の皮膚の状態や年齢をみながら医師が処方する薬であるため、大人用・子ども用と明確に分けられているわけではありません。
また、以下の表では、処方薬ごとに同じ有効成分が配合されている市販薬の有無をまとめました。
処方薬名 | ステロイドの 強さ・有無 |
有効成分名 | 市販薬 |
---|---|---|---|
マイザー | ベリーストロング | ・ジフルプレドナート | 無 |
リンデロンVG | ストロング | ・ベタメタゾン吉草酸エステル ・ゲンタマイシン硫酸塩 |
無 |
リンデロンV | ストロング | ・ベタメタゾン吉草酸エステル | 有 |
ロコイド | ミディアム | ・ヒドロコルチゾン酪酸エステル | 有 |
リドメックス | ミディアム | ・プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル | 有 |
プレドニゾロン | ウィーク | ・プレドニゾロン | 有 |
レスタミン | ステロイド無配合 | ・ジフェンヒドラミン | 有 |