肌のかゆみの症状で病院を受診する目安

湿疹をともなう肌のかゆみの症状が、良くなったり悪くなったりを繰り返すようであれば、アトピー性皮膚炎の疑いがあるため、市販薬を使用せずに皮膚科を受診してください。

また、強いかゆみが手足やお腹、背中など全身に現れる場合は、肝臓や腎臓といった内臓に異常があるおそれが考えられます。

皮膚の目立った異常やアレルギーなどの心当たりがなく、全身がかゆい場合は、一度病院を受診して血液検査を受けることをおすすめします。

原因がわからずかゆみの症状が続く場合も、原因を明らかにするために病院を受診しましょう。

市販の塗り薬を使用する上での注意点

乾燥やかゆみの症状がある皮膚に市販薬を使用する際は、いくつか注意しておくべきことがあります。

尿素配合の薬は傷口に使用しない

患部に傷やヒビなどの外傷がある場合は、尿素が配合された薬を使用しないでください。

皮膚への刺激が強く、傷口がしみたり、症状が悪化するおそれがあります。

授乳中・妊娠中の薬の使い方

授乳中・妊娠中の場合でも基本的に塗り薬であれば使用できるものがほとんどです。

ただし、中には使用できない塗り薬や、医師・薬剤師・登録販売者に相談が必要なものもあります。

授乳中・妊娠中どちらの方も、まずは担当の医師や、薬局・ドラッグストアの薬剤師・登録販売者に相談するようにしましょう。

乾燥肌のかゆみに使う塗り薬の塗り方

皮膚にかゆみ止めの軟膏やクリームを使用する場合は、なるべく優しく伸ばすように塗りましょう。

ただし保湿剤のような保湿をメインとするクリームや乳液の場合は、擦り込むように塗るものも多くあります。

塗り方は医薬品の種類によって違います。

説明書の「塗布」または「塗り広げる」と記載されている場合は、塗り広げるようにしてください。

用法・用量に「塗擦」または「擦り込むように塗る」と記載されている場合は、優しくマッサージする要領で擦り込むように塗ってください。

ただし、あまり強くゴシゴシと擦り込んでしまうと皮膚が傷ついてしまうので、優しく塗ることを心がけましょう。

一度に使用する量は、軟膏の場合は塗った場所がややテカテカとする程度に、クリームの場合は白色が消える程度が一つの目安です。

ローション(液体)タイプの薬は、使用する前によく振り、患部にまんべんなく塗りましょう。

塗り薬の使い方は、薬によっても若干異なるため、塗り方に不安がある場合は、医師や薬剤師に相談してください。

乾燥肌のかゆみに使える市販薬の選び方

肌が乾燥している場合は、角質層の水分が減少し、皮膚の柔軟性が欠けて炎症やかゆみが起こっている状態なので、尿素やグリセリンといった水分保持力を高める成分や、ヘパリン類似物質のような角層に水分を与える成分が配合された薬が有効です。

ただし、患部に傷やヒビなどの外傷がある場合は、皮膚への刺激が強くダメージを与えるおそれがあるので、尿素が配合された薬は使用しないでください。

乾燥肌によって肌にかゆみがある場合は、抗ヒスタミン成分の配合された薬が適しています。そのほかにもかゆみに有効な成分があり、局所麻酔成分は作用がすばやく発言するのが特徴です。

複数のかゆみに効く有効成分が入った薬を選ぶのも一つの手です。

種類 成分名
抗ヒスタミン成分

・ジフェンヒドラミン
・クロルフェニラミンなど

局所麻酔成分 ・リドカインなど
鎮痒成分 ・クロタミトンなど

乾燥肌のかゆみに効く市販薬

乾燥肌によるかゆみに効く市販薬を、ミナカラ薬局がピックアップします。

自分の症状に合った薬を選びましょう。

かゆみに効く市販の塗り薬

ヘパソフトプラス

かゆみと乾燥肌どちらにも効果的な有効成分が配合されています。
かゆみの原因物質の働きをおさえる「ジフェンヒドラミン」と、素早くかゆみを鎮める「クロタミトン」を配合しています。
保湿作用の高い「ヘパリン類似物質」や、肌の修復を助ける「パンテノール」も配合されており、かゆみのある乾燥肌に向いた医薬品です。

メンソレータムADクリームm

「ジフェンヒドラミン」「リドカイン」「クロタミトン」の3種のかゆみ止め成分が配合された医薬品です。
とにかくしつこいかゆみの症状を改善します。保湿成分としてグリセリンを配合しているので、カサつく肌にも使いやすいのが特徴です。
また、肌の回復を促進する「ビタミンE誘導体(トコフェロール酢酸エステル)」も配合されています。

メンソレータムADスプレー

「ジフェンヒドラミン」「リドカイン」「クロタミトン」の3種のかゆみ止め成分が配合されたスプレータイプの医薬品です。
保湿作用には期待ができませんが、とにかくしつこいかゆみを鎮めるのには適しており、スプレータイプのため背中にも使いやすいのが特徴です。
冷却感は強くないため冬場にも使いやすいスプレーです。

ムヒソフトGX乳状液

かゆみ止め成分「ジフェンヒドラミン」が配合された医薬品です。
また、「パンテノール」や「ビタミンE誘導体(トコフェロール酢酸エステル)」といった肌の回復を促進する成分が2種類配合されている点が特徴です。

かゆみに効く市販の飲み薬(内服薬)

乾燥によって広範囲がかゆかったり、背中など薬を塗りにくい部分がかゆかったり、また、塗り薬を塗るのが嫌いという場合は、飲み薬で対応することも一つの手です。

ムヒAZ錠

広い皮膚のかゆみをおさえたい人に向いた、かゆみ止めの飲み薬です。
かゆみ止め成分「アゼラスチン塩酸塩」が1回1錠で12時間かゆみをおさえます。
1日2回の服用で済む点も特徴です。
「ジフェンヒドラミン」や「クロルフェニラミン」の飲み薬に比べて、眠気などの副作用も出にくくなっていますが、それでも眠気が現れる場合があるため、乗物や機械類の運転操作をする場合は服用しないでください。

おわりに:生活で意識すると良いこと

乾燥肌のかゆみを治療するためには、皮膚を清潔に保ち、保湿をした上で皮膚への刺激を避けましょう。

入浴後は特に肌が乾燥しやすいので、入浴後はすぐにローションやクリームで皮膚を保護することがおすすめです。

また、熱いお湯で長時間入浴すると皮膚の乾燥を招くので注意しましょう。