30代の肌の変化の原因

女性ホルモンの変化

30代の女性は出産、仕事や育児による寝不足やストレスなどによって、ホルモンバランスが崩れやすくなります。また、30代後半から卵巣機能の衰え始め、女性ホルモンのエストロゲンの分泌量が徐々に減ってきます。

エストロゲンの分泌量が減ってくると、肌のハリを保つコラーゲンの量も減り、肌にシワ、たるみ、毛穴目立ちのようなトラブルがあらわれはじめます。

ターンオーバーの低下

肌が生まれ変わるサイクルをターンオーバーいいます。

ターンオーバーでは、表皮の一番下にある基底層にできた細胞が、28日ほどかけて表面の角質に上がっていき、垢として剥がれます。

30代になると肌のターンオーバーがだんだんと低下していくため、角質層が厚くなりくすみやシワ、乾燥肌の原因になります。

乾燥の影響

健康な肌はセラミドなどの角質細胞間脂質の保湿成分によって角質層の水分を保つことができます。そのため、保湿成分がしっかりと機能していると乾燥した環境でも肌が乾燥しません。

しかし、30代になって、さまざまな要因で保湿成分が減少したり、皮膚のバリア機能が低下すると、保水力が低下し乾燥肌を招きやすくなります。

太陽光線による「光老化」

太陽光線を長期間浴び続けてダメージが蓄積されるとシミ、シワ、たるみなどの老化現象「光老化」があらわれます。

太陽光線は波長の短い方から紫外線(UV)、可視光線、赤外線の3つに分かれています。肌に影響を与える太陽光線は紫外線B波(UVB)、紫外線A波(UVA)、近赤外線です。

 

皮膚は大きく分けて表面から表皮、真皮、皮下組織の3層で構成されおり、波長の長い近赤外線ほど肌の奥の皮下組織まで入り込み、紫外線A波は真皮、波長の短い紫外線B波は表皮まで届きます。

紫外線B波によるダメージの蓄積はシミに、紫外線A波によるものはダメージの蓄積はシワに、皮下組織にダメージを与える近赤外線はたるみを生じます。

30代にオススメのスキンケア成分①ターンオーバーを促進する成分

AHA

AHAとはアルファヒドロキシ酸の略で、フルーツ類に多く含まれているため「フルーツ酸」とも呼ばれています。

角質を柔らかくしたり、除去する効果があるため肌のターンオーバーをうがしてくれます。ピーリング系の化粧水、石鹸、パックなどに配合されています。

30代にオススメのスキンケア成分②保湿効果の高い成分

セラミド

セラミドは角質細胞の間に存在し、接着剤のような働きをして角質層を支え、さらに水分を保持する働きがあります。

セラミド成分は保湿力が高く、乾燥している環境でも肌の乾燥を防いでくれ美容液やクリームなどに配合されています。

レシチン

化粧品の場合は大豆から抽出され、主にリン脂質によって構成された成分です。

リン脂質は角質は角質細胞間脂質に入り込み、保湿剤・柔軟剤の作用をします。肌に塗る製品だけでなく、サプリメントなど食品にも使われている成分です。

ヒアルロン酸

肌の真皮に存在するヒアルロン酸はムコ多糖類のひとつで、ゼリー状の物質です。保水力に優れ、200〜600倍の水分保持力があるといわれており、肌に潤いを与えてくれます。

化粧品をはじめ、サプリメントや注射にも使われています。

コラーゲン

コラーゲンは人体にも存在するたんぱく質の一種で、肌の真皮の約70%はコラーゲンです。コラーゲンが減少すると肌の弾力がなくなり、シワができやすくなります。

化粧品をはじめ、サプリメントや注射にも使われています。

エラスチン

肌の真皮に存在し、コラーゲン繊維を束ねる働きをします。エラスチンがコラーゲンを支えることにより構造体がさらに強くなって弾力やハリを保つことができます。

ヘパリン類似物質

血液中のヘパリンに似た成分で保湿・血行促進・抗炎症作用があります。

30代にオススメのスキンケア成分③美白成分

美白化粧品とはできてしまったシミを消すものではなく、シミの元となるメラニンの生成を阻む成分が入った化粧品のことで、美白化粧品はシミの予防として活用できます。

シミの予防のためにも美白化粧品は一年中、顔全体に使用することをおすすめします。

ビタミンC誘導体

ビタミンC誘導体はビタミンCを肌から効率よく吸収させることができるように開発された成分です。色素沈着の防止やメラニン色素の抑制などの効果が期待され、シミの予防として有効的です。

プラセンタ

プラセンタは豚の胎盤から抽出された成分で、メラニン色素が生成されるときに働く、チロシナーゼという酵素の働きを抑えます。

アルブチン

元はコケモモから抽出された成分で、プラセンタ同様チロシナーゼの働きを抑えメラニンの生成を抑制します。

トラネキサム酸

本来は炎症をおさえる薬として使われていたものを美白成分として開発されたものです。30代からだんだんと現あらわれてくる肝斑を改善してくれます。

スキンケア用品|日焼け止め化粧品

シミの対策は、紫外線をできるだけ浴びないようにして、シミの元を作らないために日焼け止め化粧品を正しく使うことが大切です。

紫外線の種類や、日焼け止めのSPF、PAの意味を知った上で日焼け止め化粧品を選ぶとよいでしょう。

また、パウダーファンデーションは、紫外線散乱剤と似た働きをし、紫外線を跳ね返す力があるので、シミ予防に活用できます。

SPFとは

SPF値は紫外線B波をさえぎる力の目安の値を指します。皮膚に何も塗っていない状態に比べて、皮膚がヒリヒリと赤くなる「サンバーン」が始まるまでの時間を何倍に延ばせるかの目安がSPF値です。

つまりSPF30ならば、サンバーンまでの時間を約30倍に延ばすことができます。

通常、夏の日光の下で皮膚に何も塗らずにいた場合、成人はサンバーンを起こすまでに約20分かかります。

PAとは

PA値は紫外線A波をさえぎる力の目安の値を指します。

PA値は+〜+++の3段階で表示され、+はやや効果がある、++は効果がある、+++は非常に効果がある、という意味を持ちます。

アウトドアなど、紫外線を沢山浴びそうな時にはPA+++を選ぶなど、シチュエーションに合わせて選び分けると良いでしょう。