乾皮症とは

乾皮症は皮脂欠乏症とも呼ばれ、皮膚の中にある皮脂腺から分泌される脂(皮脂)が減ることにより、皮膚の水分が減り乾燥する皮膚の病気です。

乾燥にともないかゆみや炎症が起こることもあり、ひっかくことで悪化して湿疹になることもあります。

空気が乾燥しやすい秋から冬にかけて症状がでることが多く、真冬に悪化することもあります。

季節だけではなく、年齢やアトピー性皮膚炎など、もともとの肌の状態も症状のでやすさに影響を与えます。

乾皮症になりやすい条件

◯高齢者:加齢により皮脂の分泌量の低下

◯秋から冬にかけての季節:空気の乾燥や気温の低下

◯体の洗い過ぎ:保湿に必要な皮脂がとれやすい

◯アトピー性皮膚炎:皮膚のバリア機能は低下しやすい

乾皮症の市販薬の選び方

乾皮症の治療は、皮膚のバリア機能を回復させるために、保湿剤で皮膚の水分を保つことが重要となります。

 

早期治療につなげるためにも、自分の症状に合わせて、配合されている成分を確認して薬を選ぶことをおすすめします。

保湿・皮膚保護に使用される市販薬成分

成分 メリット デメリット

ワセリン

皮膚への刺激が弱く、皮膚からの水分の蒸発を防ぐ

皮膚の角質層に水分を付与する作用はない

ヘパリン類似物質

水分を保持する作用と血行促進・抗炎症作用がある

血行促進作用があるため、赤みがつよくなることがある

尿素

水分を保持する作用と皮膚を柔らかくする作用がある

傷ができたり皮膚が荒れたりしている場合は、刺激を感じることがあるので注意

水分の蒸発を防ぐ:白色ワセリンソフト

白色ワセリンソフト

白色ワセリンは、油分の膜で水分が蒸発するのを防ぎ、皮膚の保護の役割をします。

白色ワセリンソフトは日本薬局方に準じたワセリンを含有しています。

べたつきやすく手作業をする前には使用しにくいため、寝る前など作業をしないときに使用することをおすすめします。

水分を吸湿して角質層に水分を与える:ヘパリン類似物質乳状液「JM」

ヘパリン類似物質 乳状液 50g

ヘパリン類似物質は、水と結びつきやすい構造をしており、皮膚の角質層に水分を与えることで保湿効果を発揮します。乳状液のタイプは伸びがよく、しっとりとした使用感なので、広い範囲の乾燥部位をカバーすることができます。

また、血行促進作用もあるため、しもやけなどにも使用できる保湿剤です。

かゆみ止め成分入りのヘパリン類似物質:ヘパソフトプラス

ヘパソフトプラスは保湿成分のヘパリン類似物質に加えて、かゆみ止め成分のジフェンヒドラミン、クロタミトンが含まれているため、かゆみをともなう乾燥性皮膚(老人・成人の乾皮症,小児の乾燥性皮膚)に効果を発揮します。

皮膚を柔らかくする尿素配合:ケラチナミンコーワ20%尿素配合クリーム

 

ケラチナミンコーワ20%尿素配合クリーム

皮膚の角質層に水分を与える保湿効果と皮膚を柔らかくする効果のある尿素を配合。

なかでも、ケラチナミンコーワ20%尿素配合クリームは市販薬の中でこの尿素20%を初めて取り入れた商品です。

角質層が厚くなりやすい高齢者の乾皮症に適しているといえます。