女性のデリケートゾーンのかゆみの原因は?

女性のデリケートゾーン(外陰部)のかゆみの原因は、大きく分けて外部からの刺激によるかぶれと細菌やウイルスなどの感染によるものの二種類に分かれます。

かぶれは正式には接触性皮膚炎と呼ばれており、デリケートゾーンのかゆみの多くはこの接触性皮膚炎が原因です。

人間の皮膚は4種類の表皮細胞から構成されていて、最も外側にある角質層が水分の保持や外部刺激から皮膚を守る「皮膚のバリア機能」を果たしています。

外陰部はこの角質層が他の部位に比べて薄いため、かぶれを起こしやすくなっています。

かぶれによるかゆみの原因と対策

生理用品

生理中は特に肌が敏感になっており、生理中にデリケートゾーンがかぶれたことがあるという女性は約7割もいます。主な原因としては、ナプキンを長時間つけることによって蒸れた状態が続き、ナプキンに残った経血や汗が皮膚を刺激しかぶれを起こします。

また、皮膚が乾燥している状態で歩いたり足を組んだりすることによってナプキンと皮膚の間に摩擦が起こり、かぶれが起こります。

ナプキンをこまめに取り替える、シャワーなどでデリケートゾーンを清潔に保つといった対策があります。

下着

化学繊維でできている下着でアレルギー反応を起こしてしまったり、きつい下着をつけていると締め付けが強く摩擦が起きやすいためかぶれの原因となることがあります。

綿素材などの通気性の良い下着をつける、汗をかいたら下着を替える、タイトなパンツなどの締め付けの強い服を避けるなどしましょう。

石鹸やボディーソープ

デリケートゾーンの皮膚は薄いため、洗う際に普通の石鹸やボディーソープを使ってしまうと乾燥やかぶれを起こしてしまうことがあります。また、洗いすぎはデリケートゾーンの酸性を弱め、膣の自浄作用をかえって弱くしてしまうほか、摩擦によって痛みを生じてしまうこともあります。

デリケートゾーン専用のソープを使用する、洗浄剤を泡立ててやさしく洗う、過剰に洗い過ぎないなどの対策がおすすめです。

かぶれによるデリケートゾーンのかゆみにおすすめの市販薬

かぶれによるかゆみの症状が軽度であれば市販薬でも改善できるので、かゆみをすぐに治したい場合は市販薬を使用することをおすすめします。

女性のかぶれによるデリケートゾーン のかゆみに効く、ミナカラ薬剤師おすすめの市販薬を紹介します。

フェミニーナ軟膏S

かゆみをおさえる成分のリドカインやジフェンヒドラミン塩酸塩のほか、雑菌の発生をおさえるイソプロピルメチルフェノールと肌の新陳代謝を高めるトコフェロール酢酸エステルも配合しています。

べたつかないクリームタイプの薬で、生理時やおりものによるかゆみ、下着かぶれ、蒸れなどによるかゆみに効果を発揮します。

フェミニーナミスト

かゆみをおさえる成分のリドカインやジフェンヒドラミン塩酸塩のほか、雑菌の発生をおさえるイソプロピルメチルフェノールも配合しています。

手が汚れにくいスプレータイプの薬で、デリケートゾーンのかゆみに素早く使用できます。

デリケアb

かゆみをおさえる成分のリドカインのほか、雑菌の発生をおさえるイソプロピルメチルフェノールと肌の新陳代謝を高めるトコフェロール酢酸エステルも配合しています。また、生薬由来成分のグリチルレチン酸も配合しており、かぶれによる炎症をおさえます。

べたつかないクリームタイプの薬で、かゆみだけでなく擦れなどによる炎症にも効果を発揮します。

メンソレータムフレディメディカルジェルn

かゆみをおさえる成分のリドカインやジフェンヒドラミン塩酸塩のほか、雑菌の発生をおさえるイソプロピルメチルフェノールと肌の新陳代謝を高めるトコフェロール酢酸エステルも配合しています。また、生薬由来成分のグリチルレチン酸も配合しており、かぶれによる炎症をおさえます。

ベタつかないジェルタイプの薬で、スーッとひんやりした使用感です。

感染によるかゆみの原因

感染によるかゆみの場合、性器カンジダ症以外は市販薬では対応できません。激しいかゆみがあったり、かゆみの他にも当てはまる症状がある場合は早めに医療機関を受診しましょう。

性器カンジダ症

カンジダという真菌による感染症で、女性では主に疲労やストレスなどによって体力や抵抗力が落ちたときに、腟内の常在菌のひとつであるカンジダが増殖してさまざまな症状を起こします。

女性の主な症状として、外陰部の腫れや強いかゆみ、チーズや酒かすのような白いおりものが増加します。

初めての症状の場合は、医療機関への受診が必要ですが、2回目以降で症状が軽ければ、専用の市販薬で対応することができます。

カンジダの情報や市販の女性用カンジダ医療薬について、詳しい情報は関連記事をごらんください。

膣トリコモナス症

膣トリコモナスという原虫による感染症で、主に性行為によって感染します。そのほかには衣類やタオル、浴槽などを介しての感染する場合もあります。

女性の主な症状として、においのきつい飛沫状のおりものの増加、外陰部の激しいかゆみなどがあります。

性器ヘルペス

単純ヘルペスウイルスというウイルスによる感染症で、性行為によって感染します。一度感染すると神経節にウイルスが潜み、免疫力が低下したときなどに再発することが多いです。

男女共通の主な症状として、外陰部のかゆみや刺激感が起こったあと、強い痛みをともなう潰瘍や水疱ができます。

性器クラミジア

クラミジア・トラコマティスという細菌による感染症で、性行為によって感染します。

女性では感染しても無症状の場合が多いですが、外陰部のかゆみやおりものの増加がみられる場合があります。また、進行すると子宮頸管炎や不妊の原因となることがあります。

女性の主な症状として、おりものの増加、軽度の生理痛のような痛みがあります。

淋菌感染症

淋菌という細菌による感染症で、性行為によって感染します。

女性では感染しても無症状の場合が多いですが、外陰部のかゆみやおりものの増加がみられる場合があります。また、淋菌に感染したまま妊娠した場合、母子感染を起こすおそれがあります。

女性の主な症状として、おりものの増加、不正出血などがあります。

毛ジラミ症

毛ジラミという昆虫による感染症で、主に性行為によって感染します。そのほかには衣類やタオル、浴槽などを介しての感染する場合もあります。

男女共通の主な症状として、外陰部の激しいかゆみがあります。

おわりに

女性のデリケートゾーン のかゆみはなかなか人に相談しにくいものです。デリケートゾーン を清潔に保ち、日常生活においてできるかゆみ対策を実行しましょう。

かぶれによるかゆみであれば市販薬で改善される場合もありますが、感染によるかゆみの場合は市販薬では対応できない場合がほとんどなので、当てはまる症状がある場合は婦人科などの病院を受診してください。

また、市販薬を使用してもデリケートゾーン のかゆみの症状が改善しない場合は、感染症の可能性もあるので、薬の使用を中止して病院を受診しましょう。