青あざのメカニズム 

青あざとは、皮膚の一部の色が周りの皮膚の色と違って見えるものをさします。

青あざができる原因には、打撲や病気による内出血と先天的なものがあります。

青あざが生じるしくみは、皮膚に存在するメラノサイトという細胞が作るメラニン色素が部分的に増加することにあります。メラニン色素は黒い色素を生産します。

メラノサイトは通常、皮膚の浅いところに存在しますが、まれに真皮(しんぴ)という皮膚の深いところに存在することがあります。メラノサイトが存在するところが皮膚の深いところであるほど、皮膚が青くなり青あざとなります。

青あざ以外のあざの違いは?

青あざ以外にも、赤あざ・茶あざ・黒あざと呼ばれるものがあります。

赤あざとは、皮膚に存在する血管が増えることによって生じるあざのことをさします。医学的には血管腫(けっかんしゅ)と呼ばれます。

茶あざとは、皮膚の浅いところに存在するメラノサイトが多いために周りの皮膚に比べて茶色く見えるものをさします。しみやそばかすが茶あざに含まれます。

黒あざとは、メラノサイトが作る良性の腫瘍のことをさします。ほくろが黒あざのひとつであり、ほくろより大きいものを黒あざと呼びます。

青あざの種類は?

青あざの種類には、「紫斑(しはん)」「蒙古斑(もうこはん)」「太田母斑(おおたぼはん)」「伊藤母斑(いとうぼはん)」「青色母斑(せいしょくぼはん)」の5つがあります。

紫斑

紫斑とは内出血によって生じる青あざのことをさします。内出血が起こる原因には、打撲などの外的要因で血管が傷つけられる・病気などの内的要因で血管が弱まることがあります。

紫斑は通常、放置して時間が経てば自然に治癒し、紫斑そのものが悪性化する心配はありません。放置しても消えない紫斑は病気などの内的要因が関係しているおそれがあるため、医療機関を受診する必要があります。

蒙古斑

蒙古斑とは、赤ちゃんのお尻から背中にかけた部分に生じる青あざのことをさします。2歳頃までは青あざの色が濃くなりますが、10歳頃までにはほとんど無くなります。蒙古斑は基本的に、悪性化する心配はありません。

大人になっても消えない蒙古斑を、「持続性蒙古斑」といいます。大人のうち約3%の人に、直径2cm前後の青あざが残ることがあります。

蒙古斑は通常であればお尻から背中にかけた部分にありますが、まれに腕・足・お腹・胸などの部分に生じることがあります。お尻から背中にかけた部分以外にできる蒙古斑を、「異所性蒙古斑」といいます。異所性蒙古斑は、年齢を重ねても自然に消えることはありません。

太田母斑

太田母斑とは、1歳未満の赤ちゃんや8〜18歳くらいまでの思春期頃に突然、目の周りや顔面に生じる青あざのことをさします。まれに小鼻や眼球の白目の部分に青あざが生じることもあります。基本的には、太田母斑が悪性化する心配はありません。

太田母斑は年を重ねても自然に消えることはありません。

伊藤母斑

伊藤母斑とは太田母斑と同じように、肩の周りに生じる青あざのことをさします。基本的には、伊藤母斑が悪性化する心配はありません。

伊藤母斑も太田母斑と同様、年を重ねても自然に消えることはありません。

青色母斑

青色母斑とは、直径1cm以下の少ししこりのような青あざのことをさします。他の青あざに比べて色が濃く、黒に近い色になることもあります。1歳未満の赤ちゃんに生じることが多くあります。

やや大きめの青色母斑は、悪性化するおそれもあります。

青あざが治るまでの期間はどれくらい?

打ち身や打撲による青あざであれば、通常1〜2週間程度でおさまります。青あざが1ヶ月以上残る場合には患部が骨折しているおそれや、他の病気が原因で青あざができていることも考えられます。

青あざの色は変化する

打ち身や打撲による青あざは、治癒が進んでいくうちに青→緑→茶→黄のように色が変化していきます。

なお、蒙古斑などの生まれつきもしくは突然できた青あざは、時間が経過しても色が変化したり、自然に治ることはありません。

青あざの対処方法は?

青あざの対処方法は、青あざの種類によって異なります。

打ち身・打撲による青あざ

打ち身や打撲による青あざでは、まずは打った部分を冷やし腫れをおさえます。腫れがおさまったあとは、患部を温めることで血液の流れをうながします。

打ち身や打撲による青あざの詳しい対処方法については、関連記事をごらんください。

太田母斑などの青あざ

太田母斑などの生まれつきもしくは突然できた青あざは、レーザー治療で治すことができます。形成外科や皮膚科での治療であれば、保険適用が認められています。

おわりに

青あざは種類や原因によって、さまざまな対処方法があります。

青あざによっては重大な病気につながるおそれもあるため、「心当たりのないあざ」や「あざがなかなか治らない」場合には近くの医療機関を受診し医師へ相談しましょう。