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キンダベート軟膏|あせも・ニキビ・陰部・顔に使える?

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薬剤師監修日:

キンダベート軟膏はステロイド成分配合薬で皮膚の炎症に効果があります。この記事ではキンダベート軟膏の効果について説明します!あせも・ニキビに効果はあるのか?陰部・顔に使えるか?などの疑問を徹底解説します。

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監修薬剤師 :ミナカラ薬局 薬剤師 小寺 瑶
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編集者 :株式会社ミナカラ ライター 安岡 歩

キンダベート軟膏とは

キンダベート軟膏はクロベタゾン酪酸エステルというステロイドが配合された薬です。

ステロイドは過剰な免疫反応をおさえることで、皮膚の炎症をおさえる抗炎症作用を持ちます。

アトピー性皮膚炎や、湿疹等の皮膚トラブルの炎症に処方される薬です。

キンダベート軟膏のステロイドの強さ

ステロイドは薬の強さによって、以下のステロイドレベルに分類されます。

Strongest(ストロンゲスト) もっとも強い
VeryStrong(ベリーストロング) 非常に強い
Strong(ストロング) 強い
Medium(ミディアム) おだやか
Weak(ウィーク) 弱い

キンダベート軟膏はミディアムに分類されるステロイド薬で、比較的効果が穏やかで副作用は少なめです。

ステロイドというと、他の薬と比べて副作用が出やすいことから、あまり使用したくないという方もいます。

しかし、ステロイドはもともと人の体の中でも作り出されているホルモンを人工的に薬にしたもので、用法用量を守れば安全に使用できる薬です。

用法・用量

キンダベート軟膏は1日1〜数回、適量を患部に塗ります。症状によって塗布回数など細かな点が変わるため、医師の指示を守って使用してください。

成分名

クロベタゾン酪酸エステル

用法用量 通常1日1~数回、適量を患部に塗布する

注意点

キンダベート軟膏を含むステロイド薬は、長期使用や広範囲に塗布すると、ステロイド成分が体内に過剰に吸収されてしまい、副作用のリスクが高まります。

また、ラップやフィルム素材などで覆い密閉状態にすると、吸収量が多くなり副作用が起こりやすくなるためやめましょう。

医師が指示をした期間以上の使用をしたり、炎症部分以外にも広く薬を塗布するなどはしないでください。

目の周りに使用すると眼圧をあげてしまうことがあるため、医師からの指示がない限り、眼の周りには使わないように注意も必要です。

キンダベート軟膏はあせもやニキビに使える?

キンダベート軟膏には皮膚の炎症をおさえる効果がありますが、あせもやニキビなどのよく見られる疾患にも使用できるのでしょうか。

あせもにも使える

キンダベート軟膏はあせもにも処方されることがある薬です。

あせもの炎症が強い場合は、ステロイド薬を選択する医師が多いですが、効果がマイルドなキンダベート軟膏も処方されることがあります。

あせもに有効な処方薬と、処方薬の代わりに使える市販薬に関しては、以下の記事で詳しく解説しています。

ニキビには使わない

キンダベート軟膏では、ニキビの原因となるアクネ菌を殺菌できません。

また、キンダベート軟膏などのステロイドは、塗ったところの過剰な免疫反応をおさえることで炎症を鎮めるため、一時的に患部の免疫力が下がります。

アクネ菌が原因のニキビでは、皮膚の免疫が下がることで症状が悪化するおそれがあるため、自己判断での使用はやめましょう。

ニキビに似た外見の毛嚢炎(もうのうえん)に対しては、抗生物質と合わせて使用することもありますが、キンダベート単体では悪化のおそれがあります。

ニキビの場合はニキビ用の市販薬を使うか、病院を受診しましょう。

ニキビに効く市販薬は、以下の記事で紹介しています。

キンダベート軟膏は顔や陰部に使える?

顔や陰部などは皮膚が薄くステロイドの吸収が非常に良い部分です。

そのためステロイド薬の中でも効果が強い薬は、顔や陰部などの皮膚が薄い部位へ使用できないものがあります。

しかし、キンダベート軟膏はステロイドの中では効果が穏やかであるため、医師の指示があれば顔や陰部などの皮膚にも使用することが可能です。

ただし、ステロイド薬は広範囲に薬を塗布すると副作用が起こりやすくなります。

医師の診察を受け、どの部位にどれだけの面積を塗るか、しっかりと指導を受けてからキンダベート軟膏を使用するようにしてください。

カンジダには効果がない

キンダベート軟膏は陰部への使用はできますが、炎症の原因がカンジダなど感染症の場合は効果がありません。

カンジダの原因は真菌というカビの一種ですが、キンダベート軟膏には真菌や細菌を殺菌する効果はありません。

さらにキンダベート軟膏の免疫をおさえる作用によって、感染症状が悪化するおそれもあります。

炎症の度合いによってはステロイドが処方されることもありますが、あくまでも医師の診察のうえ、抗真菌薬と合わせて処方されます。

家にキンダベート軟膏がある場合でも、自己判断で陰部に使用するのはやめましょう。

もし、女性の方で過去に医師から膣カンジダと診断されたことがあり、膣カンジダの再発が疑われる場合は、市販の膣カンジダ治療薬が使えるため、そちらを使用しましょう。

膣カンジダの治療薬と使い方は以下の記事で解説しています。

また、2024年4月現在、男性のカンジダに使用できる市販薬はないため、男性の方は医療機関を受診しましょう。

キンダベート軟膏の副作用

キンダベート軟膏は、ステロイド薬の中では比較的副作用が少ない薬ですが、用法用量を誤ると副作用の危険性が高まります。

キンダベート軟膏の主な副作用としては、以下の症状があげられます。

・乾燥
・かゆみ
・毛のう炎
・発疹
・刺激感
などの皮膚症状

万が一、上記の症状が出た場合は医師に相談しましょう。

目の中に入らないように注意

キンダベート軟膏が目の中に入ってしまうと、ステロイドの作用で眼圧が上昇し、緑内障を起こすおそれがあるため、目の中に入らないように注意しましょう。

また、医師から特別な指示がない限りは、目の周りへの使用も避けましょう。

おわりに

キンダベート軟膏などのステロイド配合薬は医師から指示された使用方法を守ることで、安全に抗炎症作用を発揮する薬です。

そのため、以前別の部位に処方されて余ったキンダベート軟膏を自己判断で使用するのは、症状の悪化につながるおそれがあるためやめましょう。

キンダベート軟膏を使う場合は医師の指導のもと、正しく使いましょう。

監修薬剤師

ミナカラ薬局薬剤師小寺 瑶

(経歴)
  • 福岡大学薬学部薬学科卒業
  • 福岡大学大学院薬学研究科薬学専攻修士課程修了
  • 株式会社大賀薬局
  • 株式会社ミナカラ / ミナカラ薬局
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編集者

株式会社ミナカラライター安岡 歩

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