【薬剤師監修】頭痛のタイプ別におすすめ頭痛薬|頭痛の予防薬がある?

片頭痛・緊張型頭痛・生理前後に起こりやすい頭痛など、頭痛のタイプごとにおすすめの市販の頭痛薬を紹介。妊娠中・授乳中・子どもでも使える市販の頭痛薬についても薬剤師が徹底解説!

頭痛に効く成分

頭痛に用いられる薬の成分にはたくさんの種類があります。

頭痛のタイプによっても効果を発揮する成分は異なり、血の流れを良くする作用・胃を保護する作用・痛みのもとをおさえる作用など、自分の頭痛に合った成分を用いた薬を選択することが大切です。

アセトアミノフェン

代表的な鎮痛成分のひとつ。効果が現れるのも早いですが、効果がなくなるのも比較的早いことが特徴です。

比較的安全性が高く、子供や妊婦も用いられることもある成分です。

片頭痛にはアセトアミノフェン・アスピリン・カフェインの合剤(AAC処方)が有効とする試験結果があります。

イブプロフェン

解熱・鎮痛・抗炎症作用が強く、腫れや痛みなどの症状をおさえたり、熱を下げる作用もあります。

アスピリンよりも作用が強力にもかかわらず、胃腸障害は少ない傾向があります。

片頭痛にも有効とする試験結果があります。

ロキソプロフェンナトリウム

効果が現れるのも早く、頭痛、歯痛など幅広い痛みに良く効きます。

鎮痛作用・抗炎症作用・解熱作用などのバランスが良く、市販薬ロキソニンSの成分です。

アスピリン(アセチルサリチル酸)

効果が現れるのが早い鎮痛成分のひとつです。

片頭痛にはアセトアミノフェン・アスピリン・カフェインの合剤(AAC処方)が有効とする試験結果があります。

エテンザミド

アスピリン(アセチルサリチル酸)と同系統の成分ですが、アスピリンに比べて胃障害が少ないといわれています。

イソプロピルアンチピリン

痛みをおさえる作用が比較的強めの成分です。

通称「ピリン系」と呼ばれる分類に属する成分であり、成分にアレルギーがある方がいます。

副作用の「ピリン疹」には注意が必要です。

ジクロフェナク

解熱鎮痛作用が強く、胃障害などの副作用がでやすい傾向もあります。

2018年1月現在、ジクロフェナクを含む頭痛薬は市販されていません。

市販薬が使える主な頭痛のタイプ

市販の頭痛薬で対応できる主な頭痛は「緊張型頭痛(きんちょうがたずつう)」「片頭痛(へんずつう)」「生理前後に起こりやすい頭痛」「二日酔いの頭痛」などです。

一般に「頭痛持ち」と呼ばれるような、原因がはっきりとせず何度も繰り返すことが問題の頭痛を「慢性頭痛」と呼びます。

慢性頭痛には「緊張型頭痛」「片頭痛」「群発頭痛(ぐんぱつずつう)」などがあります。

市販薬で効果があるとされる慢性頭痛は、比較的痛みの軽い「緊張型頭痛」「片頭痛」です。

「群発頭痛」に関しては群発頭痛の痛みは市販の飲み薬では対処できません

群発頭痛の痛みは緊張型頭痛・片頭痛と比べひどく激しく、片目の奥がえぐられるような痛みと表現されます。群発頭痛に限らず「ひどく激しい頭痛」「市販薬を飲んでも効果がない頭痛」の場合はすみやかに医療機関を受診してください。

群発頭痛について詳しい情報は、関連記事をごらんください。

【市販の頭痛薬が使える主な頭痛】
・緊張型頭痛
・片頭痛
・生理前後に起こりやすい頭痛
・二日酔いの頭痛

【市販薬で対処できる頭痛の目安】
・生活に支障がでないくらいの頭痛
・月に10日以内の頻度の頭痛

風邪の頭痛には頭痛薬を飲むべき?

風邪などの感染症が原因で頭痛が起こっている場合、頭痛薬を使うことが適切でない場合もあります。

特に風邪症状で総合感冒薬を使用している場合、さらに頭痛薬を飲むのは可能な限りお控えください。市販の頭痛薬と総合感冒薬で成分が重複し、過剰摂取により副作用などがでるおそれがあるためです。

市販の頭痛薬の注意

市販の頭痛薬は月10日以内の使用にとどめてください。

頭痛薬を月に10日以上使用してしまう方は、薬の使いすぎが原因の頭痛・薬物乱用頭痛に陥っているおそれもあります。

その場合、薬の効きが弱くなったり、頭がかえって痛みに敏感になったりと症状が悪化するおそれがあります。

頭痛薬を月に10日以上使用してしまう方は、医療機関を受診して医師に相談するようにしましょう。

「いつもと違い痛みがひどく激しい」「市販の頭痛薬を飲んでも効かない」など市販薬で対処できない場合は、すみやかに医療機関を受診してください。

なお、カフェインや複数の鎮痛成分が配合されている頭痛薬は習慣化しやすく、頭痛薬を使う回数が多くなりやすい傾向にあります。

頭痛薬の使用回数が多いと感じる方は、有効成分が単体でカフェインを含まない頭痛薬の方がおすすめです。

緊張型頭痛・片頭痛におすすめの頭痛薬

緊張型頭痛・片頭痛とは?

【緊張型頭痛】
慢性頭痛のなかでは患者数がもっとも多い頭痛です。首や頭の周りの筋肉が緊張することで血行が悪くなることで起こるとされています。

後頭部を中心に頭の両側、もしくは頭全体がゴムバンドで締め付けられるような痛みがあります。

【片頭痛】
慢性頭痛の中では2番目に多く、特に女性に多い頭痛です。脳血管が拡張することで起こると考えられており、
ズキンズキンと脈打つように痛みます。

緊張型頭痛と片頭痛は区別が難しい場合もあります。また緊張型頭痛・片頭痛を合わせて持っている方もいます。頭痛持ちの方は、一度頭痛外来や神経内科を受診して、自身の頭痛のタイプを見極めることをおすすめします。

緊張型頭痛・片頭痛におすすめの市販頭痛薬

エキセドリンA錠

片頭痛にはアスピリン・アセトアミノフェン・カフェインの合剤(AAC処方)が有効とする試験結果があります。

市販薬ではエキセドリンA錠のほかにもバファリンプラスSなどがAAC処方であり、いずれもメジャーなお薬のためお近くのドラッグストア等でお気軽にお求めいただけます。

成分のアセトアミノフェン・アスピリンの鎮痛作用は約30分ほどで発現し、作用持続時間はアセトアミノフェンが約3〜4時間ほど、アスピリンは約6時間ほどと考えられています。

片頭痛・緊張型頭痛に早くよく効きおすすめですが、眠気の副作用がある点には注意が必要です。

バファリンルナi

片頭痛・緊張型頭痛に有効とされる鎮痛成分イブプロフェンとアセトアミノフェンが配合されています。

鎮痛作用の発現が早いアセトアミノフェンと鎮痛作用の持続時間が比較的長いイブプロフェンの両方が配合されている点で優れています。

眠くなりにくい頭痛薬である点も特徴です。

リングルアイビー

片頭痛・緊張型頭痛に有効とされるイブプロフェンの薬です。有効成分がイブプロフェン単体で頭痛薬の使用が習慣化しにくいという点が優秀です。

片頭痛・緊張型頭痛の頻度が多めの方におすすめです。

液体のカプセルで即効性があるメリットに加え、さらに眠くもなりにくいので、予定のある際の頭痛でも使用しやすい頭痛薬です。

緊張型頭痛・片頭痛は薬で予防できる?

緊張型頭痛・片頭痛の予防には、まずはストレスや長時間のデスクワークなど心当たりのある原因をできる限り改善していくことが一番です。

緊張型頭痛・片頭痛を持っている方は生活上の改善を行った上で漢方を試してみるのもひとつの手です。

呉茱萸湯エキス顆粒

片頭痛・緊張型頭痛の発生頻度を減らすのにおすすめの漢方薬です。

使用から2週間以内で効果がみられることが多いとされています。

効果があり使い続けたいという方は、頭痛外来や神経内科の医師に相談することをおすすめします。

医師に処方してもらい保険適用となれば金銭面での負担が減ります。

片頭痛に関しては食べ物やサプリメントでも予防・対策に役立つ情報があります。詳しくは関連記事をごらんください。

生理前後の頭痛の頭痛薬

生理周期に関連して起こりやすい頭痛も片頭痛の可能性があります。

生理前後に起こりやすい頭痛には、まずは片頭痛に効果的とされる頭痛薬を使うのがおすすめです。これらの薬はそのまま生理痛にも使用できるので、自分に合った薬を常備しておくと良いでしょう。

エキセドリンA錠

片頭痛にはアスピリン・アセトアミノフェン・カフェインの合剤(AAC処方)が有効とする試験結果があります。

市販薬ではエキセドリンA錠のほかにもバファリンプラスSなどがAAC処方であり、いずれもメジャーなお薬のためお近くのドラッグストア等でお気軽にお求めいただけます。

成分のアセトアミノフェン・アスピリンの鎮痛作用は約30分ほどで発現し、作用持続時間はアセトアミノフェンが約3〜4時間ほど、アスピリンは約6時間ほどと考えられています。

片頭痛・緊張型頭痛に早くよく効きおすすめですが、眠気の副作用がある点には注意が必要です。

バファリンルナi

片頭痛・緊張型頭痛に有効とされる鎮痛成分イブプロフェンとアセトアミノフェンが配合されています。

鎮痛作用の発現が早いアセトアミノフェンと鎮痛作用の持続時間が比較的長いイブプロフェンの両方が配合されている点で優れています。

眠くなりにくい頭痛薬である点も特徴です。

リングルアイビー

片頭痛・緊張型頭痛に有効とされるイブプロフェンの薬です。有効成分がイブプロフェン単体で頭痛薬の使用が習慣化しにくいという点が優秀です。

片頭痛・緊張型頭痛の頻度が多めの方におすすめです。

液体のカプセルで即効性があるメリットに加え、さらに眠くもなりにくいので、予定のある際の頭痛でも使用しやすい頭痛薬です。

PMS(月経前症候群)による頭痛の予防薬

PMS(月経前症候群)とは生理の3〜10日前にはじまるイライラ感、胸がはって痛くなる、頭痛、落ち着かない、のぼせ、憂うつなどが起こる状態のことです。

PMSの症状は生理がはじまると軽くなり消えていくのが特徴です。女性ホルモンの急激な変動が原因と考えられています。

生理前に起こる頭痛がPMSによるものであれば、市販薬で改善できる可能性があります。

なお生理周期に関連して起こりやすい頭痛は片頭痛の可能性もあります。

PMS治療薬「プレフェミン」

PMS改善の市販薬として「プレフェミン」があります。

プレフェミンは薬剤師のいるドラッグストアなどで購入できます。2018年1月現在、プレフェミンはインターネットや通販では購入できない医薬品です。

購入には薬剤師の説明を受ける必要があるので、ドラッグストアの薬剤師に相談してみましょう。

プレフェミンはチェストベリーという西洋ハーブの薬でだいたい1〜3か月で症状の改善が自覚できるとされています。

1か月間継続的に使用しても症状の改善が感じられない場合は、服用期間が不十分である可能性がありますが、PMS以外の疾患のおそれもあるため、一度医師または薬剤師に相談してください。

 症状の改善がみられても3か月間を超えて使用を続ける場合はする場合は、定期的に医師に相談してください。

またプレフェミンは授乳中には使用できません。

妊婦・授乳婦・子どもでも使える頭痛薬

妊婦・授乳婦

妊娠中・授乳中の方は特別な状態にあります。できるだけ産婦人科の医師に薬を処方してもらうようにしてください。

自己判断での使用は推奨されませんので、比較的安全性の高いアセトアミノフェンのみを有効成分とした頭痛薬を使用してください。

また、12週までの初期と出産予定日12週前以内の後期には念のため避けた方が無難でしょう。

いずれにせよ、市販の頭痛薬はどうしても病院にいけない場合など、短期間にとどめて使用してください。

タイレノールA

アセトアミノフェンのみが有効成分の頭痛薬です。

妊婦・授乳婦に対して市販薬では比較的安全性の高い成分です。

子どもが使える頭痛薬

小さな子どもの頭痛は基本的に医療機関の受診を優先させてください。市販薬はどうしても病院に行けない場合などに使用してください。

ただし小さな子どもの場合、自分の体調をうまく伝えられないことも多くあります。子どもがぐったりしている、頭痛薬を使用してもぐずるなどの異常がある場合は、救急車を呼ぶことも考え、すみやかに医療機関を受診してください。

小学生高学年〜中学生の女児の生理にともなう頭痛にも使用できますが、初めての頭痛の場合は病院を受診してください。

また年齢に限らず長期連用は避けましょう。

小児用バファリンCII

有効成分は子どもによく使用される解熱鎮痛成分アセトアミノフェンです。3歳から使用することができます。

バファリンルナJ

アセトアミノフェンを100mg配合しており、7歳からの使用が可能です。

小中学生用ノーシンピュア

アセトアミノフェンのほかアリルイソプロピルアセチル尿素、カフェインが配合されており、アセトアミノフェンのみのものより強めの頭痛薬です。

7歳から使用可能です。

眠くなることもある点には注意が必要です。

二日酔いの頭痛に市販薬は効く?

二日酔いの頭痛にも市販の頭痛薬によって一時的な症状の緩和が期待できます。

しかし根本的な原因は二日酔いであるため、二日酔いの薬を使用した方が確実です。

ロキソニンSプラス

二日酔いの頭痛にはロキソニンSなどNSAID'sという種類の鎮痛薬により、一時的な症状の緩和が期待できます。

ただし市販の鎮痛薬は程度の差はありますが、多少なりとも胃に負担がかかります。

胃酸が出過ぎている、胃が荒れている、胃痛がするときには使用を控えた方が良いでしょう。胃が荒れていると感じるときの頭痛には、アルピタンなどを使用しましょう。

アルピタン

アルピタンは五苓散という漢方薬です。2日分なので使い切りにおすすめの量です。1日3回使用します。

東洋医学において、二日酔いは余分な水が体内にとどまってしまうことで起こると考えられています。

アルピタンは余分な水を身体の外に出す効果があり、頭痛やめまい、吐き気やむかつき、下痢など、二日酔いによる症状全般に使用される漢方薬です。

特に二日酔いのときに顔がむくんだり、尿の量が少ない方に向いています。ただし、残便感があり、くり返し腹痛をともなう便意のある場合には使用できません。

二日酔いのときに使える市販薬はほかにもあります。詳しくは関連記事をごらんください。

また二日酔いの頭痛を防ぎたい方は、二日酔い防止策の関連記事をごらんください。

おわりに

片頭痛や緊張型頭痛など頭痛はタイプによって、それぞれ対処法が異なります。

頭痛持ちの方にとって大切なことは、自分がどんなタイプの頭痛を持っているのか正しく知ることです。

市販薬で対処できていても症状が慢性的に起こる方は、頭痛外来や神経内科・脳神経外科を受診してみるのはいかがでしょうか。頭痛の発生回数や薬の使用回数を減らせる場合もあります。

また頭痛にはさまざまな種類があり、なかには気をつけなくてはならないものがあります。いつもと違うひどい痛みや市販薬が効かない頭痛の場合はすみやかに医療機関を受診してください。

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