ヘルペスと頭痛の関係は?ヘルペスできる頭痛の症状から治療薬まで

ヘルペスの症状では頭痛があらわれる可能性があります。ヘルペスで起こる頭痛の種類や薬の対処法について解説します。

ヘルペスの症状は

ヘルペスは、ヘルペスウィルスが原因で起こる感染症のこと。

一度感染すると症状が治ってもウィルスが体内から消え去るということありません。ひそかに神経に隠れてしまい、またいつか暴れだそうと機会を狙っているのです。

人間に感染するヘルペスウィルスは8種類あり、誰もが感染しうる一般的なウィルスで、皮膚や粘膜に感染し水ぶくれのような症状を起こします。

健康体では感染しても症状がでませんが、ストレスや疲労、病気などで免疫力が低下したときに感染すると症状があらわれます。

帯状疱疹

カラダの左右どちらかの胸から背中にかけて、帯状にチクチク・ピリピリした痛みから始まり、やがて赤くなって水ぶくれができます。

ただし、免疫力が著しく低下しているときは症状が全身に広がることもあります。目や耳のまわりにできた場合、角膜・聴覚・顔面神経に障害が及ぶことも。

通常は症状が回復するまでには約3週間~1ヵ月ほど。しかし、皮膚が治っても「帯状疱疹後(ヘルペス後)神経痛」が起こり痛みが長期間残る場合があります。一度発症したら、再発するのはまれな症状です。

口唇ヘルペス

症状が出ていなくても感染している人が多く、日本人の7~8割が感染しているといわれています。

唇のまわりに違和感、かゆみやほてりを感じます。その後、赤味を生じて腫れて水ぶくれになります。水ぶくれがかさぶたになった後は、2週間ほどで回復します。

性器ヘルペス

性交渉などで感染し、性器やお尻などに水ぶくれや皮膚のただれができます。

初めての発症では、激しい痛みと発熱をともなうこともあります。

感染していて症状があらわれない場合、知らずに性交渉をすることにより人にうつしてしまうケースがあるので、注意が必要です。

ヘルペスが原因で起こる頭痛とは?

ヘルペスが原因で起こる頭痛は、さまざまな症状があります。

片頭痛(偏頭痛)

ヘルペスウィルスにより頭部の神経が刺激を受け、血管が炎症を起こすために頭部の血管が拡張し、ズキズキと波打つような痛みの片頭痛(偏頭痛)を起こします。

また顔の半分にしびれなどを感じたあと片頭痛が起こり、発疹が出る場合もあります。

群発型頭痛

ヘルペスウィルスが頭部の神経を刺激することにより目の後ろの動脈が拡張して頭痛を起こします。もしくは、頭部の神経にヘルペスウィルスがはびこると白血球が攻撃することで、頭痛を起こします。

群発型頭痛は、目をえぐられるような激しい痛みが特徴です。

頭部神経痛(後頭神経痛)

ヘルペスが再発したとき神経が炎症を起こすと、後頭部や耳の後ろが刺されるような強い痛みを感じます。

また神経痛だけではなく、顔面神経麻痺、耳鳴り、難聴、めまい、顔の痛み、喉に違和感を感じる場合、ヘルペスが原因で発症したハント症候群である可能性があります。

ヘルペス脳炎

「重い急性脳炎」とも呼ばれています。実際のところ、この病気の発症のメカニズムはわかっていません。日本では年間100万人に3.5人、約400例の発生。

最初は軽い頭痛から始まりますが、徐々に発熱、嘔吐、痙攣、頭痛、意識障害、けいれん、幻覚、錯乱、せん妄もう状態、記憶障害、失語症などがあらわれます。

この症状があらわれた場合、神経内科、内科、小児科などに緊急入院が必要です。

ヘルペスによる頭痛の症状が出たら

ヘルペスウィルスによる水ぶくれの症状が出た場合、もしくはヘルペスウイルスによる頭痛が発症した場合でも、まずは内科や皮膚科に相談しましょう。

症状によっては、神経内科、脳神経外科、ペインクリニック、耳鼻咽喉科での受診が必要な場合があります。

ヘルペス再発には市販薬で対処

初めてヘルペスを発症した場合は、原因や症状など詳しいことが特定できないため市販薬は使用できません。まずは医療機関を受診しましょう。

症状の再発で、効果のある薬がわかっている場合、市販薬が活用できます。

●アラセナS(佐藤製薬)
※抗ヘルペスウィルス成分「ビダラビン」を配合した再発治療薬です。

●アクチビア軟膏(グラクソ・スミスクライン 株式会社)
※抗ウイルス成分「アシクロビル」を含有する口唇ヘルペスの再発治療薬です。口唇ヘルペスを起こすウイルスに直接作用します。

ヘルペスによる頭痛の症状がある場合

市販の頭痛薬(痛み止め)が効く場合がありますが、ヘルペス・ウイルスを減少させ、ウイルスの増殖を抑える薬で頭痛が緩和できる場合があることや、重い病気に発展する危険を見極められること、ヘルペスによる片頭痛(偏頭痛)や、群発性頭痛の場合、市販に薬が効かない場合など、さまざまな要因があることから、医療機関を受診し、症状に合った薬を処方してもらうことが良いでしょう。

ヘルペスで頭痛になった場合の医療機関での治療

片頭痛(偏頭痛)・群発頭痛・頭部神経痛(後頭神経痛)

バラシクロビル(バルトレックス)やアシクロビル(ゾビラックス)を服用します。
関連記事:バルトレックスの効果と副作用は?代用できる市販薬も紹介!

なお、ペインクリニックの場合は、薬物療法と神経ブロック治療を行います。

ヘルペス脳炎

抗ウィルス薬の点滴を2週間から3週間ほど行います。

おわりに

ヘルペスにより頭痛などの症状が起こった場合、どの科を受診すればいいか悩むことも多いようです。

しかし、ヘルペスは基本的に皮膚疾患なので、まずは内科や皮膚科に相談しましょう。

その後、必要に応じて、神経外科、脳神経外科、耳鼻咽喉科等を紹介してもらいましょう。

また、痛みがひどい場合、痛みの緩和に特化したペインクリニックという選択肢もありますが、いずれにせよ、医療機関で症状を診てもらうことが治療への近道になります。

ライター採用

頭痛のお役立ち情報

頭痛に関連するQA

ピックアップ特集