夏バテには漢方薬がおすすめ!

夏バテは病名ではなく、夏の高温多湿の環境が原因で起こる体調不良の総称です。夏バテの症状は人によってさまざまですが、主に食欲不振や立ちくらみ、全身のだるさや倦怠感があげられます。

夏バテの原因

夏バテの原因は主に水分・塩分不足による軽い脱水状態と、自律神経の乱れの2つがあります。

人間は身体に熱がこもると、体温を外に逃がすために発汗します。大量に汗をかくと体内の水分や塩分等のミネラル成分が失われていき、体液バランスが崩れ、身体のだるさなどの夏バテ症状を引き起こします。

また、気温の高い屋外と冷房の効いた屋内で温度差が激しい状態が繰り返し起こると、自律神経が乱れて身体のさまざまな不調が引き起こされます。

夏バテには漢方薬がおすすめ

夏バテの症状におすすめなのが漢方薬です。漢方の中には体内に滞った水の循環を良くする効果を持つ薬があるため、脱水によって起こるさまざまな症状への効果が期待できます。また、胃腸などの消化器官の働きを良くする漢方薬もあるので、夏の食欲不振や吐き気等の消化器トラブルにも漢方はおすすめです。

夏バテに効く市販薬|漢方

夏バテにおすすめの市販薬をご紹介します。全て漢方薬となりますが、薬によって特徴が異なります。ご自身の症状に合わせて薬を選びましょう。

全身の倦怠感や疲れにおすすめ

ツムラ漢方補中益気湯エキス顆粒 48包(第2類医薬品)

配合生薬

人参(ニンジン)、蒼朮(ソウジュツ)、黄耆(オウギ)

当帰(トウキ)、陳皮(チンピ)、大棗(タイソウ)

柴胡(サイコ)、甘草(カンゾウ)、生姜(ショウキョウ)

升麻(ショウマ)

こんな症状に

全身倦怠感が強い、食欲不振、胃腸虚弱、息切れ

手足がだるい、胃下垂、慢性的な下痢など

胃腸の消化・吸収機能を整えることによって、エネルギーを高める漢方薬です。気力を補う代表的な漢方薬で、疲れやすかったり、体力が落ちている時、胃腸虚弱、食欲不振等におすすめです。

ヒロレス十全大補湯錠105錠

配合生薬

黄耆(オウギ)、桂皮(ケイヒ)、 地黄(ジオウ)、

薬(シャクヤク)、蒼朮(ソウジュツ)川芎(センキュウ)

当帰(トウキ)、人参(ニンジン)、茯苓(ブクリョウ)、

甘草(カンゾウ)

こんな症状に

全身倦怠感、貧血、皮膚の乾燥、冷え、めまい

立ちくらみ、顔色が悪いなど

補気作用と補血作用があり、補う力の強い漢方薬です。全体的に体力を回復させたい時によく使います。補中益気湯と同じく気力を補う漢方薬ですが、消化器機能が弱い方は補中益気湯を、冷えや顔色が悪い、貧血などの傾向がある場合は十全大補湯がおすすめです。

食欲不振などの胃腸トラブルにおすすめ

ツムラ漢方六君子湯エキス顆粒 10包(第2類医薬品)

配合生薬

人参(ニンジン)、蒼朮(ソウジュツ)、茯苓(ブクリョウ)

半夏(ハンゲ)、陳皮(チンピ)、大棗(タイソウ)

甘草(カンゾウ)、生姜(ショウキョウ)

こんな症状に

全身倦怠感、食欲不振、胃もたれ、胃痛、嘔吐など

胃腸の働きをよくする四君子湯に、胃の中の水分の代謝を改善する二陳湯を加えた漢方薬です。胃腸の働きをよくして、身体の中の水分の停滞を改善します。胃腸虚弱の症状に加えて特に吐気や嘔吐が目立つケースに適した漢方薬です。幅広い消化器のトラブルに用います。

ツムラ漢方半夏瀉心湯エキス顆粒 10包(第2類医薬品)

配合生薬

半夏(ハンゲ)、黄芩(オウゴン)、乾姜(カンキョウ)

人参(ニンジン)、甘草(カンゾウ)、大棗(タイソウ)

黄連(オウレン)

こんな症状に

みぞおちのつかえ感、食欲不振、下痢など

瀉心はみぞおちのつかえを取り去ることを指します。胃腸症状によく用いる漢方薬で、夏に冷たいものを取り過ぎて食欲不振になった方などにも使います。六君子湯と効能が似ている漢方薬ですが、疲労感や胃もたれ、嘔吐がある方は六君子湯をおすすめします。

頭痛やめまいの症状におすすめ

ツムラ漢方五苓散料エキス顆粒 48包(第2類医薬品)

配合生薬

沢瀉(タクシャ)、猪苓(チョレイ)、蒼朮(ソウジュツ)

茯苓(ブクリョウ)、桂皮(ケイヒ)

こんな症状に 頭痛・めまい・下痢・悪心・嘔吐・尿量の減少など

体内の水分の循環を良くする代表的な漢方薬です。熱中症は水分やミネラルが身体から失われ、体液のバランスが崩れることによって起こります。五苓散には飲んだ水分をしっかり身体全体に循環させ、水の巡りを良くする効果がります。水分代謝が悪くなっている方、胃腸が冷えている場合におすすめです。

ツムラ漢方苓桂朮甘湯エキス顆粒 20包(第2類医薬品)

配合生薬

茯苓(ブクリョウ)、蒼朮(ソウジュツ)、桂皮(ケイヒ)、

甘草(カンゾウ)

こんな症状に

めまい、ふらつき、動悸、息切れ、のぼせ、頭痛

体内の水分が停滞するのを改善し、体の中の水の巡りを正常にする漢方薬です。五苓散と同じく水の停滞を改善する漢方薬ですが、立ちくらみ、動悸やのぼせがある場合は苓桂朮甘湯、吐き気、排尿が少ない状態をともなうめまいには五苓散がおすすめです。

熱がこもってだるさを感じる方におすすめ

ツムラ漢方麦門冬湯エキス顆粒 48包(第2類医薬品)

配合生薬

麦門冬(バクモンドウ)、半夏(ハンゲ)、粳米(コウベイ)、

大棗(タイソウ)、人参(ニンジン)、甘草(カンゾウ)

こんな症状に

汗をたくさんかく、口が渇く、喉がカラカラになっている、

体が火照っている、疲労感、倦怠感

夏の暑さで失われた体液を補い、体を潤す働きのある漢方薬です。潤す作用があるため、熱をもった状態も改善します。汗をかき、元気と潤いを消耗した状態に適しています。

 

夏バテの予防・解消方法

漢方薬での対策・予防方法に合わせて、水分補給や室内の温度調節、食事など、日常生活に気を付けるだけで夏バテはある程度対策が可能です。日常生活において注意したい点を解説します。

水分・塩分補給はこまめに

夏バテ対策にはまず、こまめな水分・塩分補給が重要です。夏バテの原因の1つに軽い脱水症状があります。

体内の水分や塩分が不足すると血流が悪くなり、身体のすみずみに必要な栄養素が行き届かなくなり、身体がだるくなるなどの夏バテの症状が出ます。また、脱水状態が進行すると熱中症にもなるため、水分と塩分はこまめに摂取をしましょう。

水分だけでなく塩分も必要な理由

人間の体液には水分以外にも塩分(ナトリウム)が含まれており、一定の濃度を保とうとする働きがあります。沢山汗をかいたからといって、水分のみを大量に摂取すると、体内の塩分濃度が低くなり、体液のバランスが崩れて夏バテを引き起こします。夏バテ対策の際はこまめな水分補給と一緒に塩分補給もお忘れなく。

 

塩分ミネラルタブレット 海洋深層水

海洋深層水を使用した塩分ミネラルタブレットです。塩分の他にもカリウム、マルチビタミン、クエン酸が配合されています。クエン酸は体内で炭水化物をエネルギーに変える働きを促します。疲労の原因となる乳酸を分解させる効果もあるため、夏の疲労にもってこいの成分です。

1粒ずつ個別に包装されているので持ち運びにも便利で、お出かけやレジャー、運動、屋外での作業時に素早く塩分補給ができます。

爽やかなグレープフルーツ味でお子様でも食べやすく、お口の中ですばやく溶けます。

 

(1粒あたり)食塩相当量 0.112g

注:ナトリウムが含まれている製品については、脱水でない状態で大量に摂取した場合、ナトリウムの過剰摂取につながる可能性があり、血圧や心臓への負荷等の影響も懸念されます。 あくまで補給を目的とし、過剰摂取をしないよう注意してください。

参考:日本における食塩摂取量推奨値(日本高血圧学会)=6g未満

冷房の基本設定は「28度」で!

自律神経が乱れてしまうリスクを回避するには、屋外と屋内の気温差を少なくすることが大事です。自律神経は、5度未満の気温差には対応できるとされています。省エネの観点からも、冷房の基本設定は「28度」をおすすめします。ただし屋内が暑くなると熱中症のリスクが高まるため、我慢して冷房を切る、などの行為は避けた方が良いです。

また、熱帯夜に冷房なしで眠りに就くのは困難であるため、眠りにつく際は無理せず冷房を付けると良いでしょう。とは言え、眠っている間ずっと冷房にさらされていると身体への負担が大きいため、タイマー機能を上手に活用するようにしましょう。

夏バテに負けないための食事を

夏バテの予防・対策には特に身体のエネルギーの源となるたんぱく質が不足しないように注意しましょう。さらに、たんぱく質などの栄養素を消化=体内でエネルギーに変換するには、ビタミンB1・B2が必要不可欠です。

たんぱく質

豚肉やうなぎ、納豆、豆腐、卵、乳製品など

ビタミンB1・B2

トマトやナス、かぼちゃ、枝豆、鮭、カツオ、豚肉など

また、疲労回復の作用があるクエン酸を含むお酢などを活用し、上記の食材をさっぱり食べられるよう、工夫してみましょう。

冷たい飲み物をガブ飲みしないようにする

夏バテによって自律神経が乱れ、胃腸の状態が良くない時にビールや炭酸飲料が大量に流し込まれると、腹痛や下痢の原因となります。また、冷えた飲み物で胃腸を冷やすと消化のはたらきも鈍り、食べたものをうまく消化できなくなり、食欲不振や便秘につながることもあります。あまりキンキンに冷えた飲み物は避け、少しずつこまめに水分を補給するようにしましょう。