「普通の風邪だけど、熱が盛大にあばれまくっている・・・」そんな経験誰もがあるのではないでしょうか?

インフルエンザなどはしっかりと病院で診てもらいたいところですが、普通の風邪であればいったん市販薬で様子を見ている方も多いでしょう。

そんな身近なお薬である解熱剤薬ですが、より快適で安全に使うために覚えておきたい4ポイントを今回はご紹介します。
 

この記事の3つのポイント

① 解熱剤は熱が上がりきってから使ったほうが効果を得やすい

② 子どもが市販の解熱剤を使う時は年齢に合ったものを選びましょう

③ 胃腸が弱い方にオススメな解熱鎮痛成分を知っておきましょう

④ イザという時に使いたい効果の高いお薬も登場してきました

⑤ 高熱が出た時に薬以外で熱を下げる方法
 

ポイント1:解熱剤は熱が上がりきってから使ったほうが効果を得やすい

体温はかなり個人差があるため、平熱でもが35度台〜37度台と人によって変わるため、発熱の基準も異なってきますが、目安としては37.5度を越えると発熱と考えます。

風邪であれば37.5度付近で収まってしまうことが多いので、基本的にはこのあたりの体温では解熱剤を使わないことが多いですが、38.5度以上の熱が2〜3時間続いて解熱の様子が見られない場合などは解熱剤を使うことが多いです。

このとき、まだ体温が36〜37度台で上がっている状況だと、解熱剤を飲んでも効果が出にくい時があります(熱が38度台を超えて登り続けている場合は、解熱剤を飲んだほうがいいことも多いですが)

普通の風邪の発熱では「熱が上がりきったてから解熱剤を使うとよい」といわれます。
風邪で解熱剤を使う時は少し意識してみると良いでしょう。
 

ポイント2:子どもが市販の解熱剤を使うときは年齢にあったものを選ぼう(特に14歳未満)

多くの市販薬の解熱剤(熱冷ましのお薬)は「15歳以上」の方向けに作られています。
これは15歳未満だと体重や体格がまだ小さかったり、子供では使用できない成分などがあるためです。

そのため、市販の解熱剤を買う時に注意したいのは「15歳未満の方は使える成分と使えない成分がある」ということです。

一方で、14歳未満の子供向けに特化した解熱剤も販売されています。
また、これらのお薬はインターネットでも購入できるようになったので、家庭の常備薬として必要に応じて活用していきましょう。
 

◎ 15歳未満でも「使える」解熱鎮痛成分

① アセトアミノフェン

小児用バファリンC2 16錠(第2類医薬品)

小中学生用ノーシンピュア 12錠(指定第2類医薬品)

ノーシンホワイトジュニア

× 15歳未満だと原則「使えない」痛み止めの成分

① ロキソプロフェン
ロキソニンS

② アスピリン(アセチルサリチル酸)
バファリンA、バイエルアスピリン、エキセドリンA錠、ケロリン

③ イブプロフェン
イブ、イブA錠、バファリンルナ など

④エテンザミド
ノーシン、新リングル、新パトシック錠 など

 

ポイント3:胃腸が弱い方にオススメな解熱鎮痛成分を知っておきましょう

「熱冷ましのお薬を使うと副作用で胃腸が荒れる、胃腸が痛くなる・・・」といった話を聞いたことがある方もいることでしょう。

市販の解熱鎮痛成分の多くは「非ステロイド性抗炎症薬:NSAIDs」と呼ばれるグループのお薬になり、痛みや熱を下げる効果がある一方、胃腸を荒らしてしまうような副作用も有名です。

ですので、胃腸が弱い方はなるべく胃腸を荒らしにくい成分タイプを選ぶのがポイントになります。

市販薬で使われる胃腸に優しめな成分として有名なのは「アセトアミノフェン」「イブプロフェン」などがあります。

特に、アセトアミノフェンはNSAIDsとは異なり、胃に対する有害な作用がほとんどありません。
そして赤ちゃんや子どもにも使われる成分ですので、胃腸に対する副作用の弱さだけでなく、授乳中のママにも使用できる成分になっています。

アセトアミノフェン・イブプロフェンを主体としたお薬には以下のようなラインナップがあります。

① アセトアミノフェン

イブクイック頭痛薬

バファリンルナi 20錠

ポイント4:ロキソニンSなどイザというときに解熱効果の高いお薬も登場してきました

ロキソニンS:
市販薬としても販売されるようになったロキソプロフェン(代表商品はロキソニンS)は消炎解熱効果が高いまま、プロドラッグと呼ばれる製法で胃腸への副作用が少なくなるように工夫されたお薬で38.5度以上の高熱になってしまった時にオススメです。
(ただし小児は使用できず、大人向きなので注意しましょう)

こちらのお薬はネット販売が承認されておらず、登録販売者が販売することもできないため、薬剤師のいる薬局かドラッグストアで購入しましょう。

ポイント5:高熱が出た時に気をつけたいこと・熱を下げる方法

水分は「こまめ」に「多く」飲みましょう

高熱時に最も注意したいのは「脱水症状」です。

発汗などにより水分が抜けやすい他、高熱時は胃腸が崩れて下痢や嘔吐になり、それによっても大量に水分を失われがちです。
こういった状況下では、水分とミネラルが不足して脱水症の症状が出てきやすくなります。

特に、乳幼児や小児は少しの水分不足で脱水症状を起こしやすくなっているので注意が必要です。

風邪の発熱自体で命が奪われることはまれですが、脱水症状がひどくなると生命の危機につながることも少なくありません。

発熱時の水分補給は2〜30分おきに「こまめ」にしっかりととることです

また、ミネラル摂取のために、スポーツドリンクなどを摂ってもよいでしょう。そのほか、1日1本であれば栄養ドリンクなどで栄養素を補給してもよいでしょう。
 

不要に体を温める必要はないけど、衣類はこまめに着替えて冷えすぎないようにしましょう

発熱時は毛布などで体を温める必要はないですが、汗をかいてびしょぬれになった服をずっと着ていると、体に負担がかかったり、熱をさましすぎることがあるので、汗をよくかいて服が濡れているときはこまめな着替えをオススメします。
 

おわりに

風邪対策のお薬は日常生活においてとても身近なお薬のひとつですが、年齢やライフスタイルに合わせて選び方に工夫をすることができます。
ぜひ今回の記事なども参考にしていただいて、自分の生活と自分の体にあったお薬を生活のサポーターとしてみつけていってくださいね。

※ 市販薬も、用量・用法にはお気をつけてご利用ください。
服用していて違和感を感じた時は、お早めに医療機関(婦人科・内科がおすすめです)を受診してくださいね。