コレステロールを下げる市販薬はある?

コレステロール値を下げるために第一にしなければならないことは生活習慣の改善です。

コレステロールが基準値よりも高い状態をさす脂質異常症は、生活習慣が原因となることが多いため、まずは食事療法や運動療法をする必要があります。

ただし、それでもコレステロール値が下がらない場合はを使って数値を下げるという方法があります。

コレステロールを下げる市販薬

高くなったコレステロール値を正常値に近づける高コレステロール改善薬は、市販でも販売されています。ただし、狭心症や心筋梗塞などを発症する危険性がある場合は、病院で処方薬による薬物療法が必要な場合があります。

健康診断で病院の受診を推奨された方は、自己判断による市販薬の服用はやめ、必ず病院を受診してください。要経過観察といわれた方は、コレステロールを下げる手段の1つとして、市販薬を検討しても良いでしょう。

コレステロールを下げる市販薬

有効成分

パンテチン

大豆油不けん化物

酢酸d-α-トコフェロール

高コレステロール改善薬のコレストンは3種の有効成分を配合。

大豆由来成分の大豆油不けん化物が腸からの余分なコレステロール吸収を抑え、排泄を促します。

また、パンテチンや酢酸d-α-トコフェロールがコレステロールの代謝改善や酸化防止に効果を発揮し、血液がドロドロになったり、血管へ沈着するのを防ぎます。

 

シンプトップ 100CP(第3類医薬品)

有効成分

ポリエンホスファチジルコリン

コレステロールの代謝や、血中コレステロールの分解・排泄をうながすシンプトップは、有効成分であるポリエンホスファチジルコリンを大豆から抽出・精製したカプセルです。

ポリエンホスファチジルコリンは血管の機能を調節する役割も持っているため、コレステロール値の改善とともに血管が硬くなるのを防ぎます。

トクホ飲料もおすすめ

薬ではありませんが、コレステロールの吸収をおさえる飲料を食事に取り入れることもおすすめです。飲料の中でも特定保健用食品<トクホ>は消費者庁が認めた健康飲料で、生活習慣が原因となる健康リスクを下げるよう工夫されています。

 

 

コレカットは水溶性食物繊維(低分子化アルギン酸ナトリウム)を配合したトクホ飲料です。

腸内のコレステロールやコレステロールを原料とする胆汁酸を包み込み、体外に排出することでコレステロール値が減少します。

1本にレタス中玉1個分の食物繊維が含まれており、気軽に摂取することができます。

グレープフルーツ味の「コレカットゼロ(0kcal)」とレモン味の「コレカットレモン(27kcal)」の2種類から選ぶことができ、どちらもさわやかな味で飲みやすいドリンクです。

薬を服用しても生活習慣の改善は必須

薬は血液中の脂質であるコレステロールや中性脂肪が多い状態を治すわけではなく、あくまでコントロールをしているだけです。根本的な原因を解消するためには、食事療法と運動療法は必須となります。

薬を服用しても食生活の改善と適度な運動は継続するようにしてください。

生活習慣での注意点|食事・運動

コレステロールにはHDL(善玉)コレステロールとLDL(悪玉)コレステロールの2種類あります。よく聞く「コレステロールが高い状態」というのは、LDL(悪玉)コレステロールが基準値よりも高い、もしくはHDL(善玉)コレステロールが基準値よりも低い状態をさします。

この2つのコレステロール値を正常値に戻すためには、日頃の食事運動に気を使うことがとても重要となります。

カロリーをとり過ぎない

食事療法の基本は、過食を避けカロリーをとり過ぎないことです。1日のエネルギー摂取量の目安を知って、標準体重を保ちましょう。

 

【標準体重の目安】
身長(m)×身長(m)×22

【1日に必要なエネルギーの量(kcal)の目安】
標準体重(kg)×25〜30 (kcal)

 

また、LDL(悪玉)コレステロールを下げるには、飽和脂肪酸が含まれる食品やコレステロールの含まれる食品を避け、食物繊維が含まれる食品を積極的に摂取するなどの方法があります。

コレステロールを下げるための食事療法については以下の記事で詳しく解説しています。

 

適度な運動をする

運動の中でも、ウォーキング・ジョギング・水泳・自転車などの有酸素運動が、コレステロールを下げる運動として推奨されています。

バスや電車で1つ前の駅で降りて歩いてみたりして、生活の中で運動を取り入れましょう。

まずは1日30分以上の運動を毎日続けることが望ましいですが、無理な場合は少なくとも週に3日は運動をするようにしてください。

また「10分×3回でトータル30分」といった形で、1日に運動する時間を数回に分けても問題ありません。

脂質異常症の治療に使われる処方薬

市販薬でもコレステロール値が正常値にならなかったり、健康診断で病院受診を推奨された場合は、処方薬による薬物治療がおこなわれる可能性があります。

コレステロールや中性脂肪が正常値ではない状態を脂質異常症(高脂血症)といいます。病院での脂質異常症の治療に使われる主な薬には、次のようなものがあります。

HMG-CoA還元酵素阻害薬(スタチン薬)

LDL(悪玉)コレステロールの値を下げるために、もっともよく使われる薬です。

HMG-CoAは肝臓でLDL(悪玉)コレステロールを作るときに必要な酵素であり、HMG-CoA還元酵素阻害薬はその働きを阻害します。

重篤な副作用として、骨格筋の細胞が融解、壊死することにより筋肉の痛みや脱力などを生じる横紋筋融解症が起こることがあります。まれな副作用ではありますが、腎臓が悪い方や高齢者の方は注意が必要です。手足に筋肉痛を感じたり、全身倦怠感、尿の色が赤褐色になる、などの症状が現れた場合は、医師・薬剤師に相談する必要があります。

陰イオン交換樹脂製剤

腸内で胆汁酸と結合して便として排出することにより、血液中のLDL(悪玉)コレステロールを低下させます。

HMG-CoA還元酵素阻害薬と併用されることもあります。

主な副作用には、便秘、腹部膨満感、嘔気、腹痛などがあります。

中性脂肪を増加させることがあるため、中性脂肪値が250mg/dL以上の人は使用する際に注意が必要です。

小腸コレステロールトランスポーター阻害薬

小腸でコレステロールが吸収されるのを阻害する薬です。

この薬も、HMG-CoA還元酵素阻害薬と併用されることがあります。

まれに、便秘、下痢、腹痛、胃部膨満感などの副作用が出ることがあります。