赤く腫れたブツブツ・・これってヘルペス?帯状疱疹?違いとは?

「唇に真っ赤に腫れたできものが」
「お腹が痛いと思ったら、水ぶくれがイッパイできた」

こうした肌トラブルに遭ったとき、自分がヘルペスなのか、帯状疱疹なのか・・悩む人は少なくありません。
いずれの場合も、早急に皮膚科で診察を受けることが大切ですが「家族や同僚、友人にうつるのか」「再発の心配はないか」といった疑問は1秒でも早く解決したいところですね。
今回はヘルペスと帯状疱疹の違いを「原因・症状・感染・後遺症・再発」の点から解説していきます。

 

ヘルペスと帯状疱疹―原因の違いとは?

ヘルペスも帯状疱疹も、同じ「ヘルペスウイルス」が原因です。
そうは言っても、ヘルペスウイルスには約160の種類があります。
そのうち人間に感染するのが8種類です。

そして8種類のヘルペスウイルスの中でも、ヘルペスと帯状疱疹では、原因となるヘルペスウイルスに違いがあります。

ヘルペスの原因[1]:単純ヘルペスウイルス1型(HSV-1)
初感染では歯肉口内炎、咽頭炎、性器ヘルペス小児の骨膜炎や脳炎を発症。
再発した場合は、口唇ヘルペスや角膜ヘルペスや脳炎(成人)が多い。
ヘルペスの原因[2]:単純ヘルペスウイルス2型(HSV-2)
初感染では性器ヘルペスや小児の骨膜炎の発症が多い。
再発した場合は、性器ヘルペスなど。

単純ヘルペスウイルスは初感染のときが、最も症状が重いとされています。
これは、体が単純ヘルペスウイルスへの免疫を獲得していないためです。

帯状疱疹の原因:水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)
初感染では「水ぼうそう」を発症。その後、神経節に潜伏。
再発したときに、帯状疱疹を発症します。

「水痘・帯状疱疹ウイルス」は「単純ヘルペスウイルスと違い、初感染と再発で全く異なる病気となることが特徴です。
また、いずれのヘルペスウイルスも幼児期の感染が大半を占めています。
 

ヘルペスと帯状疱疹―症状の違いとは?

ヘルペスと帯状疱疹。同じヘルペスウイルスが原因でも、種類が違うことが分かったところで、症状の違いをみていきましょう。

ヘルペスの症状

全身のあらゆる場所に発症する可能性があることが特徴。

唇の周りに水ぶくれができる「口唇ヘルペス」が最も多くみられます。
目がゴロゴロしたり、涙が出るのは「角膜ヘルペス」。
角膜の上皮層でウイルスが増殖したことで起こります。
性器やお尻、肛門などに水ぶくれができるのは「性器ヘルペス」。
かゆみのほかに、排尿痛などに悩まされるケースも。

帯状疱疹の症状

感覚神経のある顔や背中、胸、頭部などに発症することが特徴。
(感覚神経とは・・末梢神経の一種で、音、光、におい、痛みといった刺激を脳や脊髄に伝える)

はじめは皮膚の違和感や痛みといった症状のみですが、徐々に赤い発疹があらわれ、水ぶくれになります。
水ぶくれが黄色くなった後、破れ、かさぶたとなって剥がれ落ちることで治まります。

症状の見た目の違いは、以下の通りです。

帯状疱疹は、水ぶくれが帯状に左右どちらかに集まる
ヘルペスは、水ぶくれが数個集まってできる。あるいは、広範囲にできる

帯状疱疹が帯状にできるのは、左右別々に広がる末梢神経の流れに沿ってウイルスが移動するためです。
 

帯状疱疹はうつる?ヘルペスの感染力は?

そして、気になる感染力についてです。ヘルペスと帯状疱疹は周囲の人にうつるのか?違いは以下の通り。

ヘルペス・・・感染力が強い。
患者の使用した食器やタオル、便座に触れるだけでも感染する可能性が。
また、患部を触った後の手や指に未感染者が触れた場合も、感染する可能性があります
帯状疱疹・・・感染力は弱い
ただし、まだ「水ぼうそう」にかかっていない人には、感染する可能性あり。
そのため「水ぼうそう」にかかっていない小さなお子様や妊娠中の方が周りにいる場合は、注意が必要です。

ヘルペスと帯状疱疹に後遺症はあるの?

ヘルペスには後遺症は、ほとんどみられません。

一方の帯状疱疹には「帯状疱疹後神経痛」という後遺症があります。
皮膚症状が消えても、痛みが3か月以上続いた場合は「帯状疱疹後神経痛」とされています。

詳細は、関連記事の『帯状疱疹の痛みが残る・・後遺症の帯状疱疹後神経痛(PHN)かもしれません。』をご参考にしていただけると幸いです。
 

ヘルペスと帯状疱疹。再発の可能性は?

帯状疱疹の場合は、再発はほとんどみられません。
(ただし、近年は高齢者の帯状疱疹の再発が多発しているので注意が必要です)

一方のヘルペスは再発が非常に多くみられ、特に「単純ヘルペスウイルス2型」は再発しやすいとされています。
再発と同時に、誰かにうつしてしまうリスクも高まるので、感染には十分に注意しましょう。

どうして、ヘルペスには再発が多いの?

帯状疱疹と比べて、ヘルペスに再発が多いのは、免疫機能が原因です。
症状が強くあらわれる帯状疱疹は、免疫機能も強く働きますが、ヘルペスの原因ウイルスは、細胞に与えるダメージが少ないため免疫機能が働きが弱いのです。

 

さいごに:ヘルペスも帯状疱疹も似た症状の病気があるので、必ず医師に相談を

ヘルペスと帯状疱疹の違いはお分かりいただけましたか?

それぞれの違いを知ることは大切ですが、自己判断で治療を行うことは危険です。
帯状疱疹には「細菌感染症」など、ヘルペスには「とびひ」「毛包炎」といった症状が似ている病気があります。

周囲の人への感染を避けるため、そして適切な治療を受けるために、必ず医師の診断を受けてくださいね。


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