ミナカラ
ロキソニン(ロキソプロフェン)の飲み合わせ
更新日
2025.11.20
薬剤師監修日
2025.11.20

ロキソニン(ロキソプロフェン)の飲み合わせ

ロキソニン(ロキソプロフェン)とレバミピド(ムコスタ)など、一緒に処方される薬や他の薬との飲み合わせを薬剤師が解説します。
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編集
小寺 瑶
監修薬剤師
ミナカラ薬局薬剤師小寺 瑶
小寺 瑶
編集者
株式会社ミナカラ薬剤師小寺 瑶

 

ロキソプロフェンナトリウム(代表的な製品:ロキソニン)は、解熱鎮痛薬で、一度は使ったことがある方も多いのではないでしょうか。

病院で処方されるロキソニン(ロキソプロフェン)は、頭痛や発熱をはじめ腰痛・関節リウマチまでさまざまな症状に広く使われているため、他の薬との飲み合わせも気になるところです。

今回は処方薬のロキソニン(ロキソプロフェン)について製薬会社より注意喚起されている内容のほか、ムコスタ(レバミピド)など一緒に出されることがある薬や、日常でよく使われる薬との飲み合わせを確認していきましょう。

ロキソニン(ロキソプロフェン)との飲み合わせで注意が必要な薬

まずは製薬会社より飲み合わせが注意喚起されている薬をご紹介します。
なお、これらの薬剤は一緒に飲むこと自体は禁止されておらず、注意を必要とするものです。最終的には医師の判断で一緒に処方されるケースもあるので、その場合は用法・用量をしっかり守って使用しましょう。

クマリン系抗凝血剤:ワーファリン(ワルファリン)

ロキソプロフェンはワーファリン(ワルファリン)の抗凝血作用を増強するおそれがあるので注意し、必要があれば減量することとされています。
ワーファリン(ワルファリン)はロキソプロフェン以外にも飲み合わせで注意が必要な薬がたくさんあります。ワーファリン(ワルファリン)を使っている方は病院を受診した際は必ず医師にに伝えましょう。

ワーファリン(ワルファリン)とほかの薬や食品との飲み合わせについては関連記事をごらんください。

スルホニル尿素系血糖降下剤:アマリール(グリメピリド)等

スルホニル尿素系血糖降下剤の血糖降下作用を増強するおそれがあるので注意し、必要があれば減量することとされています。
スルホニル尿素系血糖降下剤は糖尿病治療薬の一つの分類であり、オイグルコン(グリベンクラミド)やアマリール(グリメピリド)など、多くの種類があります。従って、糖尿病で薬を使われている方は自分の薬がスルホニル尿素系血糖降下剤に該当するか、医師や薬剤師に確認してみるのも良いでしょう。

ニューキノロン系抗菌剤:クラビット(レボフロキサシン)等

ニューキノロン系抗菌剤の痙攣誘発作用を増強することがあるとされています。
ニューキノロン系抗菌剤の代表的な薬はクラビット(レボフロキサシン)やジェニナック(メシル酸ガレノキサシン水和物)といったものです。風邪がひどくなった時などは、ロキソプロフェンとこれらの薬が別々の医療機関から出される可能性もあるためご注意ください。

リウマトレックス、メトレート(メトトレキサート)

血中メトトレキサート濃度を上昇させ、その作用を増強することがあるので、必要があれば減量することとされています。
メトトレキサートにはロキソプロフェン以外にも注意すべき薬がたくさんあるので、メトトレキサートを使っている方は必ず医師に伝えましょう。

リチウム製剤 炭酸リチウム

血中リチウム濃度を上昇させ、リチウム中毒を起こすことがあります。血中のリチウム濃度に注意し、必要があれば減量することとされています。
リーマス錠などが炭酸リチウム製剤に該当します。

チアジド系利尿薬 フルイトラン(トリクロルメチアジド)等

チアジド系利尿薬の利尿降圧作用が減弱されることがあります。
高血圧などでフルイトラン(トリクロルメチアジド)などの利尿薬や、これらの利尿薬が配合された降圧剤を使われている場合などはご注意ください。

降圧剤 ACE阻害剤、アンジオテンシンⅡ受容体拮抗剤等

降圧作用を減弱するおそれがある、腎機能を悪化させるおそれがあるという二つの注意喚起があります。
ACE阻害剤はレニベース(エナラプリルマレイン酸)やコバシル(ペリンドプリルエルブミン)、アンジオテンシンⅡ受容体拮抗剤はブロプレス(カンデサルタンシレキセチル)やニューロタン(ロサルタンカリウム)、ディオバン(バルサルタン)、ミカルディス(テルミサルタン)、オルメテック(オルメサルタン)、イルベタン(イルベサルタン)、アバプロ(イルベサルタン)、アジルバ(アジルサルタン)など多数が該当します。

また、最近では高血圧に対する薬は数種類の成分が配合されている薬(合剤)があります。コディオ(バルサルタン・ヒドロクロロチアジド)やエカード(カンデサルタンシレキセチル・ヒドロクロロチアジド)、ミコンビ(テルミサルタン・ヒドロクロロチアジド)、エックスフォージ(バルサルタン・アムロジピン)、レザルタス(オルメサルタン・アゼルニジピン)、ユニシア(カンデサルタンシレキセチル・アムロジピン)、ミカムロ(テルミサルタン・アムロジピン)、アイミクス(イルベサルタン・アムロジピン)などの合剤も注意が必要です。
このように降圧剤では特に注意が必要なものが多いため、医師や薬剤師にお薬手帳などで確認してもらうとよいでしょう。

ロキソニン(ロキソプロフェン)と身近な薬の飲み合わせ

ムコスタ(レバミピド)との飲み合わせ

ムコスタ(レバミピド)はロキソプロフェンの胃腸障害の副作用を防ぐ目的があり、ロキソプロフェンと一緒に飲んでも問題ありません。

ムコダイン(カルボシステイン)、ムコソルバン(アンブロキソール)との飲み合わせ

ムコダイン(カルボシステイン)やムコソルバン(アンブロキソール)は痰を出しやすくする薬です。ロキソプロフェンと一緒に飲んでも問題ありません。

トランサミン(トラネキサム酸)との飲み合わせ

風邪で喉も痛い時などは一緒に出されることがあるかもしれません。ロキソプロフェンと一緒に飲んでも問題ありません。

メジコン(デキストロメトルファン)との飲み合わせ

メジコン(デキストロメトルファン)は咳を抑える薬の一つです。ロキソプロフェンと一緒に飲んでも問題ありません。

フロモックス(セフカペンピボキシル)、メイアクト(セフジトレン ピボキシル)との飲み合わせ

フロモックス(セフカペンピボキシル)やメイアクト(セフジトレン ピボキシル)は抗生物質の一つであり、風邪が悪化した時などは一緒に処方されることもあるかと思います。
ロキソプロフェンと一緒に飲んでも問題ありません。

クラリス・クラリシッド(クラリスロマイシン)との飲み合わせ

クラリス・クラリシッド(クラリスロマイシン)はフロモックス(セフカペンピボキシル)などとは異なる系統の抗生物質ですが、これらもロキソプロフェンと一緒に飲んでも問題ありません。

クラビット(レボフロキサシン)、ジェニナック(ガレノキサシン)との飲み合わせ

クラビット(レボフロキサシン)やジェニナック(ガレノキサシン)はニューキノロン系に属する抗菌薬であり、飲み合わせに注意が必要です。もしクラビット(レボフロキサシン)やジェニナック(ガレノキサシン)を服用中に他の医師からロキソプロフェンを処方された場合などでは医師や薬剤師に確認しましょう。

マイスリー(ゾルピデム)、デパス(エチゾラム)、ハルシオン(トリアゾラム)との飲み合わせ

マイスリー(ゾルピデム)、デパス(エチゾラム)、ハルシオン(トリアゾラム)は睡眠導入剤や抗不安薬などとして使われる薬ですが、これらもロキソプロフェンと一緒に飲んでも問題ありません。

タケプロン(ランソプラゾール)、パリエット(ラベプラゾール)、ネキシウム(エソメプラゾール)との飲み合わせ

タケプロン(ランソプラゾール)、パリエット(ラベプラゾール)、ネキシウム(エソメプラゾール)は胃潰瘍や逆流性食道炎などで使われます。これらもロキソプロフェンと飲み合わせに問題はありません。

ただし、消化性潰瘍がある人はロキソプロフェンを使えないため、胃潰瘍・十二指腸潰瘍などの治療をしている方は事前に医師に伝えましょう。

低用量ピルとの飲み合わせ

オーソ(ノルエチステロン・エチニルエストラジオール)、アンジュ(レボノルゲストレル・エチニルエストラジオール)、トリキュラー(レボノルゲストレル・エチニルエストラジオール)、マーベロン(デソゲストレル・エチニルエストラジオール)、ファボワール(デソゲストレル・エチニルエストラジオール)といった低用量ピルとの飲み合わせは問題ないとされています。ただし、低用量ピル自体は解熱鎮痛剤であるアセトアミノフェンなどを含め、飲み合わせに注意が必要な薬がたくさんあるので、十分にご注意ください。

カロナール(アセトアミノフェン)との飲み合わせ

カロナール(アセトアミノフェン)も解熱鎮痛剤に分類される薬であるため、個人の判断では一緒に飲まない方が良い組み合わせです。どちらかを飲んでいることを医師や薬剤師に伝えましょう。まれに一緒に処方されることがあるかもしれませんが、その場合は使い方の指示をしっかり守って使うようにしましょう。

ロキソニン(ロキソプロフェン)服用時の注意

ロキソニン(ロキソプロフェン)を飲んでインフルエンザ予防接種は受けられる?

基本的にはロキソプロフェンを服用中でも、インフルエンザ予防接種を受けることは可能です。しかし、そもそも明らかな発熱や重度の風邪などにかかっている場合は、インフルエンザ予防接種を受けられないため、ロキソプロフェン服用の有無にかかわらず、ご注意ください。

ロキソニン(ロキソプロフェン)と牛乳の飲み合わせは?

ロキソプロフェン服用時に牛乳を飲むことは特に問題ないとされています。牛乳により胃腸が守られロキソプロフェンの胃腸障害が出にくくなるという説もあります。

ロキソニン(ロキソプロフェン)とアルコール(飲酒)の飲み合わせは?

医療用のロキソプロフェンではアルコールを飲むことに特別な注意喚起はされていませんが、アルコールを飲むことによって胃荒れがひどくなったりする可能性もあります。
基本的にはロキソプロフェンを服用中はアルコールを飲まないのが無難です。どうしても外せないお酒の席以外はなるべく避けるよう心がけましょう。

【第1類医薬品】ロキソニンS 12錠

ロキソニン(ロキソプロフェン)をオンライン診療で処方してもらう

ロキソニン(ロキソプロフェン)は通販や個人輸入で購入しないこと

医療用医薬品のロキソニン(ロキソプロフェン)が通販サイトや個人輸入サイトなどで売られていることがありますが、購入することは避けてください。

個人輸入代行業者によって売られる薬は、医薬品としての安全性が保障されていないため、思わぬ健康トラブルが起こるおそれがあります。

また、厚生労働省は個人輸入の薬によって起こった健康被害については医薬品副作用被害救済制度の対象にならないと明記しています。

正しい治療を行うためにも、個人輸入・通販による医療用医薬品のロキソニン(ロキソプロフェン)の購入は避けましょう。

もし医療用医薬品のロキソニン(ロキソプロフェン)を購入したい場合は、代替の市販薬を購入するか、病院を受診することをおすすめします。

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ロキソニン(ロキソプロフェン)を入手したいけど、なかなか病院受診が難しい…と悩んでいる方はオンライン診療という選択肢を検討してみましょう。

 

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※お薬は配送、または、お近くの薬局での受け取りを選ぶことが可能
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最近はオンライン診療の利用者も徐々に増えてきましたが、「使い方がよく分からない」「ちゃんと診察してもらえるのか不安」というお声も少なくありません。 こちらの記事では、ミナカラ オンライン診療でよくある質問にお答えしています。

かかりつけ医をオンラインで。医師によるオンライン診療で薬を処方。ミナカラ e-クリニック。
監修薬剤師
小寺 瑶
ミナカラ薬局薬剤師
小寺 瑶
【経歴】

福岡大学薬学部薬学科卒業
福岡大学大学院薬学研究科薬学専攻修士課程修了
株式会社大賀薬局
株式会社ミナカラ / ミナカラ薬局
編集者
小寺 瑶
株式会社ミナカラ薬剤師
小寺 瑶
【経歴】

福岡大学薬学部薬学科卒業
福岡大学大学院薬学研究科薬学専攻修士課程修了
株式会社大賀薬局
株式会社ミナカラ / ミナカラ薬局

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