龍角散®︎で注意する副作用は?飲み合わせなどの注意点と併せて確認しましょう
この記事では市販薬の龍角散*について、主に副作用や使用する際の注意点ついてまとめます。
龍角散*とは
龍角散*とは、株式会社龍角散*から発売される生薬成分が配合された市販薬で、たんやせき、のどの炎症による声がれ・のどのあれなどに効果を発揮します。龍角散*シリーズには缶入りで微粉末タイプの龍角散*と、フレーバー付きスティックタイプもしくはトローチタイプの龍角散*ダイレクトがあります。
龍角散*
龍角散*は、鎮咳去痰作用を活発にする生薬(キキョウ、キョウニン、セネガ、カンゾウ)を有効成分とする生薬製剤です。
衰えた線毛運動を正常に戻し、せき・たんやのどの不快感をやわらげます。
のど粘膜に直接作用して、衰えた線毛運動を正常に戻し、せき・たんやのどの不快感をやわらげます。
水なしで服用できる微粉末製剤で、缶入りの粉薬を添付のさじを使い年齢に合った量をはかって服用します。
生後3カ月から服用できますが、2歳未満の乳幼児は医師の診療を受けさせることを優先し、やむを得ない場合にのみ服用させてください。
| 効能効果 |
|---|
| せき、たん、のどの炎症による声がれ・のどのあれ・のどの不快感・のどの痛み・のどのはれ |
龍角散*ダイレクトスティックミント
龍角散*ダイレクトスティックミントは、鎮咳去痰作用を活発にする生薬(キキョウ、キョウニン、セネガ、カンゾウ、ニンジン、アセンヤク))を有効成分とする生薬製剤です。
口の中であわ雪のようにさっと溶け、のどに直接すばやく作用する顆粒剤です。
衰えた線毛運動を正常に戻し、せき・たんやのどの不快感をやわらげます。
ミント味のスティックタイプで、持ち運びに便利です。
3歳から服用できます。
| 効能効果 |
|---|
| たん、せき、のどの炎症による声がれ・のどのあれ・のどの不快感 |
龍角散*ダイレクトスティックピーチ
龍角散*ダイレクトスティックピーチは、鎮咳去痰作用を活発にする生薬(キキョウ、キョウニン、セネガ、カンゾウ、ニンジン、アセンヤク)を有効成分とする生薬製剤です。
口の中であわ雪のようにさっと溶け、のどに直接すばやく作用する顆粒剤です。
衰えた線毛運動を正常に戻し、せき・たんやのどの不快感をやわらげます。
ピーチ味のスティックタイプで、持ち運びに便利です。
3歳から服用できます。
| 効能効果 |
|---|
| たん、せき、のどの炎症による声がれ・のどのあれ・のどの不快感 |
龍角散*ダイレクトトローチ マンゴーR
龍角散*ダイレクトスティックマンゴーRは、鎮咳去痰作用を活発にする生薬(キキョウ、キョウニン、セネガ、カンゾウ)を有効成分とする生薬製剤です。
衰えた線毛運動を正常に戻し、せき・たんやのどの不快感をやわらげます。
清涼感があるマンゴー味のトローチで、持ち運びに便利です。
5歳から服用できます。
| 効能効果 |
|---|
| せき、たん、のどの炎症による声がれ・のどのあれ・のどの不快感・のどの痛み・のどのはれ |
龍角散*の主な副作用はどんなものがある?
龍角散*を服用していると、副作用と考えられる症状が出てしまうケースもあります。
製薬会社からの添付文書では以下のようなものが副作用として挙げられています。
服用後,次の症状があらわれた場合は副作用の可能性があるので,直ちに服用を中止し,この説明文書を持って医師,薬剤師又は登録販売者に相談してください
皮膚 :発疹・発赤、かゆみ
消化器 :吐き気・嘔吐、食欲不振
精神神経系 :めまい
このような症状、または服用中にいつもとは違う症状が出た場合には、医師や薬剤師に相談しましょう。
龍角散*との飲み合わせに気をつけるものはある?成分から確認
龍角散*との飲み合わせですが、基本的に製薬会社より公式に注意喚起されている薬はありません。
ただし、製薬会社の説明文書には医師の治療を受けている人は服用前に医師や薬剤師などに相談する旨の注意喚起があります。医師から処方される薬に関しては、場合によっては注意が必要なものもあるかもしれませんので、龍角散*の成分から注意が必要な点を確認していきましょう。
龍角散*、龍角散*ダイレクトに含まれている成分は以下のとおりです。
| 医薬品名 | 有効成分 |
|---|---|
| 龍角散* | キキョウ末 キョウニン末 セネガ末 カンゾウ末 |
| 龍角散*ダイレクトスティックミント | キキョウ末 セネガ末 カンゾウ末 キョウニン ニンジン末 アセンヤク末 |
| 龍角散*ダイレクトスティックピーチ | キキョウ末 セネガ末 カンゾウ末 キョウニン ニンジン末 アセンヤク末 |
| 龍角散*ダイレクトトローチマンゴーR | キキョウ末 キョウニン末 セネガ末 カンゾウ末 |
この中であえて注意をするものを挙げますと、まずはカンゾウについてです。
カンゾウで注意すべき副作用として、むくみや手足のしびれ、血圧上昇などが起こる偽アルドステロン症があります。
カンゾウは多くの漢方薬に含まれているため、複数の漢方薬との飲み合わせによってカンゾウの摂取が多くなる場合は注意が必要です。また、カンゾウの主成分であるグリチルリチンが入っている薬や、利尿薬の一部と一緒にカンゾウを摂取すると偽アルドステロン症が現れやすくなることが知られています。
ただし、龍角散*自体に含まれるカンゾウの量はごく少量です。基本的には過剰な心配は必要ありません。しかしながら念のため、龍角散*を服用中に他の薬を服用する場合には、医師や薬剤師にご相談いただくことをおすすめします。
飲み合わせに関する注意は強いて挙げれば上記の通りですが、龍角散*自体があまり成分量が多くなく、メーカーからも特別な注意喚起がないため、どうしても気になる時のみ、上記のような点に注意しましょう。
龍角散*の用法用量に関する注意は?
龍角散*には用法用法にも注意いただきたい点があります。
まずは粉薬タイプである龍角散*、龍角散*ダイレクトスティックの用法用量を確認しましょう。
龍角散* 用法・用量
次の量を添付のサジ(1杯0.3g)で服用してください。
[年齢:1回量:1日服用回数]
大人(15歳以上):1杯:3~6回
11歳以上15歳未満:2/3杯:3~6回
8歳以上11歳未満:1/2杯:3~6回
5歳以上8歳未満:1/3杯:3~6回
3歳以上5歳未満:1/4杯:3~6回
1歳以上3歳未満:1/5杯:3~6回
3ヵ月以上1歳未満:1/10杯:3~6回
3ヵ月未満:服用しないこと
龍角散*ダイレクトスティックミント/ピーチ 用法・用量
次の量を水なしで服用してください。服用間隔は2時間以上おいてください。
大人(15歳以上):1包:6回
11歳以上15歳未満:2/3包:6回
7歳以上11歳未満:1/2包:6回
3歳以上7歳未満:1/3包:6回
3歳未満:服用しないこと
年齢に応じて用量が異なる点に注意しましょう。
また、必ず水なしで服用してください。龍角散*は直接喉の粘膜に作用して効果をあらわす薬なので、水で飲み込まないように注意しましょう。
舌の上に薬をおき、ゆっくり溶かすようにしながらのどの奥の方に運んでください。のどの奥に入れますとむせることがあります。
また、龍角散*ダイレクトトローチマンゴーRの用法・用量は次のとおりです。
龍角散*ダイレクトトローチマンゴーR 用法・用量
大人(15歳以上):1錠:3〜6回
5歳以上15歳未満:1/2錠:3〜6回
5歳未満:服用しないこと
トローチは口に含み、かまずにゆっくり溶かすように服用してください。また、服用間隔は2時間以上おいてください。
粉末タイプもトローチタイプもなるべく患部に成分をとどめるために、服用後15〜30分は飲食を控えてください。
そのほか、小児に使用する場合は保護者の方の指導監督のもとに使用する旨、2歳未満の乳幼児には医師の診療を優先させ、やむを得ない場合のみ使用する旨が注意喚起されています。
龍角散*のその他の注意点は?医師や薬剤師に相談が必要な場合について
以下のような人は龍角散*を服用する前に医師や薬剤師などに相談する旨が注意喚起されています。該当事項がある場合は必ず相談するようにしましょう。
(1)医師の治療を受けている人。
(2)薬などによりアレルギー症状を起こしたことがある人。
(3)高熱の症状のある人
また、「5~6日服用しても症状がよくならない場合は服用を中止し,説明文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください」という注意喚起もされています。
このような内容の注意喚起は、龍角散*に限らず、どの市販薬でも一般的に長期連用は好ましくないため、記載されています。一定期間使用しても症状が改善しない場合は、そもそも龍角散*の適応の症状でない可能性があるため、注意喚起に従い、医師や薬剤師などに相談しましょう。
※龍角散は株式会社龍角散の登録商標です。

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