妊婦がメジコン®︎を使うと副作用はある？妊婦・授乳中のメジコン®︎使用に関して解説！

妊娠中や授乳中、気をつけていても風邪をひいてしまうことはありますよね。風邪で咳がひどいときは、咳止めの薬としてメジコン*を処方されることもあるでしょう。
しかし副作用が気になるため、できるだけ薬は飲みたくないという気持ちがあるかと思います。妊婦がメジコン*を飲むと副作用が起こるのでしょうか？また、授乳中の方は服用しても大丈夫なのでしょうか？

妊婦のメジコン*使用について

メーカーからの情報では

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。

メジコン錠15㎎/メジコン散10%添付文書

と記載されています。

メジコン*は妊娠中の咳止めとしても処方されることが比較的多い薬です。医師の判断により使用されるため、処方された場合は、医師の指示をしっかりと守り服用すれば、過剰に心配しなくても大丈夫でしょう。
ただし、薬を使用する際は、誰にでも副作用がおこる可能性があります。メジコン*錠を服用した場合、0.1～5%未満で頭痛、めまい、吐き気・嘔吐、便秘、0.1%未満で不眠、食欲不振、口の渇き、おくび（げっぷ）などがあります。また、眠気も0.1～5%未満と比較的出やすい副作用のひとつです。妊娠中のふらつき、転倒などには気をつけましょう。
また、一般的に妊娠初期（３ヶ月程度まで）に関しては薬を服用すると胎児に影響が出やすいので、医師に相談しましょう。

授乳中のメジコン*使用について

メーカーからの情報では、

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。

メジコン錠15㎎/メジコン散10%添付文書

とされています。

また、大分県『母乳と薬剤』研究会が発行した「母乳とくすりハンドブック」には、メジコン*は「多くの授乳婦で研究した結果、安全性が示された薬剤 / 母乳への移行がないか少量と考えられ乳児に有害作用を及ぼさない」薬として記載されています。

メジコン*は授乳中の咳止めとしても処方されることが比較的多い薬で、医師の判断により使用されます。授乳中の場合には、診察時に必ず医師に伝えるようにしてください。その上でメジコン*が処方された場合には、医師の指示を守り、服用しましょう。

ただし、薬を使用する際は、誰にでも副作用がおこる可能性があります。メジコン*錠を服用した場合、0.1～5%未満で頭痛、めまい、吐き気・嘔吐、便秘、0.1%未満で不眠、食欲不振、口の渇き、おくび（げっぷ）などがあります。また、眠気も0.1～5%未満と比較的出やすい副作用のひとつです。
メジコン*は、服用後4時間ほどで体内から半分以上の薬がなくなります。子どもに母乳を飲ませる上で不安な場合は、医師に相談した上で、服用後4時間以上の間隔をあけて母乳を飲ませることをおすすめします。

おわりに

メジコン*は妊婦や授乳中の方へも処方されることが多い薬です。薬を飲むことは、子どもへの影響を考えて副作用が気になってしまうかもしれませんが、必ず医師に相談した上で、処方された場合には用法用量を守って服用しましょう。
医師がメジコン*を処方するときは、咳が出続ける方が体に影響があると判断しています。処方された薬をきちんと飲んで、咳症状を改善しましょう。

※メジコンはシオノギファーマ株式会社の登録商標です。

監修薬剤師

ミナカラ薬局薬剤師

高橋 伊津美

【経歴】

昭和大学大学院薬学研究科修了
昭和大学薬学部客員講師
株式会社ミナカラ / ミナカラ薬局
薬局、ドラッグストアで臨床経験を積み、その後昭和大学薬学部の教員、チェーンドラッグストア協会の教育機関でOTCの研修講師を務める。
【著書】
•現場で差がつく! もう迷わない! ユーキャンの登録販売者お仕事マニュアル 症状と成分でわかるOTC薬
•現場で差がつく! ユーキャンの新人登録販売者お仕事マニュアル

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