ミナカラ
フルメトロン®︎*点眼液はステロイドの目薬!花粉症への効果は?副作用と使用上の注意
更新日
2024.07.01
薬剤師監修日
2024.07.01

フルメトロン®︎*点眼液はステロイドの目薬!花粉症への効果は?副作用と使用上の注意

フルメトロン*(フルオロメトロン)点眼薬についてわかりやすく解説。フルメトロン*の成分であるステロイドについて、フルメトロン*の副作用、使い方、市販薬はあるのかどうかを紹介します。
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編集
高橋 伊津美
監修薬剤師
ミナカラ薬局薬剤師高橋 伊津美

フルメトロン*はステロイドの目薬

フルメトロン*点眼液(以下フルメトロン*)は、目の炎症をおさえる効果があります。

フルメトロン*には、有効成分である「フルオロメトロン」というステロイドが配合されています。

ステロイドは炎症をおさえる作用があり、症状が強く現れているときなどに処方されます。

フルメトロン*は花粉症にも処方される

フルメトロン*は、花粉による目のかゆみや充血などの結膜炎の症状にも処方されます。

フルメトロン*の効能効果

フルメトロン*には、「フルメトロン*点眼液0.02%」と「フルメトロン*点眼液0.1%」の2つの製品があります。

この2つの違いは、主な有効成分であるフルオロメトロンの含有量です。

フルメトロン*は、フルオロメトロンの含有量によって効能効果が異なります。

フルメトロン*点眼液0.02%

外眼部の炎症性疾患(眼瞼炎、結膜炎、角膜炎、強膜炎、上強膜炎等)

フルメトロン*点眼液0.1%

外眼部および前眼部の炎症性疾患(眼瞼炎、結膜炎、角膜炎、虹彩炎、虹彩毛様体炎、強膜炎、上強膜炎、ブドウ膜炎、術後炎症等)。

フルメトロン*の副作用

フルメトロン*の主な副作用として、頻度は高くないものの、結膜充血、眼刺激感、角膜沈着物などの症状があらわれることが報告されています。さらに重大な副作用として、緑内障なども報告されています。

そのため、フルメトロン*を使用していていつもと異なる症状がある場合には、医師や薬剤師に相談しましょう。

フルメトロン*の使い方

用法用量

フルメトロン*は、使用前によく振ってから使いましょう。

通常1回1~2滴、1日2~4回点眼します。

また、年齢や症状に応じて医師が使用量を増減することがあります。必ず医師の指示に従い使用しましょう。

使用期間

目薬には使用期限が記載されています。
しかし、記載されている使用期限は未開封が条件であり、開封後の使用期間は約1か月とされています。
ただし、開封後1か月以内であっても、点眼剤の中に浮遊物やにごり等が認められた場合は使用しないでください。
また、治療後は使用期限内であっても残った点眼剤は破棄してください。

コンタクトレンズを使用している場合の注意点

ソフトコンタクトレンズを使用している場合は、コンタクトレンズを外してからフルメトロン*を点眼しましょう。

フルメトロン*には、雑菌の繁殖を防ぐための防腐剤である「ベンザルコニウム塩化物」が配合されています。
ベンザルコニウム塩化物はコンタクトレンズに吸着しやすく長時間留まっていると、角膜への影響がでるおそれがあります。

また、コンタクトレンズの変形や白濁などのおそれもあるため、コンタクトレンズをしたままの使用はしないでください。

フルメトロン*に市販薬はある?

フルメトロン*と同じ成分を使った市販の目薬は、現在のところありません。(2024年7月現在)

成分にステロイドを含む市販の目薬は、現在発売されていません。フルメトロン*を購入する場合は、病院で処方箋をもらう必要があります。

症状が花粉症の場合、おすすめの市販薬については関連記事をごらんください。

※フルメトロンは参天製薬株式会社の登録商標です。

かかりつけ医をオンラインで。医師によるオンライン診療で薬を処方。ミナカラ e-クリニック。
監修薬剤師
高橋 伊津美
ミナカラ薬局薬剤師
高橋 伊津美
【経歴】

昭和大学大学院薬学研究科修了
昭和大学薬学部客員講師
株式会社ミナカラ / ミナカラ薬局
薬局、ドラッグストアで臨床経験を積み、その後昭和大学薬学部の教員、チェーンドラッグストア協会の教育機関でOTCの研修講師を務める。
【著書】
•現場で差がつく! もう迷わない! ユーキャンの登録販売者お仕事マニュアル 症状と成分でわかるOTC薬
•現場で差がつく! ユーキャンの新人登録販売者お仕事マニュアル

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