葛根湯の効果と副作用は?成分から効果的な飲み方まで紹介!
葛根湯は基本的に風邪の初期症状に効果をあらわす漢方薬です。そのため、ゾクゾクするような寒気、鼻水、くしゃみ、頭痛など、風邪の引き始めの症状があらわれて、1〜2日を目安に服用するのがおすすめです。また、肩こりにも効果をあらわします。
この記事では、葛根湯がどのような効果や副作用を持つ漢方なのか、成分や飲み方まであわせて紹介します。
葛根湯の効果・効能
| 【効果効能】 体力中等度以上のものの次の諸症: 感冒の初期(汗をかいていないもの)、鼻かぜ、鼻炎、頭痛、肩こり、筋肉痛、手や肩の痛み 葛根湯エキス顆粒クラシエ 添付文書より |
このように葛根湯は、風邪の初期症状に効くことがわかります。
葛根湯は風邪だけではなく頭痛や肩こりにも効果を現し、首すじや肩、背中まで広がる「コリ」に対してもよく効きます。
身体が温められ血行が良くなると、特に背中から首にかけての筋肉のコリがほぐされていくためです。
なお、葛根湯は多くのメーカーから販売されていて、メーカーによって効果効能が異なります。購入・使用の際は、自分の症状を抑える効能効果が含まれているか、添付文書等で確認しましょう。
市販されている葛根湯や、葛根湯以外の風邪に効く漢方薬はこちらの記事で解説しています。
葛根湯の成分
葛根湯はその名の通り、葛(くず)の根が主成分で、7種の生薬からできています。
・カッコン
・ケイヒ
・タイソウ
・シャクヤク
・マオウ
・ショウキョウ
・カンゾウ
これらの生薬の作用によって、引きはじめの風邪や肩こりなどに効果をあらわします。
葛根湯の副作用
漢方薬には副作用がないと考える方も少なくありませんが、漢方薬にも副作用はあります。体調の変化を感じたときは早めに医師や薬剤師に相談しましょう。以下は葛根湯の主な副作用です。症状があらわれた場合は、すぐに服用を中止して医師または薬剤師に相談しましょう。
[関係部位:症状]
皮膚:発疹・発赤、かゆみ
消化器:吐き気、食欲不振、胃部不快感 など
また、まれに次のような重大な副作用が起こることがあります。もし、下記の症状が出た場合はすぐに医師の診察を受けるようしましょう。
[症状の名称:症状]
偽アルドステロン症、ミオパチー:手足のだるさ、しびれ、つっぱり感やこわばりに加えて、脱力感、筋肉痛があらわれ、徐々に強くなる。
肝機能障害:発熱,かゆみ、発疹、黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)、褐色尿、全身のだるさ、食欲不振等があらわれる。
葛根湯の副作用と間違えやすい症状
葛根湯服用後に体調の変化を感じた場合、副作用なのかどうか心配になる方もいるでしょう。ここでは副作用と間違えやすい症状を紹介します。
■眠気
葛根湯そのものには眠気が出る成分は含まれていません。(葛根湯以外の成分も配合されている薬では、眠気が出やすいものもあります)
もし、葛根湯を服用して眠気が出た場合は、風邪などで体力が落ちている可能性も考えられます。葛根湯を飲んだ後は温かくして休むようにしましょう。
■頭痛や発熱
葛根湯の添付文書には副作用として頭痛や発熱は記載されていません。
風邪症状が悪化して、頭痛や発熱があらわれた可能性が考えられます。
体質によっては葛根湯の効果が十分に現れない場合があるため、市販薬に記載された日数を過ぎても症状がよくならない場合は、服用を中止して医師や薬剤師に相談してください。
■下痢や便秘
葛根湯の添付文書には副作用として下痢や便秘は記載されていません。しかしながら、葛根湯が効かない人は胃腸が弱い体質の場合があります。
葛根湯が体質に合ってない可能性もあるので、効果が気になる場合は医師や薬剤師に相談しましょう。
■生理への影響
葛根湯の添付文書には副作用として生理への影響は記載されていません。
葛根湯の服用後に生理周期の乱れを感じる場合は、別の原因が考えられます。症状が気になる方は医師に相談してみてください。
葛根湯の効果的な飲み方
葛根湯を飲むタイミング
基本的には、食前または食間に水またはお湯で服用してください。
食前とは、食事の20〜30分前のことです。
食間とは、食事の最中だと思われている方も少なくありませんが、食事と食事の間という意味で、食事を終えてから約2時間後が目安です。
薬によって用法が異なるため、服用前に添付文書でご確認ください。
葛根湯がよく効く人
風邪の症状にはさまざまな種類がありますが、葛根湯は以下のような症状に効果を発揮します。
・ゾクゾクするような寒気
・粘り気のない水のような鼻水
・関節や筋肉の痛み
このような場合に、葛根湯は有効です。
しかしながら体質によっては、葛根湯が効きにくい場合もあります。
葛根湯が適しているのは、
・普段から体力が人並みにある
・胃腸が丈夫である
このような実証と呼ばれるタイプの人です。
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さいごに
葛根湯を飲んだらしっかりと睡眠を取りましょう。温かくして水分を摂ることも大切です。
葛根湯も薬であることを忘れずに、用法用量を守って服用するようにしてください。


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