ミナカラ
ムコダイン®︎(カルボシステイン)の効果|市販薬や副作用・注意点も解説
更新日
2026.02.09
薬剤師監修日
2026.02.09

ムコダイン®︎(カルボシステイン)の効果|市販薬や副作用・注意点も解説

ムコダイン*1 は、L-カルボシステインを成分とする、風邪や気管支炎、気管支喘息の痰を取り除いたり、蓄膿症の膿を出す薬です。この記事では、ムコダイン*1 の効果や効果があらわれる時間、副作用や使用上の注意に加えて、同じ成分を含む市販薬について解説します。
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編集
小寺 瑶
監修薬剤師
ミナカラ薬局薬剤師小寺 瑶
都筑 亜希
編集者
株式会社ミナカラライター都筑 亜希

ムコダイン*1(カルボシステイン)はどんな薬?

ムコダイン*1は、L-カルボシステインを成分とする、風邪や気管支炎、気管支喘息などに伴う痰を取り除いたり、慢性副鼻腔炎(蓄膿症)の膿を出す薬です。

ムコダイン*1のジェネリック医薬品は「カルボシステイン」という名称でさまざまな製薬会社から販売されています。

また、ムコダイン*1の剤形は、錠剤の他にもドライシロップやシロップがあり、ドライシロップ・シロップはお子様によく見られる滲出性中耳炎の耳にたまった液体を出す治療に使われることがあります。

L-カルボシステインの効果

ムコダイン*1の成分「L-カルボシステイン」には、気道粘膜を正常化する効果があります。

また、痰の性状を変化させたり、痰の粘度を高める成分であるムチンの生成をおさえることで、痰がサラサラになり排出しやすくなります。

ムコダイン*1(カルボシステイン)と同じ成分の市販薬はある?

ムコダイン*1と同じ成分L-カルボシステインのみを含む市販薬は発売されています。また、L-カルボシステインに加えてほかの去痰成分を配合した市販薬もあります。

ただし、いずれのL-カルボシステイン配合薬も痰が喉に張り付くときや痰が絡むときなど、痰の症状には使えますが、副鼻腔炎の症状には使えません。

L-カルボシステインを含み、痰に使える市販薬と、L-カルボシステインを含まないものの、ムコダイン*1の代わりとして副鼻腔炎に使える市販薬を別々に紹介します。

▶︎痰の症状に

▶︎副鼻腔炎(蓄膿症)に

 

カルボシステインを含む市販薬|痰の症状に

L-カルボシステインを含む、痰の症状に使える市販薬を紹介します。

ただし、8歳未満のお子様が使える痰に効く市販薬でL-カルボシステインが配合されたものは販売されていないため、L-カルボシステインの代わりに痰を出しやすくする成分が配合された薬を紹介します。

▶︎8歳未満のお子様が使える痰に効く市販薬はこちら

ムコダイン去たん錠Pro500

特徴
・L-カルボシステインのみ配合
・錠剤タイプ
・15歳以上
・痰に

痰のきれを良くするL-カルボシステインのみが配合された薬です。

15歳から服用できる錠剤タイプです。

効能・効果
たん

去痰CB錠

【第2類医薬品】去痰CB錠 30錠

特徴
・L-カルボシステイン+去痰成分配合
・錠剤タイプ
・8歳以上
・痰や痰のからむ咳に

気道の粘膜を正常化して痰を出しやすくするL-カルボシステインと、痰を薄めて粘りをとることで吐き出しやすくするブロムヘキシン塩酸塩が配合されています。

8歳のお子様から服用できます。

効能・効果
たん、たんのからむせき

 

痰の症状に使える市販薬|お子様用

お子様用の痰や咳の症状にも使える市販薬を紹介します。

いずれもL-カルボシステインは含まれておりませんが、L-カルボシステインの代わりに痰を出しやすくする成分が含まれております。

商品名
【指定第2類医薬品】キッズバファリンせきどめシロップS 120mL
【指定第2類医薬品】キッズバファリンせきどめシロップS 120mL
【指定第2類医薬品】宇津こどもせきどめシロップA 120mL
【指定第2類医薬品】宇津こどもせきどめシロップA 120mL
形状内用液剤内用液剤
用法・用量5歳以上8歳未満:1回10mL、1日3回
3歳以上5歳未満:1回7.5mL、1日3回
1歳以上3歳未満:1回6mL、1日3回
3ヵ月以上1歳未満:1回3mL、1日3回
3ヵ月未満:服用しないこと
8歳以上11歳未満:1回10mL、1日3回
5歳以上8歳未満:1回6.5mL、1日3回
3歳以上5歳未満:1回5mL、1日3回
1歳以上3歳未満:1回4mL、1日3回
3ヵ月以上1歳未満:1回2mL、1日3回
3ヵ月未満:服用しないこと
特徴・子ども専用いちご味のシロップ
・せき、たんに
・ノンカフェイン
・3ヵ月から飲める
・子ども専用せきどめシロップ
・ノンシュガー、ノンカフェイン
・3ヵ月から飲める
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キッズバファリンせきどめシロップS 

【指定第2類医薬品】キッズバファリンせきどめシロップS 120mL

特徴
・去痰成分+去痰生薬2種類+咳を鎮める成分3種類配合
・いちご味のシロップ
・生後3か月以上〜8歳未満のお子様用
・ノンカフェイン・ノンコデイン(麻薬成分)

3か月から8歳未満の子ども用シロップの薬です。

痰の切れを良くする去痰成分グアイフェネシンや生薬キキョウ流エキス、セネガ流エキスのほかに、咳を鎮める成分3種類(デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物、dl-メチルエフェドリン塩酸塩、ジフェンヒドラミン塩酸塩)が含まれており、アレルギー性のせきにも効果があります。

効能・効果
せき、たん

宇津こどもせきどめシロップA

【指定第2類医薬品】宇津こどもせきどめシロップA 120mL

特徴
・去痰成分+去痰生薬+咳を鎮める成分4種類(生薬含む)
・いちご味のシロップ
・生後3か月以上〜11歳未満のお子様用
・ノンシュガー・ノンカフェイン・ノンコデイン

生後3か月以上〜11歳未満の子ども用シロップで、砂糖を使っていない、いちご味です。

痰の切れを良くする成分グアイフェネシンや、痰を出しやすくし、咳を鎮める生薬キキョウエキス以外に、咳を鎮める成分4種類(デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物、dl-メチルエフェドリン塩酸塩、d-クロルフェニラミンマレイン酸塩、ナンテンジツエキス)が含まれています。

効能・効果
せき、たん

副鼻腔炎(蓄膿症)に効く市販薬

L-カルボシステインを含む、副鼻腔炎(蓄膿症)に使える薬は市販されていませんが、副鼻腔炎は市販の漢方薬などでケアすることができます。

チクナインb

【第2類医薬品】チクナインb 56錠

特徴
・漢方薬|辛夷清肺湯
・錠剤タイプ
・5歳以上
・色の濃い鼻水がでる、もしくは熱感をともなう鼻づまりに

漢方・辛夷清肺湯を配合した薬です。

余分な水分を調節し、鼻粘膜の繊毛機能に働きかけて膿の排出をうながします。

漢方特有の味やにおいが苦手な方でも比較的飲みやすい錠剤タイプです。

5歳のお子さまから服用できます。

効能・効果
体力中等度以上で、濃い鼻汁が出て、ときに熱感を伴うものの次の諸症:
鼻づまり、慢性鼻炎、蓄膿症(副鼻腔炎)

そのほかの副鼻腔炎(蓄膿症)に使える市販薬については、薬の選び方とともに次の記事で詳しく解説しています。

 

ムコダイン*1(カルボシステイン)が効く仕組み

ムコダイン*1の成分L-カルボシステインには、去痰(痰の切れを良くする)作用と、耳鼻科では慢性副鼻腔炎や滲出性中耳炎の膿を取り除く作用があります。

ここからは、それぞれの作用、つまりL-カルボシステインが効く仕組みを説明します。

去痰作用

痰には、体に入ってきた病原菌などの異物を外に出す役目があります。

痰の中には、ムチンという粘り気のある分泌物が含まれており、ウイルスや細菌感染などが原因でムチンの産生が増えることにより粘りが強くなることで咳や蓄膿症などを引き起こします。

L-カルボシステインは、痰の性状を変化させることで、痰をサラサラにし、体の外に出しやすくします。

また、L-カルボシステインには痰中のムチンの生産をおさえる作用も確認されており、痰の粘度を減らす効果も期待できます。

加えて、L-カルボシステインは、異物を外に出す気道粘膜の線毛の運動を回復させ、異物といっしょに痰を出したり、そのほか気道の炎症をおさえたり、気道の粘膜の細胞を修復させることでも、痰を体外に出しやすくします。

副鼻腔炎で溜まった膿への作用

副鼻腔炎は、鼻の奥の副鼻腔に膿が溜まり、粘膜の状態が悪化している状態で、かつ、鼻粘膜で病原菌などの異物を追い払う線毛の働きが低下した状態でもあります。

L-カルボシステインは、線毛の機能を改善し、副鼻腔に溜まった膿を外に出しやすくする効果があります。また、副鼻腔における粘膜を修復する効果もあり、2つの効果によって副鼻腔炎の症状を改善します。

滲出性中耳炎への作用

ムコダイン*1の剤形のなかでも、シロップとドライシロップのみ滲出性中耳炎への効果が確認されています。

滲出性中耳炎は、耳の中で鼓膜の奥にある中耳に滲出液という液体が溜まっている状態です。

L-カルボシステインは、気道や鼻と同様に、耳においても粘液上の繊毛の機能を改善することで、滲出液を排出する効果を発揮します。また、耳の粘膜を正常化する働きや炎症をおさえる効果も認められています。

ムコダイン*1はどれくらいで効く?

ムコダイン*1の効果があらわれるまでの時間は、添付文書に書かれた薬の血中濃度をもとに推定すると、服用後1〜2時間程度です。

血中濃度とは、血液中に溶けている薬の濃度をいいます。

添付文書によると、個人差はありますが、ムコダイン*1錠500mgを飲んでから体の中で最も薬の濃度が高くなる最高血中濃度に到達する時間は「2.3時間」となっていることから、その前後で、体の中で効果があらわれはじめると想定できます。

ムコダイン*1を含む医薬品は、処方された量をしっかりと飲み続けることで効果を発揮するため、服用の際は用法・用量を守って飲み忘れることのないようにしましょう。

なお、今回の推定はあくまで血中での濃度データをもとにしているものであり、実際に効き目を感じる時間とは異なる場合がある点は注意してください。

ムコダイン*1(カルボシステイン)の副作用

ムコダイン*1のインタビューフォームには、錠剤・ドライシロップ・シロップなどすべての剤形を合計し、11,066人に使用した結果から副作用の頻度を算出したデータが載っています。

11,066人中副作用が認められた人は101人であり、頻度にすると0.91%という結果でした。

101人の主な副作用としては、食欲不振(0.24%)、下痢(0.17%)、腹痛(0.14%)、発疹(0.10%)などが挙げられています。

ムコダイン*1(カルボシステイン)の飲み方は?

ムコダイン*1の添付文書によると、ムコダイン*1錠とムコダイン*1ドライシロップを成人が服用する場合、通常1回500mgを1日3回使用します。ただし、用法・用量は、医師が患者さんの状態をみながら、年齢、体重、症状により適宜増減します。

ムコダイン*1シロップをお子様が使用する場合は、通常、体重1kgあたりL-カルボシステインとして30mgを1日3回に分けて使用しますが、他の剤形と同様、年齢、体重、症状により適宜増減されます。

ただし、いずれも適切な用量は医師の診断によるため、必ず医師に指示された用法・用量を守るようにしてください。

ムコダイン*1(カルボシステイン)の飲み合わせは?

ムコダイン*1は、使ってはいけない人や、使う際に注意が必要な場合があります。それぞれ確認していきましょう。

使ってはいけない人

以前ムコダイン*1やL-カルボシステインを含む薬を使ったときに、発疹などの過敏症の症状が出た方は使用できません。

繰り返し使うことによって、再び過敏症の症状が出たり、場合によってはより重篤な過敏症の症状が出るおそれもあるためです。

ムコダイン*1に限らず特定の薬で過敏症を経験している場合は、診察時や薬局などで必ずその旨を伝えましょう。

使うときに注意が必要な人

肝臓に病気のある方と、心臓に病気がある方はいずれもムコダイン*1を使うときには慎重に使用することとされています。

ムコダイン*1(もしくはL-カルボシステイン成分の薬)を使用した時に、それぞれの病気に悪影響を及ぼしたという報告があるためです。必ず悪影響があるというわけではありませんが、心配な方は担当医に相談しましょう。

飲み合わせで注意が必要な薬は?

ムコダイン*1は、基本的には飲み合わせに注意が必要な薬はありません。他の薬を一緒に処方されることが多くありますが、医師の指示通りに薬を使用しましょう。

頭痛や熱などで使われるロキソニン*5、咳止めののメジコン*3、喉の炎症に使われるトランサミン®︎*6といった風邪で処方される薬は、ムコダイン*1と一緒に処方されることが多くあります。

また、同じく痰を出しやすくする目的で使われるムコソルバン®︎についても、作用のメカニズムが異なるため、一緒に飲んでも問題ありません。

ただし、ムコダイン*1などの処方薬と市販薬を併用する場合は、成分が重複して過剰摂取になるおそれもあるため、必ず医師や薬剤師に確認しましょう。

ムコダイン*1(カルボシステイン)とムコソルバン*6の違いは?

ムコダイン*1と同じ去痰薬に分類される薬に、ムコソルバン*7があります。

ムコダイン*1とムコソルバン*7は同じ去痰の効果がありますが、異なるメカニズムを持つ薬です。

ムコダイン*1は、気道粘液を正常にし、痰の粘りを低下させることで痰を出しやすします。一方、ムコソルバン*6は、気道を潤すことで、痰を外に出しやすくする働きがあります。

そのため、痰や鼻水の症状が特にひどいときなど、症状によってはムコダイン*1とムコソルバン*7が一緒に処方されることもありますが、用法・用量を正しく守っていれば併用が可能な薬です。

ムコダイン*1処方の相談はオンライン診療でもできます

「ムコダイン*1を処方してもらいたいけれど、なかなか病院に行けない」という方は、通院不要で受診できるオンライン診療を利用するのも一つの手です。
例えば、このようなお悩みはありませんか?

●家や会社の近くに病院がないので、通院に時間がかかる
●仕事が忙しく病院の診療時間内に受診できない
●病院の待合室が混んでいて、待ち時間が長い
●病院の診察が終わっても、薬局で待たされる
●小さい子どもがいるので、なるべく通院を避けたい

自宅ですきま時間に受けられるオンライン診療なら、これらの問題を解消できます。「あまり待たずに医師の診察を受けて、薬を処方してもらいたい」という方にもご活用いただけます。
また、今あらわれている症状を医師に伝えることで、より自分に合った薬を提案してもらえる可能性もあります。

ミナカラ オンライン診療はスマホ1台で完結するので、手軽に医師の診察を受けることができます。

【オンライン診療の流れ】
1. 診療科目を選択し予約する
2. 医師による診察、薬剤師による服薬指導をビデオ通話で受ける(オンライン服薬指導は処方薬配送の場合のみ)
3. お近くの薬局で受け取り、もしくは提携薬局から自宅に薬が届く

 

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※お薬は配送、または、お近くの薬局での受け取りを選ぶことが可能
※診察の結果、医師の判断により希望のお薬が処方されないこともあります
※オンライン診療についてのお問い合わせはこちら:https://e-clinic.minacolor.com/pages/contact

 

最近はオンライン診療の利用者も徐々に増えてきましたが、「使い方がよく分からない」「ちゃんと診察してもらえるのか不安」というお声も少なくありません。 こちらの記事では、ミナカラ オンライン診療でよくある質問にお答えしています。

 

※1 ムコダインは杏林製薬株式会社の登録商標です。
※2 アスベリンはニプロESファーマ株式会社の登録商標です。
※3 メジコンはシオノギファーマ株式会社の登録商標です。
※4 ペリアクチンは日医工株式会社の登録商標です。
※5 ロキソニンは第一三共株式会社の登録商標です。
※6 トランサミンは第一三共株式会社の登録商標です。
※7 ムコソルバンはア ナツテルマン ウント シ ゲゼルシヤフト ムツト ベシエレンクテル ハフツングの登録商標です。

かかりつけ医をオンラインで。医師によるオンライン診療で薬を処方。ミナカラ e-クリニック。
監修薬剤師
小寺 瑶
ミナカラ薬局薬剤師
小寺 瑶
【経歴】

福岡大学薬学部薬学科卒業
福岡大学大学院薬学研究科薬学専攻修士課程修了
株式会社大賀薬局
株式会社ミナカラ / ミナカラ薬局
編集者
都筑 亜希
株式会社ミナカラライター
都筑 亜希
2016年より2年間タイを中心に約50の病院を擁する東南アジアの病院グループにて医療通訳他事業企画等の実務に従事。皆さまの暮らしに寄り添った健康づくりを応援していきます。

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