アルメタ®軟膏の市販薬はある?類似した作用をもつ市販薬を紹介
アルメタ®軟膏と同じ成分の市販薬はある?
現在、アルメタ*軟膏と同じ成分であるアルクロメタゾンプロピオン酸エステルを配合した市販薬は販売されていません。
しかし、アルクロメタゾンプロピオン酸エステルと似た作用をもつ成分を配合した市販薬は販売されています。
アルメタ*軟膏の代わりの市販薬を購入したい場合は、似た作用をもつ成分を配合した市販薬を選びましょう。
※2024年7月の情報
アルメタ*軟膏のジェネリック(後発品)はある?
現在、アルメタ*軟膏のジェネリック医薬品(後発品)としては、アルクロメタゾンプロピオン酸エステル軟膏0.1%「イワキ」があります。
医療用医薬品であり市販で購入することができないので、ジェネリック医薬品をお求めの場合は病院を受診してください。
なお、湿疹や皮膚炎、虫刺されなどの治療をしたい場合には、ジェネリック医薬品を使用するほか、代わりの市販薬を使用するのも選択肢のひとつです。
市販薬が使用できる症状とできない症状
アルメタ*軟膏は、湿疹や皮膚炎の治療に用いられるステロイド(副腎皮質ホルモン)を配合した医療用医薬品です。
有効成分のアルクロメタゾンプロピオン酸エステルは以下の幅広い症状に優れた効果を発揮します。
- 湿疹・皮膚炎群(進行性指掌角皮症を含む)
- 乾癬
- 痒疹群(ストロフルス、蕁麻疹様苔癬、固定蕁麻疹を含む)
- 虫さされ
- 掌蹠膿疱症
- 扁平苔癬
- ジベル薔薇色粃糠疹
- 紅斑症(多形滲出性紅斑、ダリエ遠心性環状紅斑)
- 薬疹・中毒疹
- 紅皮症
- 特発性色素性紫斑(シャンバーグ病、マヨッキー紫斑、紫斑性色素性苔癬様皮膚炎)
- 慢性円板状エリテマトーデス
- アルメタ*軟膏添付文書より引用
アルメタ*軟膏のステロイドの強さ
ステロイドは炎症をおさえる力が強い成分です。
一般的に、ステロイドは薬の強さによって、5段階のランクに分けられています。
アルメタ*軟膏は下記の中でも下から2番目の強さである「ミディアム」に分類される、比較的おだやかなステロイド薬です。

市販薬が使用できる症状とできない症状
アルメタ*軟膏の代用として市販薬を用いる場合、症状によって使用できるかどうかが異なります。
アルメタ*軟膏に適応のある症状に対して市販薬が対応可能かどうかについては以下にまとめました。
結論としては、湿疹・皮膚炎・虫刺されの症状に対しては市販薬で対応可能です。
| 症状 | 市販薬の対応可否 |
|---|---|
| 湿疹・皮膚炎 | ◯ |
| 虫刺され | ◯ |
| 乾癬 | × |
| 痒疹群(ストロフルス、蕁麻疹様苔癬、固定蕁麻疹を含む) | × |
| 掌蹠膿疱症 | × |
| 扁平苔癬 | × |
| ジベル薔薇色粃糠疹 | × |
| 紅斑症(多形滲出性紅斑、ダリエ遠心性環状紅斑) | × |
| 薬疹・中毒疹 | × |
| 紅皮症 | × |
| 特発性色素性紫斑(シャンバーグ病、マヨッキー紫斑、紫斑性色素性苔癬様皮膚炎) | × |
| 慢性円板状エリテマトーデス | × |
アルメタ*軟膏と類似した作用をもつ市販薬
湿疹や皮膚炎、虫刺されに対してはアルメタ*と類似した作用をもつ市販薬が使用できます。
ここでは、アルメタ*軟膏と同じミディアムランクのステロイド成分を配合した市販薬を紹介します。
新リビメックスコーワ軟膏
ミディアムランクのステロイド成分(プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル)のみを配合した薬です。
かゆみなどの症状が少ない場合に適しています。軟膏タイプの薬のため、ジクジクした水っぽい患部にもカサカサした患部にもお使い頂けます。
| 特徴 | 剤形 |
|---|---|
| ジュクジュクにもカサカサにも | 軟膏 |
新リビメックスコーワローション
ミディアムランクのステロイド成分(プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル)のみを配合した薬です。
かゆみなどの症状が少ない場合に適しています。ローションタイプの薬なので、頭部などの毛の生えている場所にも使用しやすいことが特徴です。
| 特徴 | 剤形 |
|---|---|
| 頭部など毛が生えている場所に | 液体(ローション) |
市販のステロイド薬を使用する上での注意点
アルメタ*軟膏と同じミディアムランクのステロイドを含む市販薬を使用するときは、以下の点に注意しましょう。
塗る前に必ず手洗いを
塗り薬を使用するときは、手をきれいに洗っておきましょう。患部も同様に、水や石けん、消毒液などで清潔にしておくと良いでしょう。
また、水分によって薬のチューブへの細菌汚染を防ぐため、薬を塗る前には洗った手をよく拭き、水分が残らないようにしてください。
塗るタイミング
薬を塗るタイミングに関しては、症状によっても異なるため特に指定はありません。
ちなみに、入浴直後の皮膚は柔らかくなっているため、薬の浸透がよくなります。特に、手のひらや足の裏などの皮膚が厚い部位は、入浴後に塗ることをおすすめします。
塗る期間
市販のステロイド薬を5〜6日間使用しても症状が改善しないようであれば、使用を中止し、医師の診断を受けましょう。市販薬では治療ができない症状か、皮膚症状の原因が別にあるおそれがあります。
まずは病院で検査を受けて原因をはっきりさせることを優先しましょう。
また、市販のステロイド薬を使用して症状が良くなってきた場合も2週間以上続けての使用は避けてください。
ステロイドの長期使用は副作用が出やすくなる原因となります。どうしても2週間以上使用したい場合は、医師に相談してください。
赤ちゃんには使える?
アルメタ*軟膏と同じミディアムランクのステロイドの市販薬は幼児からの使用が適しています。肌のバリア機能が未成熟な赤ちゃんには、より作用のおだやかなウィークランクを使用するとよいでしょう。
市販のウィークランクのステロイド薬にはコートfMD軟膏などがあり、赤ちゃんのデリケートな肌にも使用できます。
ただし、患部が広範囲にわたる場合には、自己判断で薬を使用せず、一度病院を受診することをおすすめします。
赤ちゃんの肌は薄く敏感なため、塗る時も強く擦り込まずにやさしく塗ってあげましょう。
薬を使用して症状が悪化したと感じたら一度病院を受診しましょう。
アルメタ*軟膏を個人輸入サイトなどで購入しないこと
医療用医薬品のアルメタ*軟膏が個人輸入サイトなどで売られていることがありますが、購入することは避けてください。
個人輸入代行業者によって売られる薬は、医薬品としての安全性が保障されていないため、思わぬ健康トラブルが起こるおそれがあります。
また、厚生労働省は個人輸入の薬によって起こった健康被害については医薬品副作用被害救済制度の対象にならないと明記しています。
正しい治療を行うためにも、個人輸入・通販による医療用医薬品のアルメタ*軟膏の購入は避けましょう。
もし医療用医薬品のアルメタ*軟膏を購入したい場合は、代替の市販薬を購入するか、病院を受診することをおすすめします。
※アルメタはシオノギファーマ株式会社の登録商標です。


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