メラニンの生成を抑制して薄くする市販薬|シミに内側から効く
メラニンとは
メラニンは別名メラニン色素といい、主に肌や毛髪、瞳の色を作る色素です。
メラニンは黒色のユーメラニン(eumelanin)と、黄色のフェオメラニン(pheomelanin)の2種類に分けられますが、一般的には黒色のユーメラニンのことを指します。
メラニンには紫外線を吸収する働きがあります。日焼けをすると皮膚が黒くなるのは紫外線を吸収して細胞を守るためであると考えられています。
メラニンとシミの関係性
シミは肌(表皮細胞)にメラニン色素が過剰に蓄積して、部分的に黒褐色に見える状態のことを指します。
皮膚の細胞の深くにあるメラノサイト(色素細胞)と呼ばれる、いわゆるメラニン色素を生成する細胞が、ストレスや物理的刺激、紫外線などにより活性化することで、メラニン色素を生成します。
メラニン色素が適度に生成される分には問題ありませんが、過剰に生成されるとシミやそばかすといった形で現れます。
しかし、メラニン色素は適度に生成されるのであれば紫外線による肌へのダメージなどの肌トラブルから守ってくれる存在なので、皮膚にとってはなくてはならない存在でもあります。
メラニンの生成をおさえる成分
メラニン色素は肌に必要な存在ではありますが、過剰に生成される場合には新しいメラニン色素の生成をおさえる必要があります。
または、成分によってはメラニン色素の色を薄くしたり、メラニン色素を排出しやすくしたりするものもあるため、シミやそばかすといった肌トラブルが気になるのであれば積極的に取り入れていきましょう。
メラニンの生成をおさえる働きのある代表的な成分は次の通りです。
| 成分名 | 成分の特徴 |
|---|---|
| ビタミンC誘導体(またはビタミンC) |
|
| L-システイン |
|
| トラネキサム酸 |
|
メラニンの生成をおさえる市販薬
メラニンの生成をより効果的におさえたい場合や、既にできてしまったシミを治したい場合は、化粧品ではなく医薬品を使用しましょう。
塗り薬は予防の効果しかないため、できてしまったシミには飲み薬を使用しましょう。
ここではメラニンの生成をおさえる成分が配合された市販薬を紹介します。
ハイチオールホワイティアプレミアム|シミ対策3つの有効成分
ビタミンCとL-システインが肌に沈着したメラニンの無色化、新しいメラニンの生成の抑制、肌のターンオーバーの正常化、角質の排出といったさまざまな効果を発揮します。
さらに、承認基準内最大量※配合されたビタミンB6が皮膚や粘膜の正常な働きを助けます。
※ビタミンC主薬製剤の承認基準(*)内最大量[成人(15才以上)1日量] *承認基準とは厚生労働省が承認事務の効率化を図るために定めた医薬品の範囲のこと

昭和大学大学院薬学研究科修了
昭和大学薬学部客員講師
株式会社ミナカラ / ミナカラ薬局
薬局、ドラッグストアで臨床経験を積み、その後昭和大学薬学部の教員、チェーンドラッグストア協会の教育機関でOTCの研修講師を務める。
【著書】
•現場で差がつく! もう迷わない! ユーキャンの登録販売者お仕事マニュアル 症状と成分でわかるOTC薬
•現場で差がつく! ユーキャンの新人登録販売者お仕事マニュアル

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