ミナカラ
しみ・そばかすに効くサプリメントはある?代わりの市販薬を紹介
更新日
2025.07.17
薬剤師監修日
2025.07.17

しみ・そばかすに効くサプリメントはある?代わりの市販薬を紹介

しみやそばかすに効くサプリメントがあるのかについて解説するとともに、しみやそばかすに効くおすすめの市販薬を紹介します。また、サプリメントと医薬品の違いについて説明し、医薬品の有効成分がしみに効くメカニズムについても解説します。
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編集
高橋 伊津美
監修薬剤師
ミナカラ薬局薬剤師高橋 伊津美
島村 洋和
編集者
株式会社ミナカラライター島村 洋和

しみ・そばかすに効くサプリメントはある?医薬品でしっかりケアしよう

市場にはさまざまなサプリメントが販売されていて、中には「しみやそばかすにおすすめのサプリメント」といった表記で紹介されているサプリメントが存在します。

しかし、正確にいうとサプリメントはしみやそばかすに効果があるとは保証されていません。

サプリメントは「健康食品」に分類されるため、医薬品と異なり「〜に効く」「〜を治す」といった表現をすることは禁止されています。

医薬品的な効果効能を標ぼうするものは、医薬品医療機器等法上の医薬品とみなされ、野菜、果物、調理品等その外観、形状等から明らかに食品と認識される物を除き、原則として、医薬品医療機器等法上の承認を受けずにその名称、製造方法、効能、効果に関する広告をしてはならない

消費者庁|健康食品に関する 景品表示法及び健康増進法上の留意事項について より引用

一方、医薬品の場合は、効能効果に記載のある症状については効果が保証されているので、しみやそばかすを改善したい場合はサプリメントではなく医薬品を使用しましょう。

サプリメントと医薬品の違い

サプリメントという言葉に行政上の明確な定義はありませんが、厚生労働省では次のように説明しています。

いわゆる健康食品のうち、米国のDietary Supplementのように特定成分が濃縮された錠剤やカプセル形態のものが該当すると考えられているが、スナック菓子や飲料までサプリメントとよばれることもある。

厚生労働省:健康食品やサプリメントの名称について より引用

つまり、サプリメントはあくまで特定の成分が濃縮された食品であり、健康に効果があるかどうかについて、科学的根拠は確かではないものと考えられます。

一方、医薬品の定義については、薬機法で次のように定められています。

一:日本薬局方に収められている物

二:人又は動物の疾病の診断、治療又は予防に使用されることが目的とされている物であつて、機械器具等(機械器具、歯科材料、医療用品、衛生用品並びにプログラム(電子計算機に対する指令であつて、一の結果を得ることができるように組み合わされたものをいう。以下同じ。)及びこれを記録した記録媒体をいう。以下同じ。)でないもの(医薬部外品及び再生医療等製品を除く。)

三:人又は動物の身体の構造又は機能に影響を及ぼすことが目的とされている物であつて、機械器具等でないもの(医薬部外品、化粧品及び再生医療等製品を除く。)

医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律 第二条 より引用

つまり、医薬品は病気の治療や予防に使用されることが目的とされているものであり、効能効果に記載のある症状に対しては「効く」や「治す」といった表現を使用して良いものです。

そのため、しみなどの症状を治したい時はサプリメントではなく、医薬品を使用することをおすすめします。

しみ・そばかすに効く市販薬の選び方

しみ・そばかすに効く市販薬を選ぶ際は、まずしみの種類ごとに適切な成分を選びましょう。

その次に剤形、内容量や服用回数といった点を基準にして選ぶことをおすすめします。

しみの種類ごとに効く成分

しみ・そばかすの種類によって治療に適した薬の成分も異なります。しみ・そばかすに効果がある主な成分は以下の通りです。

種類主な成分
・老人性色素斑(しみ)
・炎症後色素沈着
・そばかす
・ビタミンC
・L-システイン
・ビタミンB2,B6
・ビタミンE
・肝斑

・トラネキサム酸

しみの中でも肝斑の場合のみ、他の種類のしみとは効く成分が異なります。薬を選ぶ際は含まれている成分に注意してください。

肝斑に効く市販薬について、詳しくは以下の記事で解説しています。

成分で選ぶ

しみ・そばかすに効く飲み薬に配合されている代表的な成分について紹介します。

■ビタミンC(アスコルビン酸)

ビタミンCには、既に肌に沈着したメラニン色素を無色化し、新しいメラニン色素の沈着を緩和するはたらきがあります。

■L-システイン

L-システインはアミノ酸の一種です。メラニン色素の生成をおさえ、体外へ排出する働きをうながします。

■ビタミンB2・ビタミンB6

ビタミンB2・ビタミンB6はともに皮膚の健康を保つ働きをします。どちらもたんぱく質や脂質などの代謝を助ける大切な成分です。

■ビタミンE

ビタミンEは血行を促進し、新陳代謝を活発にすることでメラニンの排出をサポートします。

剤形で選ぶ|飲み薬を選ぼう

基本的に、しみに対しては塗り薬ではなく飲み薬を使用することをおすすめします。

しみ・そばかす対策として市販されているローションやクリームなどは、ほとんどが医薬部外品と呼ばれる部類です。

医薬部外品と表記されている商品は、しみを予防する効果は認められているものもありますが、既に出来てしまったしみに対する効果は保証されていません。

しみに対しては、医薬品としてしみに対する効能・効果が認められた飲み薬を選びましょう。

内容量や服用回数で選ぶ

薬によって内容量や服用回数が異なります。薬を飲む回数をなるべく減らしたい方は1日の服用回数が少ない薬を選ぶなど、自身のライフスタイルに合わせて薬を選択するのも良いでしょう。

しみ・そばかすの改善には時間がかかるので、薬を選ぶ際は容

効能・効果で選ぶ

しみ・そばかすに効く薬を選ぶときは、必ず効能・効果の欄に「しみ」「そばかす」の記載がある薬を選びましょう。

たとえ適切な成分が配合されていても、成分の配合量が異なるなどでしみやそばかすに効果がない場合があります。

薬を選ぶときは効能・効果の欄を確認しましょう。

しみ・そばかすに効くおすすめの市販薬

しみ・そばかすは市販薬を使用することで、薄く目立たなくすることができます。

市販薬によって過剰なメラニンの生成を抑制したり、沈着したメラニン色素を体外へ排出する効果が期待できます。

ここでは、しみ・そばかすに効果がある市販薬を紹介します。成分や内容量、服用回数を参考に、自身に合った薬を選びましょう。

ハイチオールCプラス2

【第3類医薬品】ハイチオールCプラス2 60錠

成分分量(成人1日量)
L-システイン240mg
アスコルビン酸(ビタミンC)500mg
パントテン酸カルシウム24mg
内容量(15歳以上の方の場合)1日の服用回数
10日分(60錠入)3回

ビタミンCとL-システインが肌に沈着したメラニンの無色化、新しいメラニンの生成の抑制、肌のターンオーバーの正常化、角質の排出といったさまざまな効果を発揮します。

さらに、パントテン酸が皮膚の健康を維持します。

チョコラBBルーセントC

【第3類医薬品】チョコラBBルーセントC 120錠

成分分量(1日量)
L-システイン240mg
アスコルビン酸(ビタミンC)600mg
コハク酸d-α-トコフェロール(天然型ビタミンE)100mg
リボフラビンリン酸エステルナトリウム
(ビタミンB2リン酸エステル)
15mg
ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6)20mg
ニコチン酸アミド25mg
内容量(15歳以上の方の場合)1日の服用回数
20日分(120錠)3回

ビタミンCやL-システインを配合。過剰に作られたメラニンを無色化し、肌のターンオーバーを促進します。

皮膚の新陳代謝を促進し、メラニンの排出に効果を発揮します。

医薬品の成分がしみに効くメカニズム

しみに効く医薬品の成分として配合されている「ビタミンC」「L-システイン」などの有効成分は、しみの原因となるメラニンの生成に働きかけることで、肌の代謝を正常化して、体の内側からしみを改善しています。

しみに効く理由は2つあり、ひとつは有効成分がメラニンの過剰な生成を抑制し、肌に沈着した過剰な黒色メラニンを無色化することです。

もうひとつは、肌のターンオーバーを促進してメラニンが沈着した角質を排出することでしみを改善することです。

※肌のターンオーバーにより角質を排出するイメージ

かかりつけ医をオンラインで。医師によるオンライン診療で薬を処方。ミナカラ e-クリニック。
監修薬剤師
高橋 伊津美
ミナカラ薬局薬剤師
高橋 伊津美
【経歴】

昭和大学大学院薬学研究科修了
昭和大学薬学部客員講師
株式会社ミナカラ / ミナカラ薬局
薬局、ドラッグストアで臨床経験を積み、その後昭和大学薬学部の教員、チェーンドラッグストア協会の教育機関でOTCの研修講師を務める。
【著書】
•現場で差がつく! もう迷わない! ユーキャンの登録販売者お仕事マニュアル 症状と成分でわかるOTC薬
•現場で差がつく! ユーキャンの新人登録販売者お仕事マニュアル
編集者
島村 洋和
株式会社ミナカラライター
島村 洋和
株式会社ミナカラでライターとして執筆している中で、お客様にもっと正確でわかりやすい薬の情報を届けたいという思いから、一般用医薬品の販売を行うための専門資格である登録販売者の資格を取得。現在は市販薬のスペシャリストとして正確な医療情報をお届けすることを心がけています。

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