マスク擦れによるシミに効く市販薬|予防できる塗り薬も紹介
マスク擦れはシミの原因になる?
結論からいうと、マスク擦れによる肌への摩擦が間接的にシミの原因になる場合があります。
シミの原因は主に、肌に沈着したメラニン色素です。メラニンは紫外線を浴びることによって、肌の奥にあるメラノサイトという細胞から生成されます。
紫外線などによりメラノサイトに刺激が加わることで過剰にメラニンが生成されると、シミの症状が現れます。
メラノサイトは紫外線以外にも摩擦などの物理的な接触によっても刺激されるため、マスク擦れのような摩擦による刺激が間接的にシミの原因になる場合があります。
マスク擦れによるシミに適した成分
マスク擦れによるシミも通常のシミと同様の方法で改善することができます。
シミに効く薬の代表的な成分について紹介します。シミを改善したい場合は、以下の成分が配合された市販薬を選びましょう。
- ビタミンC(アスコルビン酸)
- L-システイン
- ビタミンB2・ビタミンB6
- ビタミンE
ビタミンC(アスコルビン酸)
ビタミンCには、すでに肌に沈着したメラニン色素を無色化し、新しいメラニン色素の沈着を緩和するはたらきがあります。
L-システイン
L-システインはアミノ酸の一種です。メラニン色素の生成をおさえ、体外へ排出する働きをうながします。
ビタミンCやビタミンB類と併用することで相乗効果が得られます。
ビタミンB2・ビタミンB6
ビタミンB2・ビタミンB6はともに皮膚の健康を保つ働きをします。どちらもたんぱく質や脂質などの代謝を助ける大切な成分です。
ビタミンE
ビタミンEは血行を促進し、新陳代謝を活発にすることでメラニンの排出をサポートします。また、ビタミンCと一緒に摂取することで相乗効果が得られます。
マスク擦れによるシミに効く市販薬
マスク擦れによるシミは、通常のシミと同様に市販薬でケアすることができます。
すでにシミができてしまっている場合は、塗り薬ではなく飲み薬で内側から対処しましょう。
ホワイトシャインLC|飲み薬で内側からシミ改善
| 成分 | 分量(成人1日量) |
|---|---|
| アスコルビン酸(ビタミンC) | 1000mg |
| L-システイン | 240mg |
| リボフラビン(ビタミンB2) | 6mg |
| ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6) | 12mg |
| コハク酸d-α-トコフェロール(天然型ビタミンE) | 50mg |
| 内容量(15歳以上の方の場合) | 1日の服用回数 |
|---|---|
| 30日分 | 2回 |
ビタミンCとL-システインが肌に沈着したメラニンを無色化し、新しいメラニンの生成を抑制します。ビタミンB2とB6が肌の健康を保つ働きをし、ビタミンEが血行を良くして肌の新陳代謝を活性化しメラニンの排出をサポートします。パウチ型で持ち運びやすく、1日2回の服用で済むことが特徴です。
その他のシミに効く市販薬については、こちらの記事で詳しく解説しています。
マスク擦れによるシミを予防する塗り薬
まだシミができていない場合は、あらかじめ塗り薬を使用することでシミを予防することができます。
マスク擦れによってシミができるのを予防したい場合は、シミ予防効果のある塗り薬を使用しましょう。
塗る時は特にマスクの縁の部分など、よく肌が擦れる部分に塗るとよいでしょう。
ケシミンクリーム
有効成分であるL-アスコルビン酸2-グルコシド(ビタミンC誘導体)がメラニンの生成をおさえ、シミやそばかすを予防します。
その他、乾燥や紫外線による肌あれを防ぐグリチルレチン酸ステアリル、血行促進作用のあるトコフェロール酢酸エステル(ビタミンE)も配合しています。
ケシミンクリームEXαa
有効成分であるL-アスコルビン酸2-グルコシド(ビタミンC誘導体)、アルブチンがメラニンの生成をおさえ、シミやそばかすを予防します。ケシミンクリームと比べてシミ対策成分が2種類あるのが特徴です。
また、血行促進作用のあるトコフェロール酢酸エステル(ビタミンE)も配合しています。

昭和大学大学院薬学研究科修了
昭和大学薬学部客員講師
株式会社ミナカラ / ミナカラ薬局
薬局、ドラッグストアで臨床経験を積み、その後昭和大学薬学部の教員、チェーンドラッグストア協会の教育機関でOTCの研修講師を務める。
【著書】
•現場で差がつく! もう迷わない! ユーキャンの登録販売者お仕事マニュアル 症状と成分でわかるOTC薬
•現場で差がつく! ユーキャンの新人登録販売者お仕事マニュアル

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