
ビタミンEは肌にどんな効果がある?シミや色素沈着への効果も解説


ビタミンEは肌にどんな効果がある?
ビタミンEの代表的な働きとしては、抗酸化作用と血行促進作用があります。
抗酸化作用によって、体内で生成された肌トラブルの原因となる活性酸素によるダメージから細胞を守るのを助けることができます。
血行促進作用では、皮膚の新陳代謝(ターンオーバー)を高める効果が期待できます。しもやけなど、皮膚の血流が悪くなった場合にも、ビタミンEの血行促進作用は有効です。
ビタミンEはシミや色素沈着に効く?
結論として、ビタミンEという成分単体ではシミや色素沈着を直接改善する効果は期待できません。
しかし、直接効果を及ぼすことはなくとも、ビタミンEの血行促進作用によって皮膚の新陳代謝を高めることで、シミや色素沈着の元となるメラニンの排出をサポートすることはできます。
また、医薬品においては、ビタミンEだけだとシミや色素沈着に対する効果は認められていませんが、ビタミンCと一緒に配合された薬(ビタミンEC主薬製剤)であれば、シミや色素沈着を改善する効果が期待できるものもあります。
シミや色素沈着を医薬品で改善したい場合は、ビタミンEだけが配合されているものではなく、ビタミンCも一緒に配合された薬を選びましょう。
ビタミンEを肌に塗るのは効果ある?
ビタミンEには血行促進作用があるので、肌に塗ることで血行が促進され、皮膚の新陳代謝を助ける効果が期待できます。
一方、シミや色素沈着に対してはビタミンE単体だけを肌に塗ることによる効果や予防効果は明らかになっていないため、ビタミンE単体でのシミや色素沈着の緩和および予防に関しての効果は期待できません。
しかし、ビタミンEだけでなくビタミンCも一緒に配合された薬用クリームの中には、シミを予防する効能効果をもつ商品もあるため、シミを予防することを目的としたい場合は、効能効果の欄にシミの予防についての記載がある商品を選びましょう。
ビタミンE配合のおすすめの市販薬|肩こりや手足の冷えに
ビタミンEを配合した、肩こりや手足の冷えにおすすめの市販薬を紹介します。
ユベラックスα2|肩や首すじのこりに
ビタミンE(天然ビタミンE)のみを配合する薬です。
天然ビタミンEが血行を促進し、肩・首すじのこりや手足のしびれ・冷えなどを改善します。また、過酸化脂質が増加しやすい老年期のビタミンEの補給にも適しています。
天然ビタミンEをシソ油に溶かし、植物由来の成分を主体に作られた小型のソフトカプセルです。
ビトン-ハイECB2|手足の冷えに
天然型ビタミンEが末梢の血行不良を改善し、肩こり・手足の冷えを内側からやわらげます。さらに、肌の新陳代謝を整え、シミや色素沈着を緩和します。
加えてリボフラビン酪酸エステル(ビタミンB2酪酸エステル)がビタミンE、Cの働きを助けます。
芳香があり、さわやかな酸味とわずかに甘味のあるレモン風味の顆粒タイプです。
ビタミンE配合のおすすめの市販薬|シミや色素沈着に
ビタミンEを配合した、シミや色素沈着におすすめの市販薬を紹介します。
新エバユースEC|シミやそばかすに
天然型ビタミンEとビタミンCを配合しており、手足のしびれや冷えだけでなく、シミやそばかす、日焼けによる色素沈着を緩和する効果があります。
その他、ビタミンB2とビタミンB6も配合しています。
口の中ですぐに溶ける、シュガーフリー、ナトリウムフリーの顆粒タイプの飲み薬です。
ビタミンE配合の薬用クリーム|シミの予防に
ビタミンEとビタミンCを配合したシミを予防する薬用クリームを紹介します。
ケシミンクリーム|シンプルなシミ予防クリーム
有効成分であるL-アスコルビン酸2-グルコシド(ビタミンC誘導体)がメラニンの生成をおさえ、シミやそばかすを予防します。
その他、血行促進作用のあるトコフェロール酢酸エステル(ビタミンE)も配合しています。
肌に潤いを与えつつ、しみを予防する塗り薬です。
ケシミンクリームEX|2種類のシミ有効成分配合
有効成分であるL-アスコルビン酸2-グルコシド(ビタミンC誘導体)とアルブチンがメラニンの生成をおさえ、シミやそばかすを予防します。ケシミンクリームと比べてしみ対策成分が2種類あるのが特徴です。
また、血行促進作用のあるトコフェロール酢酸エステル(ビタミンE)も配合しています。

昭和大学大学院薬学研究科修了
昭和大学薬学部客員講師
株式会社ミナカラ / ミナカラ薬局
薬局、ドラッグストアで臨床経験を積み、その後昭和大学薬学部の教員、チェーンドラッグストア協会の教育機関でOTCの研修講師を務める。
【著書】
•現場で差がつく! もう迷わない! ユーキャンの登録販売者お仕事マニュアル 症状と成分でわかるOTC薬
•現場で差がつく! ユーキャンの新人登録販売者お仕事マニュアル

この記事は参考になりましたか?
この記事を見ている方は 他の関連記事も見ています
ご利用に当たっての注意事項
- 掲載している情報は、セルフメディケーション・データベースセンターから提供されたものです。
- 適正に使用したにもかかわらず副作用などの健康被害が発生した場合は(独)医薬品医療機器総合機構(TEL:0120-149-931)にご相談ください。
- より詳細な情報を望まれる場合は、購入された薬局・薬店の薬剤師におたずねください。
- 当サービスによって生じた損害について、株式会社ミナカラ及び、セルフメディケーション・データベースセンターではその賠償の責任を一切負わないものとします。
掲載情報について
掲載している各種情報は、株式会社ミナカラが調査した情報をもとにしています。出来るだけ正確な情報掲載に努めておりますが、内容を完全に保証するものではありません。 掲載されている医療機関へ受診を希望される場合は、事前に必ず該当の医療機関に直接ご確認ください。 当サービスによって生じた損害について、株式会社ミナカラではその賠償の責任を一切負わないものとします。情報に誤りがある場合には、お手数ですが株式会社ミナカラまでご連絡をいただけますようお願いいたします。 使用されている写真はイメージです。実際の内容と異なる場合があります。








