チャンピックス®は市販されている?禁煙サポートに効果のある市販薬を紹介
チャンピックス®は市販されている?
チャンピックス*(正式名称:チャンピックス*錠0.5mg/チャンピックス*錠1mg)は、医師から処方される医療用医薬品です。
チャンピックス*の有効成分である『バレニクリン酒石酸塩』が配合された市販薬はありません。(2024年7月現在)
しかし、禁煙のサポートに効果のある市販の禁煙補助薬(ニコチン配合)はあります。
チャンピックス*の有効成分と効果・効能について
チャンピックス*の有効成分は、バレニクリン酒石酸塩です。
バレニクリン酒石酸塩には、喫煙による満足感を抑制する効果や、禁煙に伴う離脱症状を緩和する効果があります。
| チャンピックス*の効果・効能 |
|---|
| ニコチン依存症の喫煙者に対する禁煙の補助 |
なおチャンピックス*については、一部の製品からメーカー社内基準を超える発癌性のある成分(N-ニトロソバレニクリン)が検出されたため、2024年7月現在『出荷停止』になっています。
医師から処方されるその他の禁煙補助薬について
医師から処方される禁煙補助薬には、チャンピックス*の他にニコチネルTTSがあります。
ニコチネルTTSの有効成分はニコチンで、禁煙に伴う離脱症状を緩和する効果があります。
チャンピックス*と同じく、ニコチネルTTSを処方してもらうためには、禁煙外来を受診する必要があります。
なおは最近ではオンライン診療というサービスがあるため、病院にいかなくても診察や薬の処方をしてもらうこともできます。(医師の判断により、オンライン診療の利用ができない場合や、対面での通院を求められる場合があります。)
禁煙のサポートに効果がある市販薬
チャンピックス*の有効成分である『バレニクリン酒石酸塩』が配合された市販薬はありません。(2024年7月現在)
しかし、禁煙のサポートに効果のある市販の禁煙補助薬(ニコチン配合)はあります。
チャンピックス*と市販薬の違いについて
チャンピックス*と市販の禁煙補助薬(ニコチン配合)では、作用が異なります。
■チャンピックス*
チャンピックス*は、医師から処方される医療用医薬品です。
チャンピックス*には、
・ニコチンがニコチン受容体に結合することを妨げることで、喫煙による満足度を抑える
・ニコチン受容体に結合し少量のドパミンを放出させることで、禁煙による禁断症状を緩和する
という2つ効果があります。
■市販の禁煙補助薬(ニコチン配合)
市販の禁煙補助薬には、ニコチンパッチとニコチンガムがあり、どちらも薬局・ドラッグストアで購入できます。
ニコチンパッチとニコチンガムの有効成分はニコチンです。
ニコチンパッチは体に貼り皮膚からニコチンを吸収させることで、ニコチンガムは口の粘膜からニコチンを吸収させることで、禁煙開始後の離脱症状を緩和します。
禁煙サポートに効果がある市販薬を紹介
禁煙サポートに効果がある市販薬(ニコチン配合)には、パッチタイプとガムタイプの2種類があります。(2024年7月時点)
どちらも効果はかわらないので、ご自身の状況にあわせて最適なタイプを選びましょう。
ニコチンパッチをオススメする方
ニコチンパッチは、体に貼るタイプの禁煙補助薬になります。
ニコチンパッチは体に貼るだけで済むため、仕事などで日中にガムを噛むことが難しい方や、義歯などでガムを噛むことが難しい方にオススメです。
ニコチンガムをオススメする方
ニコチンガムは、噛むタイプの禁煙補助薬になるため、湿布などで皮膚がかぶれやすい方にオススメです。
またニコチンガムには、口が寂しいときに噛める、使用量が調整できる(1日の最大使用個数は24個、禁煙開始時は1日4〜12個)というメリットがあります。
パッチタイプの市販の禁煙補助薬|ニコチネルパッチ
ニコチネルパッチは基本的に『トータル8週間』使用する禁煙補助薬で、最初の6週間はニコチネルパッチ20を、次の2週間はニコチネルパッチ10を使用します。
ただし禁煙によるイライラなどの症状がなくなり、禁煙を続ける意志が強く、禁煙を続けられる自信がある場合には、7週目以降は使用しなくても問題ありません。
ニコチネルパッチ20|最初の6週間使用
ニコチネルパッチ10|7週以降に使用
| 有効成分 |
|---|
| ニコチン |
ニコチネルパッチは、ニコチンが配合された貼るタイプの禁煙補助薬です。
ニコチンが皮膚から吸収されることで、禁煙時のイライラや集中困難などの症状を緩和する効果があります。
■ニコチンパッチの使用期間について
ニコチネルパッチは基本的に『トータル8週間』使用する禁煙補助薬で、最初の6週間はニコチネルパッチ20を、次の2週間はニコチネルパッチ10を使用します。
ただし禁煙によるイライラなどの症状がなくなり、禁煙を続ける意志が強く、禁煙を続けられる自信がある場合には、7週目以降は使用しなくても問題ありません。
ガムタイプの市販の禁煙補助薬|ニコレット
ニコレット
| 有効成分 |
|---|
| ニコチン |
コレットは、ニコチンが含まれた噛むタイプの禁煙補助薬です。
ニコレットはニコチンを口の粘膜から吸収させることで、禁煙時のイライラや落ち着かないなどの症状を緩和します。
ニコレットは3か月をめどに使用する禁煙補助薬で、徐々に使用量を減らしながら使用します。
なおニコレットシリーズには、甘みのないベーシックなニコレットのほか、甘みのあるミント味のニコレットクールミント、甘くフルーティなミント味のニコレットフルーティミント、清涼感のあるミント味のニコレットアイスミントの4つのフレーバーがあります。(使い方・効能はかわりません)
ニコレットクールミント
ニコレットフルーティミント
ニコレットアイスミント
ガムタイプの市販の禁煙補助薬|ニコチネルミント
ニコチネルミント
| 有効成分 |
|---|
| ニコチン |
ニコチネルミントは、ニコチンが含まれた噛むタイプの禁煙補助薬です。
ニコチネルミントはニコチンを口の粘膜から吸収させることで、禁煙時のイライラや落ち着かないなどの症状を緩和します。
ニコチネルミントは3か月をめどに使用する禁煙補助薬で、徐々に使用量を減らしながら使用します。
なおニコチネルガムシリーズには、甘みをおさえてすっきりしたペパーミント風味のニコチネルミントのほか、マイルドな甘みのあるスペアミント味のニコチネルスペアミント、豊かな甘みのあるフルーティなマンゴー風味のニコチネルマンゴーの3つのフレーバーがあります。(使い方・効能はかわりません)
ニコチネルスペアミント
ニコチネルマンゴー
市販の禁煙補助薬の使用方法・注意点
ここではニコチネルパッチ(10、20)・ニコレット(ニコレット、クールミント、フルーティミント、アイスミント)・ニコチネルガム(ミント、スペアミント、マンゴー)の使用方法・注意点について解説します。
詳しい使用方法・注意点については、使用前に添付文書を確認してください。
ニコチネルパッチ(10、20)
ニコチネルパッチは基本的に『トータル8週間』使用する禁煙補助薬です。
最初の6週間は『ニコチネルパッチ20』を、1日1回1枚を起きてから寝るまで体に貼ります。
その後の2週間は『ニコチネルパッチ10』を、1日1回1枚を起きてから寝るまで体に貼ります。
ただし禁煙によるイライラなどの症状がなくなり、禁煙を続ける意志が強く、禁煙を続けられる自信がある場合には、7週目以降は使用しなくても問題ありません。
■ニコチネルパッチを貼る場所について
ニコチネルパッチを使用する場合は、両腕の肘から上部分、お腹、背中のいずれかに貼り、毎日貼る場所を変えるようにしてください。
また傷や皮膚の異常がある場所、ベルトラインや体毛の濃い場所は避けて貼るようにしてください。
ニコレット・ニコチネルガム
ニコレット・ニコチネルガムは『3か月をめど』に使用する禁煙補助薬です。
禁煙開始時は1日4〜12個からはじめて、状況に応じて使用個数を調整します。
1か月前後経過し禁煙になれてきたら、1週間ごとに1日の使用個数を1〜2個ずつ減らします。
最終的に1日の使用個数が1〜2個になった段階で使用をやめます。
なおニコレット・ニコチネルガムを使用するときは、1日の最大使用個数を24個として、1回に2個以上をかまないようにしてください。
■ニコレット・ニコチネルガムの噛み方
1.ピリッとした味を感じるまで、15回程度噛みます。
2.ほほと歯茎の間に、約1分以上置きます。
3.『1と2』を約30分~60分間繰り返した後、紙などにつつんで捨てます。
市販の禁煙補助薬を使用してはいけない方
下記の方は、市販の禁煙補助薬を使用しないでください。
| ・タバコを吸ったことのない方及び、現在タバコを吸っていない方 ・すでに他のニコチン製剤を使用している方 ・妊婦又は妊娠していると思われる方 ・授乳中の方 ・重い心臓病を有する方(3か月以内に心筋梗塞の発作を起こした方、重い狭心症と医師に診断された方、重い不整脈と医師に診断された方) ・急性期脳血管障害(脳梗塞,脳出血等)と医師に診断された方 ・うつ病と医師に診断された方 ・禁煙補助薬によりアレルギー症状(発疹・発赤,かゆみ,浮腫等)を起こしたことがある方 ・あごの関節に障害がある方*ガムタイプの場合 |
なお市販の禁煙補助薬を使用中、使用直後は、喫煙をしないでください。
またパッチタイプの禁煙補助薬を使用中は、サウナの使用や激しい運動はしないでください。
チャンピックス*の個人輸入代行業者などの利用について
チャンピックス*などを、個人輸入代行業者などから購入する場合は、下記のリスクがあるため注意が必要です。
|
・個人輸入で入手した医薬品で発生する問題はすべて自己責任となる |
医師から処方された医療用医薬品で重大な副作用が起きた場合は、医薬品副作用被害救済制度などで補償されることがあります。
しかし、個人輸入代行業者などから購入する医療用医薬品の場合は、すべて補償の対象外になります。
個人輸入代行業者には様々な危険がともなう恐れがあるため、ご自身の安全のためにも、病院を受診し適切な薬を処方してもらいましょう。
※チャンピックスはシー・ピー・ファーマシューティカルズ・インターナショナル・シー・ブイの登録商標です。


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