口内炎に効く漢方薬の選び方|治し方と予防方法も解説
口内炎に効く漢方薬
口内炎に効く漢方薬には、半夏瀉心湯や黄連解毒湯などがあり、それぞれ適した症状が異なります。
口内炎に効く漢方薬を選ぶときは、ご自身の症状や体質に適したものを選びましょう。
■半夏瀉心湯|ストレスや胃腸の不調をともなう口内炎に
口内炎の原因の一つに、ストレスや胃腸の不調があります。
ストレスや胃腸の不調をともなう口内炎には、ストレスを和らげ胃腸の働きを助ける、半夏瀉心湯がおすすめです。
半夏瀉心湯は、ストレスによって胃腸の不調(胸焼けや吐き気がある、食欲がない、下痢がち)がある方の口内炎に効果をあらわします。
■黄連解毒湯|更年期障害などのぼせやイライラをともなう口内炎に
漢方の考え方では、のぼせやイライラがあるとき、体の上部に熱がこもっていると考えます。体にこもった熱は、炎症を引き起こす原因となり、口内炎を発症しやすくなります。
更年期障害などのぼせやイライラをともなう口内炎には、体の熱を冷まし炎症を抑える働きがある、黄連解毒湯がおすすめです。
黄連解毒湯は、顔がのぼせてイライラする方の口内炎や、更年期障害に効果をあらわします。
半夏瀉心湯
ツムラ漢方半夏瀉心湯エキス顆粒
| 効能効果 |
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| 体力中等度で、みぞおちがつかえた感じがあり、ときに悪心、嘔吐があり食欲不振で腹が鳴って軟便又は下痢の傾向のあるものの次の諸症:急・慢性胃腸炎、下痢・軟便、消化不良、胃下垂、神経性胃炎、胃弱、二日酔、げっぷ、胸やけ、口内炎、神経症 |
ツムラ漢方半夏瀉心湯エキス顆粒は、ストレスによって胃腸の不調(胸焼けや吐き気がある、食欲がない)がある方の口内炎に効果をあらわす、顆粒タイプの漢方薬です。
錠剤は苦手という方におすすめです。2歳から服用できます。
ストレージタイプG
| 効能効果 |
|---|
| 体力中等度で、みぞおちがつかえた感じがあり、ときに悪心、嘔吐があり食欲不振で腹が鳴って軟便または下痢の傾向のあるものの次の諸症:下痢・軟便、神経症、神経性胃炎、消化不良、胃下垂、胃弱、二日酔、げっぷ、胸やけ、急・慢性胃腸炎、口内炎 |
ストレージタイプGは、ストレスによって胃腸の不調(胸焼けや吐き気がある、食欲がない)がある方の口内炎に、効果をあらわす顆粒タイプの漢方薬です。
錠剤は苦手という方におすすめです。2歳から服用できます。
半夏瀉心湯エキスEX錠クラシエ
| 効能効果 |
|---|
| 体力中等度で、みぞおちがつかえた感じがあり、ときに悪心、嘔吐があり食欲不振で腹が鳴って軟便又は下痢の傾向のあるものの次の諸症:急・慢性胃腸炎、下痢・軟便、消化不良、胃下垂、神経性胃炎、胃弱、二日酔、げっぷ、胸やけ、口内炎、神経症 |
半夏瀉心湯エキスEX錠クラシエは、ストレスによって胃腸の不調(胸焼けや吐き気がある、食欲がない)がある方の口内炎に効果をあらわす、錠剤タイプの漢方薬です。
漢方薬特有の味やにおいが苦手な方におすすめです。5歳から服用できます。
黄連解毒湯
ツムラ漢方黄連解毒湯エキス顆粒A
| 効能効果 |
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体力中等度以上で、のぼせぎみで顔色赤く、いらいらして落ち着かない傾向のあるものの次の諸症:鼻出血、不眠症、神経症、胃炎、二日酔、血の道症※、めまい、動悸、更年期障害、湿疹・皮膚炎、皮膚のかゆみ、口内炎 ※血の道症とは、月経、妊娠、出産、産後、更年期など女性のホルモンの変動に伴って現れる精神不安やいらだちなどの精神神経症状および身体症状のこと |
ツムラ漢方黄連解毒湯エキス顆粒Aは、顔がのぼせてイライラする方の口内炎や、更年期障害に効果をあらわす、顆粒タイプの漢方薬です。
錠剤は苦手という方におすすめです。2歳から服用できます。
「クラシエ」漢方黄連解毒湯エキス顆粒
| 効能効果 |
|---|
|
体力中等度以上で、のぼせぎみで顔色赤く、いらいらして落ち着かない傾向のあるものの次の諸症:鼻出血、不眠症、神経症、胃炎、二日酔、血の道症※、めまい、動悸、更年期障害、湿疹・皮膚炎、皮膚のかゆみ、口内炎 ※血の道症とは、月経、妊娠、出産、産後、更年期など女性のホルモンの変動に伴って現れる精神不安やいらだちなどの精神神経症状および身体症状のこと |
「クラシエ」漢方黄連解毒湯エキス顆粒は、顔がのぼせてイライラする方の口内炎や、更年期障害に効果をあらわす、顆粒タイプの漢方薬です。
錠剤は苦手という方におすすめです。
生後3か月から服用できますが、1歳未満のお子さまには医師の診察を受けさせることを優先し、やむをえない場合にのみ服用させてください。
口内炎の原因
口内炎とは、口の中の粘膜や舌におこる炎症のことをいいます。口内炎を発症すると、白斑や水ぶくれ、潰瘍などの症状があらわれます。
口内炎が起こる原因には、以下のようなものがあります。
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・傷などの物理的刺激 ・ウイルスや細菌の感染 ・金属アレルギー ・ビタミンなどの栄養不足 ・ストレスや疲労 など |
口内炎の種類
口内炎は原因によって種類がわかれています。代表的な口内炎には以下の4つがあります。
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・アフタ性口内炎(潰瘍性口内炎) ・カタル性口内炎(外傷性口内炎) ・ヘルペス性口内炎 ・カンジダ性口内炎 |
アフタ性口内炎(潰瘍性口内炎)
アフタ性口内炎は、円形または楕円形の赤く縁取られた、白っぽい潰瘍ができる口内炎です。最も一般的な口内炎です。
痛みを伴い、出血することもあります。通常は1〜2週間程度で自然に治癒します。
免疫力の低下や疲労、栄養不足、睡眠不足、ストレスなどが原因で発症すると考えられています。
カタル性口内炎(外傷性口内炎)
カタル性口内炎は、口の粘膜が赤く腫れたり、水ぶくれができたりする口内炎です。口のなかが焼けるような感じがしたり、刺激物により痛みを感じたりもします。
アフタ性口内炎とは違い、患部の境界がはっきりしていないという特徴があります。
歯で頰を噛むなどの物理的な刺激や、やけどなどの刺激、ビタミン不足、過度の禁煙などによって発症すると考えられています。
ヘルペス性口内炎
ヘルペス性口内炎は、単純ヘルペスウイルスの感染によって起こります。
高熱後に、歯茎や舌、唇の裏の粘膜などに多数の小さな水ぶくれができるのが特徴です。水ぶくれがやぶれると激しい痛みを伴います。
ヘルペス性口内炎は市販薬で治療することができないため、発症の疑いがある場合は病院を受診してください。
カンジダ性口内炎
カンジダ性口内炎は、免疫力が低下することで、カンジダというカビの一種が増殖することによって起こります。
白い苔(こけ)のような斑点ができ、赤くただれるのが特徴です。頬の内側や口蓋(口の中の天井部分)にも症状が現れます。
カンジダ性口内炎は市販薬で治療することができないため、発症の疑いがある場合は病院を受診してください。
口内炎の治し方
口内炎ができた場合は、刺激物をなるべく控える、口のなかを清潔に保つ、患部への刺激を避けることが大切です。
痛みを緩和したい場合や、口内炎を早くどうにかしたい場合は、抗炎症成分やビタミンが配合された市販薬や、口内炎に効果をあらわす漢方薬を使用するのも一つの選択肢です。
口内炎で病院を受診する目安
口内炎は市販薬で改善できることもありますが、症状によっては別の病気が原因となっているおそれがあります。
以下のいずれかに当てはまる場合は、一度病院を受診することを推奨します。
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・市販薬を使用しても改善がみられない ・2週間以上たってもよくならない ・患部がだんだん大きくなっている ・再発を繰り返す ・口内炎が同時に多数できる ・多数の小さな水ぶくれができている ・口内に全体的にこけ状の斑点ができている など |
口内炎の予防方法
口内炎を予防するためには、以下のことを心がけましょう。
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・口のなかを清潔に保つ ・歯を磨くときは口のなかに傷をつけないように注意する ・栄養バランスのよい食事をとる ・虫歯を放置しない など |


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