抗生物質が原因で口内炎はできる?対処法や市販薬を紹介
抗生物質が原因で口内炎はできる?
抗生物質が原因で口内炎ができることはあります。
抗生物質の服用により、口の中の常在菌のバランスが崩れたり、ビタミンB6・B2が欠乏したりすることによって、口内炎ができやすくなると考えられています。
抗生物質が原因で口内炎ができたときの対処法
抗生物質が原因と思われる口内炎ができた場合は、まずは医師または薬剤師に相談しましょう。
抗生物質が原因による口内炎ではなく、抗生物質の副作用の一つである薬疹であったり、重大な副作用であるスティーブンス・ジョンソン症候群の初期症状であったりする場合があります。
■スティーブンス・ジョンソン症候群とは
スティーブンス・ジョンソン症候群は、抗生物質などの医薬品の服用により発症する可能性がある、重大な副作用の一つです。
スティーブンス・ジョンソン症候群を発症すると、38度以上の高熱や火傷のような水ぶくれの症状があらわれます。水ぶくれは、口や目の粘膜、全身の皮膚にあらわれます。
スティーブンス・ジョンソン症候群は、原因と考えられる薬を服用後、2週間以内にあらわれることが多いですが、発症する確率は非常にまれです。
抗生物質を服用後、以下のような症状があらわれた場合は、すぐに医師または薬剤師に相談してください。
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・38度以上の高熱 ・目の充血・目やに・まぶたの腫れ ・唇や口腔内、陰部のただれ ・排尿・排便時の痛み など |
抗生物質が原因の口内炎に市販薬を使用するときの注意点
抗生物質が原因と思われる口内炎に対して市販薬を使用する場合は、医師または薬剤師に相談のうえ、問題ないと判断された後に使用しましょう。
口内炎に効く市販薬には、抗炎症成分やビタミンB6・B2が配合されたものがあります。
抗炎症成分には痛みや腫れを鎮める働きが、ビタミンB2・B6には粘膜の機能を正常にする働きがあります。
以下の記事では、抗炎症成分やビタミンB6・B2が配合された口内炎に効く市販薬を紹介しています。
抗生物質以外の口内炎の原因・種類
口内炎は抗生物質の服用以外にも、傷などの物理的刺激、ストレスや疲労、ウイルスや細菌の感染などでも起こります。
口内炎の代表的な種類には、以下の4つがあります。
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・アフタ性口内炎(潰瘍性口内炎) ・カタル性口内炎(外傷性口内炎) ・ヘルペス性口内炎 ・カンジダ性口内炎 |
■アフタ性口内炎(潰瘍性口内炎)
アフタ性口内炎(潰瘍性口内炎)は、円形または楕円形の赤く縁取られた、白っぽい潰瘍ができる口内炎で、最も一般的な口内炎です。
痛みをともない、出血することもあります。通常は1〜2週間程度で自然に治癒します。
アフタ性口内炎は、抗炎症成分やビタミンB2・B6などが配合された市販薬を使用することで、症状を緩和することができます。
■カタル性口内炎(外傷性口内炎)
カタル性口内炎(外傷性口内炎)は、口の粘膜が赤く腫れたり、水ぶくれができたりする口内炎です。口のなかが焼けるような感じがしたり、刺激物により痛みを感じたりもします。
アフタ性口内炎とは違い、患部の境界がはっきりしていないという特徴があります。
カタル性口内炎は、抗炎症成分やビタミンB2・B6などが配合された市販薬を使用することで、症状を緩和することができます。
■ヘルペス性口内炎
ヘルペス性口内炎は、単純ヘルペスウイルスの感染によって起こります。
高熱後に、歯茎や舌、唇の裏の粘膜などに多数の小さな水ぶくれができるのが特徴です。水ぶくれがやぶれると激しい痛みをともないます。
ヘルペス性口内炎は市販薬で治療することができないため、発症の疑いがある場合は病院を受診してください。
■カンジダ性口内炎
カンジダ性口内炎は、免疫力が低下することで、カンジダというカビの一種が増殖することによって起こります。
白い苔(こけ)のような斑点ができ、赤くただれるのが特徴です。頬の内側や口蓋(口の中の天井部分)にも症状が現れます。
カンジダ性口内炎は市販薬で治療することができないため、発症の疑いがある場合は病院を受診してください。
口内炎に効く抗生物質は市販されている?
口内炎に効く抗生物質は、病院を受診し必要とされた場合のみ処方されます。市販薬としては販売されていないため、ドラッグストアなどで購入することはできません。
口内炎に抗生物質が処方されるのは、口内炎の原因が細菌感染症である場合です。
口内炎の原因が細菌感染症でない場合は、主に抗炎症成分が配合された薬を使用して症状の改善を図ります。


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