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ニコレットの効果とは?禁煙できる正しい使用方法も紹介
更新日
2023.08.25
薬剤師監修日
2023.08.25

ニコレットの効果とは?禁煙できる正しい使用方法も紹介

ニコレットの効果はタバコを吸いたい気持ちを抑え、イライラや落ち着かないなどの症状を抑えることです。この記事では、ニコレットの概要や正しい使い方を紹介します。ニコレットを使った禁煙を検討中の方は参考にしてください。
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編集
牧野 泰尚
監修薬剤師
薬剤師牧野 泰尚

ニコレットで本当に禁煙できるのかと疑問に思う方もいるでしょう。ニコレットは、適切に使用することでタバコを吸いたい気持ちを抑え、禁煙をサポートしてくれる禁煙補助剤です。しかし、間違った使用方法では効果を十分に発揮できず、禁煙に失敗してしまうかもしれません。この記事では、ニコレットの効果や使用期間、副作用などを解説します。ニコレットを使って禁煙してみたい方は参考にしてください。

ニコレットとは

ニコレットとは、タバコを吸いたい気持ちをやわらげ、禁煙へ導いてくれる禁煙補助剤です。ニコレットを噛むことで禁煙に伴う離脱症状がやわらぎ、禁煙に成功しやすくなります。

ただし、ニコレットはあくまで禁煙補助剤のため、噛むだけで確実に禁煙ができるわけではありません。前提として、禁煙したいという強い意志が必要です。

ニコレットの効果

ニコレットは禁煙中に出現する離脱症状をやわらげる効果があります。主な離脱症状は以下のとおりです。

  • イライラする
  • 集中力が落ちる
  • 落ち着かなくなる

離脱症状は個人差がありますが、禁煙開始後14日程度で落ち着きます。離脱症状のピークは、禁煙を始めてから2~3日後です。

ニコレットには、医薬品有効成分としてニコチンが含有されています。離脱症状が出たときに、ニコレットを噛むことでニコチンが吸収され、タバコを吸いたい気持ちやイライラを落ち着かせます。

離脱症状の落ち着きとともに、ニコレットの使用量も減らしていき、最終的な禁煙達成を目指します。

ニコレットで禁煙できるまでの期間

禁煙前の喫煙本数により、期間は変わります。喫煙本数と禁煙までのおおよその期間は以下表のとおりです。

喫煙本数(本/日)禁煙までの期間
20以下8週間
21〜3010週間
31以上12週間

この期間はあくまで目安です。禁煙期間中の努力で短くなったり長くなったりするので、日数は参考程度にしてください。

ニコレットの副作用・デメリット

ニコレットの副作用は以下表のとおりです。

関係部位症状
口・のど口内炎、喉の痛み
消化器吐き気・嘔吐、腹部不快感、胸やけ、食欲不振、下痢
皮膚発疹・発赤、かゆみ
精神神経系頭痛、めまい、思考減退、眠気
循環器動悸
その他胸部不快感、胸部刺激感、顔面紅潮、顔面浮腫、気分不良

ニコチンが全身で作用するため、口腔内の症状や消化器系、皮膚症状など多様な副作用が報告されています。副作用がみられた場合は使用を中止し、医師や薬剤師、登録販売者に相談してください。

ニコレットを上手に使用しながら禁煙効果を得るためのポイント

ニコレットを上手に使用しながら禁煙効果を得るためのポイントは以下の2つです。

  • ニコレットを始める際に絶対に禁煙する強い動機を見つける
  • 開始後2週間は我慢せずニコレットを使用する

ニコレットを始める際に絶対に禁煙する強い動機を見つける

禁煙へのチャレンジはニコチン依存との闘いです。

ニコチン依存によるイライラや集中困難、タバコを吸いたい欲求は想像以上に強いものです。絶対に禁煙するという強い気持ちがないと、禁煙開始後すぐに失敗する可能性があります。

動機を明確にしてから禁煙に臨みましょう。動機の一例は、以下のとおりです。

  • 周囲にいる非喫煙者の家族、友人を副流煙による健康被害にあわせないため
  • 喫煙によるガン、循環器・呼吸器疾患から自分を守るため
  • タバコにかかる費用を減らすため
  • タバコが吸えないときのイライラから解放されるため

開始後2週間は我慢せずニコレットを使用する

ニコチン離脱症状が強くあらわれるのは、禁煙開始後1〜2週間です。禁煙の早期達成に意気込んでニコレットの使用を控えると、離脱症状のストレスが強くなりやすく、失敗の原因となります。

禁煙開始後1〜2週間はタバコを吸いたい気持ちが出てきたら、我慢せずにニコレットを使いましょう。タバコを吸っていた本数に応じたニコレットの使用目安は、下表を参考にしてください。

■ニコレットの1日の使用個数

1日に吸っていた
タバコの本数
20本以下21〜30本31本以上
禁煙1~4週目4〜66〜99〜12
禁煙5~6週目1〜33〜66〜9
禁煙7~8週目0〜11〜33〜6
禁煙9~10週目-0〜11〜3
禁煙11週目以降--0〜1

※1日の使用個数は最大24個を超えてはいけない

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ニコレットの禁煙効果についてよくある質問

ニコレットの禁煙効果についてよくある質問とその回答を紹介します。

ニコレットガムとニコチンパッチで効果があるのはどちらですか?

ニコレット、ニコチンパッチともに禁煙には一定の効果が見込めます。下表のようにそれぞれのメリットとデメリットがあるので、自分に向いている禁煙方法を選びましょう。

 メリットデメリット
ニコレット

・離脱症状と口寂しさの両方を満たせる
・タバコを吸いたくなったらいつでも使用できる

・常に携帯しておく必要がある
・炭酸飲料やコーヒーなどでニコチンの吸収が阻害される
・のどへの刺激が強い場合がある

ニコチンパッチ

・1日1回貼るだけでよい
・服の下に貼れば他人からはわからない
・ニコチンの吸収が阻害されない

・肌が弱い方は使用できない
・貼る場所を毎回変更しなければならない

ニコレットは効果がないと聞きましたが本当に禁煙できますか?

ニコレットは「ニコチン代替療法」に含まれますが、このニコチン代替療法を利用した1年後の禁煙成功率は、ニコチンを含まない禁煙方法に比べて約2倍高いといわれています。

ニコレットの正しい使用方法を理解し、タバコをやめるための強い動機を見つけることで、禁煙成功率は高まるでしょう。

ニコチン代替療法にもさまざまな治療法があります。もし仮にニコレットで失敗しても諦めず、禁煙外来を受診し、医師に相談してみるとよいでしょう。

ニコレットガムの効果は噛み始めてから何時間持続しますか?

ニコレットガムの効果は、噛み始めて30〜60分程度です。決められた時間以上に口のなかに含むと、口内炎などの副作用のリスクがあります。噛み始めて60分経ったら1度紙に包んで捨てましょう。

また、ニコレットを噛んでいる際にコーヒーや炭酸飲料を飲むと、ニコチンの吸収が妨げられ、効果が減弱する可能性があります。ニコレットを噛んでいて喉が乾いたときは、水やお茶を飲んでください。

ニコレットと喫煙を併用することはできますか?

ニコレットを使用する際に喫煙はできません。ニコレットはタバコを完全にやめてから使用する禁煙補助剤です。

ニコレットを使用する前には、タバコをやめる決意をし、やめる動機を明確にしておきましょう。なんとなく禁煙を始めても、成功する確率は高くありません。強い意志を持って喫煙をやめ、ニコレットを使い始めてください。

ニコレットはどんな味ですか?

ニコレットには以下の4種類の味があります。

  • 通常(甘くなく、ニコチンのピリピリとした感覚がある)
  • クールミント
  • アイスミント
  • フルーティミント

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監修薬剤師
牧野 泰尚
薬剤師
牧野 泰尚
2001年薬剤師資格取得、製薬会社勤務。本社・営業・支援スタッフの経験あり。 会社に勤めながら、薬剤師Webライターとして医療系記事を監修・執筆中。

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