酸化マグネシウムが配合された市販薬を紹介|便秘におすすめ
酸化マグネシウムは浸透圧性下剤
酸化マグネシウムは浸透圧性下剤です。はじめて便秘薬を使用する場合は、まずは浸透圧性下剤を使用するのがよいでしょう。
浸透圧性下剤は腸を直接刺激しないため、腹痛や腹部の不快感が起こりにくく、連続服用してもクセになりにくいという特徴があります。
浸透圧性下剤は、はじめて便秘薬をつかう方や、便秘薬でお腹が痛くなるのがイヤな方におすすめです。
処方薬と市販薬の違いは?
酸化マグネシウムが配合された薬には、医師から処方される医療用医薬品と市販薬があります。医療用医薬品と市販薬では効能効果が異なります。
医療用医薬品(酸化マグネシウム「コザカイ・M)は、便秘症や胃・十二指腸潰瘍、胃炎などに効果をあらわします。
市販薬(メタスルー)は、便秘や便秘にともなう頭重、肌荒れ、腹部膨満などに効果をあらわします。
■医療用医薬品(酸化マグネシウム「コザカイ・M)の効能効果
|
・下記疾患における制酸作用と症状の改善 ・便秘症 ・尿路蓚酸カルシウム結石の発生予防 |
■市販薬(メタスルー)の効能効果
| 便秘、便秘に伴う次の症状の緩和:頭重、のぼせ、肌あれ、吹出物、食欲不振(食欲減退)、腹部膨満、腸内異常醗酵、痔 |
酸化マグネシウムが配合された市販薬
メタスルー
酸化マグネシウムが配合された浸透圧性下剤です。腸を直接刺激しないため、腹痛や腹部の不快感が起こりにくく、連続服用してもクセになりにくいという特徴があります。
便秘や便秘にともなう頭重、腹部膨満感、肌荒れなどに効果をあらわします。
メタスルーは、続けやすいリーズナブルな価格です。便秘薬と気づかれにくいパッケージも特徴の一つです。
コーラックMg
酸化マグネシウムが配合された浸透圧性下剤です。腸を直接刺激しないため、腹痛や腹部の不快感が起こりにくく、連続服用してもクセになりにくいという特徴があります。
便秘や便秘にともなう頭重、腹部膨満感、肌荒れなどに効果をあらわします。持ち運びやすいシートタイプです。
ビオフェルミン酸化マグネシウム便秘薬
酸化マグネシウムと乳酸菌(ラクトミン)が配合された浸透圧性下剤です。腸を直接刺激しないため、腹痛や腹部の不快感が起こりにくく、連続服用してもクセになりにくいという特徴があります。乳酸菌には腸内環境を整える働きがあります。
便秘や便秘にともなう頭重、腹部膨満感、肌荒れなどに効果をあらわします。
浸透圧性下剤以外の市販の便秘薬
便秘に効く市販薬には浸透性下剤以外にも、刺激性下剤や浣腸・坐薬などがあります。それぞれ特徴や使用すべき便秘の症状が異なるため、ご自身の症状に合った便秘薬を選択しましょう。
薬以外の便秘の改善法
便秘を改善する方法には、市販薬を服用する以外にも、食事と水分をしっかりととる、適度な運動を行うなどがあります。
食事と水分をしっかりととる
便秘を改善するためには、1日3食を規則正しくとる、水分をしっかりととる、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維をバランス良くとることが大切です。1日の食事の中でも朝食は大切で、胃や腸の動きを活発にし排便を促しやすくしてくれます。
また、水分をしっかりととると、便が柔らかくなり排便をしやすくなります。
■水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の違い
食物繊維には、水にとける食物繊維(水溶性食物繊維)と、水に溶けにくい食物繊維(不溶性食物繊維)があります。水溶性食物繊維には便を柔らかくする作用が、不溶性食物繊維には腸の運動を活発化させ便通を整える作用があります。
水溶性食物繊維は、果物や繊維の柔らかい野菜(にんじんやキャベツなど)、海藻などに含まれています。
不溶性食物繊維は、根菜類やきのこ類、繊維のかたい野菜(たけのこなど)、豆類などに含まれています。
適度な運動を行う
便秘を改善するためには、適度な運動を行うことも大切です。適度な運動を行うと腸の動きが活性化され、便秘の解消に役立つとされています。
排便しやすい環境を整える
排便しやすい環境を整えるためには、規則正しい生活リズムを送ることが大切です。
また、便意を感じたときは、我慢せずにトイレにいくことも大切です。排便を我慢することが頻回にあると便秘が悪化しやすくなります。

昭和大学大学院薬学研究科修了
昭和大学薬学部客員講師
株式会社ミナカラ / ミナカラ薬局
薬局、ドラッグストアで臨床経験を積み、その後昭和大学薬学部の教員、チェーンドラッグストア協会の教育機関でOTCの研修講師を務める。
【著書】
•現場で差がつく! もう迷わない! ユーキャンの登録販売者お仕事マニュアル 症状と成分でわかるOTC薬
•現場で差がつく! ユーキャンの新人登録販売者お仕事マニュアル

この記事は参考になりましたか?
新着記事
ご利用に当たっての注意事項
- 掲載している情報は、セルフメディケーション・データベースセンターから提供されたものです。
- 適正に使用したにもかかわらず副作用などの健康被害が発生した場合は(独)医薬品医療機器総合機構(TEL:0120-149-931)にご相談ください。
- より詳細な情報を望まれる場合は、購入された薬局・薬店の薬剤師におたずねください。
- 当サービスによって生じた損害について、株式会社ミナカラ及び、セルフメディケーション・データベースセンターではその賠償の責任を一切負わないものとします。
掲載情報について
掲載している各種情報は、株式会社ミナカラが調査した情報をもとにしています。出来るだけ正確な情報掲載に努めておりますが、内容を完全に保証するものではありません。 掲載されている医療機関へ受診を希望される場合は、事前に必ず該当の医療機関に直接ご確認ください。 当サービスによって生じた損害について、株式会社ミナカラではその賠償の責任を一切負わないものとします。情報に誤りがある場合には、お手数ですが株式会社ミナカラまでご連絡をいただけますようお願いいたします。 使用されている写真はイメージです。実際の内容と異なる場合があります。




