性感染症について詳しく知りたい!
主な性感染症6つと、その症状について解説します
「性行為で感染する病気」を総称して性感染症(STD)といいますが、原因となる病原体によってあらわれる症状はさまざまです。
① HIV(ヒト免疫不全ウイルス)
HIVは免疫システムの中心であるヘルパーTリンパ球(CD4細胞)という白血球などに感染するウイルスで、病原体に対する抵抗力を低下させます。
⚫︎ 症状
自覚症状のない時期(無症候期)が数年続きます。進行によって免疫力が低下すると、通常であれば自分の力で抑えることのできる病気を発症するようになり、エイズ(後天性免疫不全症候群、AIDS)と診断されます。
HIV感染=エイズではありません。HIVに感染しても、薬を服用することでエイズ発症を予防することができるため、早めの検査と早めの治療が大切です。
② 梅毒
梅毒トレポネーマという細菌による感染症で、日本では近年患者数が増加している病気です。
⚫︎ 症状
男女ともに感染した場所(性器、肛門、口など)に発疹、しこり、ただれなどが出たり消えたりしている間に、病気が進行してしまいます。
症状が重くなるほど治療期間は長引くため、早めの治療が大切です。
③ クラミジア感染症
クラミジア・トラコマチスという微生物による感染症で、日本で最も多い性感染症です。性器や咽頭(のど)に感染します。自覚症状がない場合が多く、感染に気付かないことも少なくありません。
⚫︎ 症状
女性の場合
性器に感染した場合、尿道のむず痒さ、粘液が出る、排尿時の軽い痛み、おりものの増加や性交痛、腹痛があらわれることもあります。
男性の場合
性器に感染した場合は、尿道のむず痒さ、粘液が出る、排尿時の軽い痛み、睾丸の腫れや痛みなどがあらわれることがあります。
咽頭に感染した場合
男女ともにほとんどが無症状ですが、のどの痛みやはれ、発熱することもあります。
④ 淋菌感染症(淋病)
淋菌という細菌による感染症です。性器や咽頭(のど)などに感染します。
⚫︎ 症状
女性の場合
無症状のことも多いため注意が必要です。性器に感染した場合、緑黄色の濃いおりものや、尿道から膿が出ることがあります。進行すると子宮内膜炎や卵管炎を起こし、子宮外妊娠や不妊症につながることがあります。
男性の場合
強い排尿痛や、性器から大量の膿が出るのが特徴です。排尿時の痛みがひどくなり、性器全体が腫れ上がるほどの強い症状が出ることもあります。進行すると精巣上体炎を起こしたりして無精子症を引き起こすなど、男性不妊症の原因になりかねません。
咽頭に感染した場合
男女ともにほとんどが無症状ですが、のどの痛みやはれ、発熱することもあります。
⑤ トリコモナス症
トリコモナス原虫という微生物による感染症です。
⚫︎ 症状
女性の場合
泡状で臭いの強いおりものの増加や外陰部の痛み、強い痒みなどがみられますが、自覚症状がない方もいます。膣だけでなく、子宮頸管・膀胱・尿道へも感染し、子宮内膜炎・卵管炎・不妊症・早産のリスクが高まるため、早めの治療が必要です。
男性の場合
排尿時の痛みや頻尿、前立腺炎を起こすこともありますが、無症状のことが多いです。
⑥ 性器カンジダ症
真菌(カビの仲間)のカンジダ属による感染症です。
⚫︎ 症状
女性の場合
デリケートゾーンのかゆみや、粘り気のある白いポロポロしたおりものが典型的な症状ですが、自覚症状がほとんどないこともあります。
男性の場合
自覚症状はほとんどないこともありますが、性器の先端が赤くなったり水ぶくれができるほか、排尿時の痛みや違和感が出ることもあります。
性感染症の中には、発症原因が感染ではない場合もあるんです
一般的に性感染症に分類される病気であっても、発症原因が性行為による感染ではない場合もあります。
⚫︎ 性器カンジダの原因菌であるカンジダ菌は、健康な人でも体内に持っている常在菌です。
症状
疲れやストレス、生理前後などで体の抵抗力が下がると、ふだんは抑えられているカンジダ菌が異常増殖して症状があらわれます。
予防
栄養バランスのよい食事やしっかりとした睡眠をとるなど、生活習慣を整えて免疫力を保つことが大切です。
⚫︎ トリコモナスはお風呂や便器、タオル、下着などを介して感染することがあります。そのため、性行為の経験がない男女や子どもがトリコモナス症を発症することもあります。
思い当たる性行為の有無に関わらず、気になる症状が続く場合は、早めの検査や専門科受診を行いましょう。
性感染症チェックとは?
「性感染症かどうか気になるけれど、病院に行くのをためらってしまう…」
「病院では、どんな検査をされるか分からなので怖い」
という方は、まずは自分でチェックできる市販の検査キットを使用するのも一つの方法です。
自分が性感染症だと知ることは、パートナーを守ることにも繋がります。
気になる症状がある方は、まずは自己検査してみましょう。早めに検査を行うことで、自分自身の健康だけでなく、パートナーの体や未来を守ることにもつながります。
性感染症の相談はオンライン診療で
性感染症は基本的に自然治癒が難しいため、早急な治療が必要です。
性感染症の治療薬は病気の種類によって異なります。自覚症状のある方、検査結果が陽性の方は、適切な治療のために専門医による診察を受けましょう。
また、市販の検査キットで確認できる性感染症には限りがあります。陰性であっても、気になる症状が続く場合もご相談ください。
ミナカラオンライン診療では専門医が診察し、ひとりひとりの症状に合わせた薬を処方します。
スマホなどを使用して簡単に受診でき、薬もご自宅へ配送されるため、病院や薬局での待ち時間が不要です。
オンライン診療は、通院していることを知人に見られたくない方や、生活圏内にクリニックがない方、忙しくて病院に行く時間がない方におすすめです。
▼ 性感染症の診療予約はこちら ▼
※お薬は配送、または、お近くの薬局での受け取りを選ぶことが可能
※診察の結果、医師の判断により希望のお薬が処方されないこともあります。
※オンライン診療についてのお問い合わせはこちら:https://minacolor.com/contact?myprescription=true


この記事は参考になりましたか?
新着記事
ご利用に当たっての注意事項
- 掲載している情報は、セルフメディケーション・データベースセンターから提供されたものです。
- 適正に使用したにもかかわらず副作用などの健康被害が発生した場合は(独)医薬品医療機器総合機構(TEL:0120-149-931)にご相談ください。
- より詳細な情報を望まれる場合は、購入された薬局・薬店の薬剤師におたずねください。
- 当サービスによって生じた損害について、株式会社ミナカラ及び、セルフメディケーション・データベースセンターではその賠償の責任を一切負わないものとします。
掲載情報について
掲載している各種情報は、株式会社ミナカラが調査した情報をもとにしています。出来るだけ正確な情報掲載に努めておりますが、内容を完全に保証するものではありません。 掲載されている医療機関へ受診を希望される場合は、事前に必ず該当の医療機関に直接ご確認ください。 当サービスによって生じた損害について、株式会社ミナカラではその賠償の責任を一切負わないものとします。情報に誤りがある場合には、お手数ですが株式会社ミナカラまでご連絡をいただけますようお願いいたします。 使用されている写真はイメージです。実際の内容と異なる場合があります。


